本文へスキップ

卒業のテーマ曲 -Sound of Silence 正確な和訳、解説。 高知市の学習塾 高知学芸塾です。

電話でのお問い合わせはTEL.088-883-3641

〒780-0821 高知県高知市桜井町1-3-10

"The Sounds of Silence" - 映画 "卒業"より 

サイモン&ガーファンクルの世界へようこそ


"サイモンとガーファンクル" 
ギターを持っている背の低いほうがポールサイモン、左の背の高いモジャモジャ頭が小松先生、じゃなかった、アートガーファンクル。
ガーファンクルは楽器を持たない。「僕はボーカリストだから楽器は要らないんだよ」とばかりに美声を聴かせてくれる。一見すごく怖そうな顔なんだがよく見るとなかなかのイケメン。髪の毛が残念なのだが。いつも怒っているように見える顔から発する歌声は天使のごとく美声。
二人の容貌も独特だが、彼らの曲には独特の世界と美の世界がある。
彼らの曲を1曲紹介するなら、まず"The sounds of silence"からだろう。
映画「卒業」のテーマ曲であり、彼らの代表作だ。
ダスティンホフマン主演のこの映画は古いので若い人は見たことがないだろう。だが、教会で結婚式の最中に元彼がやってきて花嫁の名前を叫んで奪い去るというか、ウエディングドレスのまま花嫁といっしょに逃げる、というシーンは日本のドラマでも見たことがあるのではないですか。
オリジナルはこの「卒業」のラストシーンなんですよ。
この映画の挿入曲はサイモンとガーファンクルが担当しました。サウンドトラック版CDは"スカボロフェア”、”April come she will"、"ミセスロビンソン"、それとアレンジの異なる2つの"The sounds of silence"などが入ったなかなか良いCDです。
↓ 卒業サウンドトラックCD

さて、"The sounds of silence"ですが、訳すと「無音の音、静寂の音、沈黙の音」いろいろ日本語にできますが、日本語にしてしまうとどれもちょっと違う気がします。なので「サウンド オブ サイレンス」が一番しっくりくるように思います。
この曲、体が溶けてしまいそうな美しいメロディーと難解な詩。
詩の内容はまるで村上春樹の小説の世界。
サイモンとガーファンクルの世界としか言いようがない。
今回サイモンとガーファンクルを紹介しようと思い立ったのは30年ほど前の話になる。秋葉原で出会ったあるスピーカーなのだが、その話は条件が整ってから、たぶん8月の終わりか9月にお話ししようと思います。





部屋を暗くして、椅子のリクライニングを倒してThe sounds of silenceを聴く。
なんて美しいメロディなんだろう。体の力が抜けていき、歌詞の意味が重く胸にのしかかる。心臓の調子が良くない私は拍動が止まるんじゃないかと思わず深く息を吸う。
 現代社会への警告と矛盾、大人の世界の慣習、常識への若者の抵抗とあきらめ、そして心の底に常にある不安。そのようなことを表現しようとしたのだろう。「卒業」サウンドトラックCDを聴けば「表と裏」「不安」を表現したかったことが感じ取れる。
現代社会といっても「卒業」が製作されたのは1967年なので、もう半世紀ちかく前の話になってしまったのだが。
歌詞にあるように、夢の話なのだ。音のない映像だけの夢。
それが頭のどこかにこびりついて離れない。だから真っ暗な部屋の中で暗闇君と対話し自分の頭の中を探ろうとしている。
まるで半世紀前に書かれた予言書のようだ。
電車の中でもレストランの中でも歩きながらでも人々は携帯電話をひたすら見つめて音も立てずにSpeakingしないでTalkingしている。


ここからは塾生だけが閲覧できます。PWを入力してください。

See you!

information

高知学芸塾菜園場教室

高知学芸塾 菜園場教室

〒780-0821
高知県高知市桜井町1-3-10
TEL.088-883-3641