第16次派遣報告

 
日 時 : 201413日(金)~7日(火)
派遣先 : YMCA宮古ボランティアセンター
木村眞由美・木村光恵(三瓶教会)

東日本大震災支援ボランティアを送るプロジェクト(四国教区主催)のキッチンボランティアに1月3日~7日まで行かせいただきました。我が家を1月3日の朝7時出発、松山9時発、伊丹空港9時45分着、花巻11時45分着、盛岡12時53分着、宮古ボランティアセンターに着いたのは4時過ぎでした。
 早速夕食の買い出しに行くためYMCAの木田さんに車でスーパーまで行っていただき、今日と明日の分の買い物をしました(木田・眞由美・光恵)。センターに着き、夕食作りをし、先に2名のボランティアの方2名やYMCAの方2名(木田さん、斉藤さん)とセンターに来られた方も一緒に7名でのお食事でした。YMCAの木田さんが「センターにはふらりと来られるかたがいて、食事頃ならば一緒に食べたりしますのでよろしく」とのことでした。
 三瓶を出発する時は「私が今、行ってお役にたてるんだろうか・・・」と心配な思いも出てきてましたが、気さくな方ばかりで夕食を食べる頃にはみんなで楽しくおしゃべりできていました。「また、今の時期にもボランティアに来てくれて嬉しい」と言っていただきました。第一日目スタートです。下記のような体験をさせていただきました。

  ○ ボランテアセンターのバスと公用車の掃除(スキー合宿で使用するそうです。)
  ○ 市役所から撮った津波のDVDを見せていただく。
  〇 被災地視察(田老)
  ○ 仮設住宅訪問・仮設商店街(夕食の買い物もできた)
  〇 被災し、再開している菱屋酒造(鍬ヶ崎)(見学・購入)
  ○ 学校訪問
  ○ ボランテアセンターの方々と自分たちの食事つくり
  ○ 宮古教会の礼拝に出席

 YMCAの方やボランティアの人との交わりの中、津波で家を流され仮設住宅に入居されている方々と語らいを持たせていただいたり、被災した跡地に行ったり、「万里の長城」と呼ばれた防潮堤が崩壊した宮古市田老で『たろう観光ホテル』の6階(4階より下は津波で鉄骨がむき出し)より、ホテルの社長さん自身が撮られた津波のビデオをも見せていただいたりしました。社長は 多くの人に、そして後世の人に、津波の怖さを知って欲しい、伝えて欲しいと言われます。
 宮古ボランテアセンターには、ふらりと訪ねる方が多いのです。その中には一人娘を津波で亡くした77歳のおばあさん、家を亡くした30歳代の男性、車椅子のご主人の介護をされながらお家が水浸しになり、大変な思いいをされた方、「一見通常の生活に戻れているようですが、これからはこころのケア、支援が大切」と言われます。仮設住宅に住んでいるおばあちゃんは「今は横の繋がりが出来て良いが、またここを出ることになると思うと不安だ」と言われています。見えない部分を大切にして 盛岡YMCA宮古ボランテアセンターでは「もちつき・スキーキャンプ等々多くのイベント」を計画し、交流の場を持つ努力をされています。仮設をお訪ねして「いつでも困ったら言って下さい」と名刺も配っているとか、いままでに600枚ほど配ったそうです。被災直後のような ボランティアはないが手を差し伸べる活動の継続は大切と感じたことです。家を津波で失った夫婦でお父さんの方がその直後、全く気持ちが沈んでしまっていたが、今は訪ねてこられた人に豆を引いてコーヒーを出してもてなしたり、趣味の花作りをしたりし始めて ようやく元気になったと奥様が言っておられました。人は意欲をもち、生き甲斐を持って生きることの大切さを思う。東北の人は力強く立ち歩み始めていました。それにはみんなの「心にとめて」 の気持ちが必要と感じたことです。(東北の地での買い物・人々との交流も)
 私たち2名はボランティアといいながら充分なことは出来なかったのですが、センターのキッチンを守りながら、被災地の現状を知ることぐらいしかできていないのですが、娘さんを津波で亡くしたおばあちゃん(坂本さん)とも仲良くなれたし、仮設住宅に住む方々から、今の生のお声を聞けたことなどなど貴重な体験をさせていただきましたこと感謝しています。
 テレビ報道で、三陸鉄道が開通し、人々の喜びが伝わってきます。鉄道の敷石にマジックで「おめでとう三陸鉄道再開」と書いて大事に三陸鉄道の方に手渡しておられました。受け取った方は感動されていました。この思い、が大切と感じたことです。
 仮設住宅の方が言っておられました。「はじめ、沢山の団体のかた方がボランテアをしてくださった。でも、もうほとんどの団体が仕事が終わったとして解散された。今このように続けて下さっているのはキリスト教の方々だ」と。寄り添い、心にとめる。行動に移す。ことは必要と思います。
 東日本大震災支援ボランティアを送るプロジェクト(四国教区主催)をおこなっていただき本当にありがとうございました。


「エマオへの道・四国」
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