IZUMINO-izm 25年11月号より
グッド・バイ

私事で恐縮だが、来月12月の私の誕生日で当院をいったん退職、翌日から非常勤の職員として1年契約で週3日勤務することとなった。長年務めてきた役職もなくなり、一兵卒の身に。ということで、湧水の連載も今回が最終回。

思えば、湧水を最初に書いたのは2002年12月。当院が2001年7月に開院して間もなく、現在の本紙 IZUMINO-izmの前身にあたるIZ-Newsを発刊したのが同年10月。しばらく不定期で発行したのち2002年12月から月刊化。それと同時に湧水の連載も始まったのだった。以来、毎月ほぼ休むことなく書き続け、連載は今回で丸23年、計272回におよぶ。じつは湧水(ゆうすい)という名は、いずみの病院の「泉」にちなむということがひとつあるのだが、それともうひとつ、「コラムに書く文章が泉のように湧き出てくれたら…」という願いを込めたものだった。おかげさまで、文章の泉は枯れることなく、23年間湧き出し続けてくれた。

院内紙の編集後記的な場所に書く文章なので、職員に気楽に読んでもらえるよう、こちらも肩の力を抜き、硬軟さまざまな話題を比較的軽い調子で書いてきた。ただ一方、この湧水を書くときにいつも意識して、職員の皆さんにあるメッセージを送ってきた。それは「ともに考えよう!」というメッセージだ。私の文章の基本パターンはたいていは同じ。「私はこう考える。皆さんはどうですか?」というものだ。こういうスタンスで272回、ずっと書いてきた。この病院を良くするため、患者さんに最適の医療サービスをお届けするため、私たちには何ができるだろう? この問いと、そのために自分の頭を使って考える姿勢、この2つを皆さんにはずっといつも持ち続けていただきたい。これが私の最後のメッセージである。

って、まだ1年間、来るんですけど……(^_^;)。


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