帰ってきて…
東北から帰ってきて数日経ちますが、石巻のことは毎日思い出します。スタッフの方々はどうしているかな、今はどれくらいのボランティアの方が来ているのかなと思いめぐらしています。今回行かせていただいたことにより、多くの方との出会いが与えられました。同じ宿泊先になった同年代のボランティアの女性とは、時々メールのやり取りをしています。帰ってきてからもそれぞれの地で繋がっていられることを嬉しく思います。
ボランティアと聞くと、自分が相手に対して何かをすることだと捉えがちですが、今回行かせていただき、対等な関係であることが大切だと思いました。行ってみてエマオが大切にしている「スローワーク=寄り添い、お祈り」という言葉が本当に必要であることを感じました。一方的な思いだけを持って支援するのではなく、そこに住んでおられる方の気持ちを大切にしながら一緒に歩んでいくこと、離れていても共に思い合い祈って過ごすことの大切さに気づかせていただきました。
少しずつ復興してきていると聞いていた東北でしたが、行ってみて「どこが復興しているんだろう?いったいどういう状態が復興というのだろう?」と思いました。「復興」という言葉が分からなくなりました。仮設住宅で生活し続ける人々、心の中に悲しみを持ち続けている方…。いくら街が少しずつ片付けられても、それだけで復興してきていると言えるのだろうかと感じました。帰ってきた今もその疑問は解決できていませんが、その疑問を持ちつつ東北のことを覚えてこれからも過ごしていきたいと思います。
東北を離れた今、自分がするべきことは東北を忘れずに神様に祈ること、行ってきて感じたことを多くの方に伝えることだと思っています。そして、次にまた四国からボランティアの方を送ることができるように、わずかながらでも支えていければと思います。
今回こうして東北へと送り出してくださったことに本当に感謝いたします。多くの方々の祈りと支援により行くことができました。そして何より、私には行くことができないと思っていた者に道を開いてくださった神様に感謝いたします。 |