第12次派遣ボランティア感想文
 
笹原寛仁(高知教会)

仙台から高速で40分で石巻に着きました。


高知にいるときに
「もう東北は復興している」
って誰かが言ってたけど、そんなことないと思った。。


仙台にいるときは気付かなかったけどすごい状態でした
瓦礫は片付いていたけど、被災した家がそのままあったり、まさに何もない状態。

どう考えるかは人それぞれだと思う
でも僕は思ってたより復興は進んでいないと感じました



今日のワークは被災した人の家のお庭を掃除しました

ご高齢の一人暮らし方で、庭が大きく雑草も結構生えていました

東北はまだ梅雨でお年寄り一人では手入れがしんどくなっていたそうです。



「高知から来ましたっ」

 
そう言っただけで感謝され、それに答えるために精一杯やりました

時間の都合で最後までできませんでしたが、僕達におやつも出してくれて胸がいっぱいになりました。


拠点に着くと他のワークに行っていた同世代の高校生達とミーティングしました。
その人達は被災した小学生の教育支援をしていました。震災について語ってくれた小学生の事を涙ながらにみんなに説明していたのがとても印象的でした。


その高校生達は今日で東京に帰ってしまいましたが、良い出会いになりました


夕飯はソーメンと餃子
料理人の方が作ってくれてとてもおいしかったです


二日が経ちました。
正直なことを言うと、
現実に直面して色んな感情が混ざって戸惑っています。
文字じゃ書けない感じ
なぜか辛い



そんな自分に向き合うのも勉強ですね


明日はもっとがんばります


2日目終わりました


今日はフィールドワークをしました
フィールドワークとは、被災地を巡って、見物だけでなく肌で感じてもらうというものです。
スタッフの願い
「まだ終わってない現実を見てほしい」



昨日相当悩んであまり寝れませんでした
ボランティアをしてる意味をずっと考えてました

でも悩んでもなんの手助けにもならないので、私は被災地の中でも元気を見つけたいと思いました



まず
日和山から見る景色、初めて石巻を見渡しました。瓦礫は少なくなりましたが、まだまだ残っていると感じました


女川では流された建物が横たわった状態でそのまま残っていました
周りは何もなくて、人がいたとは考えられない状態でした

高台の病院では津波の17m高さを初めて実感しました

大川小学校ではあまりの生々しさに涙しました
生徒の7割が津波に流されたそうです
壊れた校舎は無残としか言えなくて
言葉に表せない、思い出したくない
本当に怖い



しかし、こんな中で人との出会いがありました
道の駅?うみねこ、で出会った方とお話することができました
とても明るい方で、高知から来たってだけでよろこんでくれていました!
そこでは「さんまなたい焼き」や、「手作りの手芸品」を売っていて、なかでも手作りのコースターはお客さんが値段を付けて、売れた分でたい焼きを作って近くの仮設住宅に配るってことをしていて、私も買いました!!
作っている方と一緒に写真を撮りました
仲良くなって笑顔と明るさに元気をもらいました!!

石巻日日新聞では当時印刷所がこわれたため、模造紙に紙とペンで、書いた「壁新聞」が展示されていてとても信念が伝わりました、
貴重な、話を聞けました。

最後の復興商店街では懸命にがんばる八百屋のおっちゃんの姿がありました



こんなたくさんの出会いの中で昨日の悩みが解消された気がします。
ボランティアを続ける理由は
「人との出会いがあるから」
だと思いました。
たくさんの人との繋がりが私の財産です
今日はボランティアの原点に帰ってたくさんの事を学べたそんな一日でした。

3
日目


本格的なワークは今日が最後になりました。


私達が泊まっていた拠点では夏休みなどの長期休暇の時に「いしのまきっこ広場」を開催していて、近所の子供やそこそこ遠くから来る子供もいます

学年は保育園児から小学生
内容はお勉強教えたり、思いっきり外で遊んだり、教育支援のボランティアです

期間は1週間ほどで今日は一番子供たちが多いということでスタッフさせていただきました


ジュニアとかで子供と接するのは好きなので凄く楽しみでしたが
子供でもみんな被災者
幼いながらに震災を経験している子達にどんな対応したら良いのか考えながら名札にトマト!!って書いて子供を待っていました


子供達が来て勉強を始めました
個人差があるので早く終わった子を2階に連れていって一緒にジェンガなどで遊んでいました

幸いみんながニックネームを気に入ってくれて早く打ち解けるこどができました

他の子供達とも仲良くなってみんなで一緒に鬼ごっこだったりヒーローごっこだったり全力でやりました

お昼はサンドウィッチでみんなで作って美味しく食べました

午後も少しお勉強して思いっきりはしゃいでいました。みんなの笑顔がとても可愛かった

震災を経験したことを感じさせないくらい明るくて逆に心が痛くなりました

なるべくたくさんの子供と遊んで帰りにはみんな仲良くなってました


帰り際、近所のコンビニまでみんなを見送り
「トマト明日も来るよね!! 
「明日も遊ぼう!!
「明日楽しみ!
って言われて素直に僕は明日いないって言えませんでした

「おう、また遊ぼうな!!
って言ってみんなを見送りました


そして最後のワーク終了。

ミーティングをして
現地スタッフとワーカー、最後まで残った子と記念撮影して現場を離れました

そして石巻から仙台へバス移動、その時に3日間のことが頭を巡って一人で泣いていました。

高知にもいつか来ると言われている南海大地震。

 

地震の恐ろしさだけでなく、その後東北の人はどうやって助け合って来たのか、高校生のうちの現地で実際に目の当たりにできて本当によかったと思います。

 

このボランティアワークに参加することを受け入れてくれた家族、応援してくれて支えてくれた友達や先輩、先生の方々にとてもとても感謝しています。

 

ありがとうございました。
 

「エマオへの道・四国」
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