日本基督教団東北教区 東日本大震災被災者支援センター「エマオ」

ボランティア・ワーク 派遣学生 2014年度 夏期 第二陣 日報
 

山内 文・介護福祉専攻 2
門屋日菜子・子ども専攻 2年(リピーター)

99日 火曜日
山内 文
 今日はオリエンテーションの後、報告ミーティングの場で自己紹介をして、シェアリングでワーカーさんからリアルな被災地の話を聞き、とても心苦しくなりました。そのシェアリングの班のみんなで夕食を食べ、少し距離が縮まったように思います。初めてのことばかりで不安ですが、明日から本格的なボランティアが始まるので、頑張りたいです。

門屋日菜子
 今日朝からかなり不安でしたがふみちゃんと協力してなんとかエマオまでたどり着くことができました。エマオの方々もとっても親切でワーカーさんたちもワークについて自分たちが感じたことなどを話していて私もこのワークを通していろんなことを感じ、吸収していきたいと思います。

910日 水曜日
山内 文

 今日は初めてのワークでとても緊張してからのスタートでした。六丁の目公園の仮設住宅という最近ワークに行き始めたというところらしいのですが、公園周りと住宅の玄関前の草刈りをしました。蚊が多かったので苦戦しましたが、ワーカー5人+エマオの方と私語もなく黙々と作業をし、ごみ袋41袋の草を集めることができました。また少しですが、住民と挨拶程度の交流ができたので良かったです。明日のワークはどこに行くか決めていませんが、頑張りたいです。また、自転車での道順を覚えられるように意識していきたいと思います。

門屋日菜子
 今日が初めてのワークでした。私は去年もお伺いしたTさんという方のお宅へ伺いました。もう1年も前のことだし、たくさんのワーカーが伺ってきているのでもう覚えられていないであろうと思っていましたがTさんは私のことを覚えていてくれていました。私が想像していた以上にTさんやワーク先の方は私達を含むワーカーとのかかわりをとても大切にしてくれてきるのだと実感しました。
 また、ワーカー同士での時間の共有であるシェアリングで、ある大学の方は就活が終わり、授業の一貫で初めてボランティアをしたという方がいました。その方は「ボランティアをしているということを就活に利用したりするのが嫌でボランティアには参加していなかった」とおっしゃっていました。私自身も始め、そう思われるのがとても嫌で参加することに少し戸惑いがありました。しかし、参加してみるとワークを通して普段関わることのできない方とも思いを共有でき、またワーク先の方とワークを通して少しずつ距離を近づけていくことができて私自身、すごくうれしかったです。すごくくさいことを言いますが、愛媛から来て、一緒にワークをし、きれいになった畑をみて、ワーク先の方が喜んでくれている姿をみると、私自身がすごく嬉しい気持ちになりました。また喜んでもらえたらいいな、と考えるとまたワークにいきたい、そんな気持ちになりました。
 明日も1日、楽しみながらワークをすることを大切にしたいです。

911日 木曜日
山内 文
 今日は門屋さん含め3人で仙台のフィールドワークに行きました。笹屋敷近辺は住宅が多くあり、あまり被災地という印象は受けなかったものの、少し高めのところにある海と平行にある道路を越えると、テレビで見たことがあるような、土台だけの家だったり、なぎ倒された木々だったり、正直ショックで、涙が止まりませんでした。他にも慰霊碑だったり、半数の方が亡くなった老人ホームだったりを見学させていただき、当たり前の生活が一瞬にして消え去る津波の怖さを実感しました。ゆりあげ中学の慰霊にも行かせていただき、エマオの方から聞いた話で、兄と公民館に逃げた後中学校に移動途中に被災した妹がいたと聞き、ちょっとした油断も許されない、そして、当たり前が当たり前出ないことを実感しました。この体験は実際に被災地に行かないとできない経験なのでとても貴重な経験になりました。

門屋日菜子
 今日は午前中に仙台のフィールドワークへ行きました。 去年も同じところへ行きましたが何度行って、話を聞いても涙が出てきました。それだけ、感じられる津波の残酷さがいまでも荒浜には残っていました。自分たちが関わらせていただいているワーク先の方は明るく元気に振舞ってくださっているけれど、津波によって被害に合われるという辛い思いをされ、乗り越えて私達を暖かく迎え入れて下さっているのだと思うと少しでもワーク先の方とより仲良くなりたいし、信頼関係を気づいていけたらいいな、と感じるようになりました。
 明日も一昨日に引き続いてTさんのお家へ伺い、一緒にお手伝いをしていこうと思います。
912日 金曜日
山内 文
 今日は朝から七郷中央公園仮設に行き、ワーカー七名でラジオ体操に参加しました。公共の場ということもあり、入居者さん四名が来てくださり一緒に体操をしました。体操後にお茶とおかき、入居者さん手作りの甘納豆を頂きました。とても美味しくてたくさん頂きました。両隣にいた入居者さんが、入院する他の入居者さんの話をされてて、そういった人間関係が形成されていくのだと実感しました。また、昨日のフィールドワークの後にお伺いしたHさんのところに訪問し、奥さんと一緒に白菜の定植とニンジン畑のくさぬきを行いました。腰や太ももがキツかったけど、やり終えた後の達成感は素晴らしく感じたし、また農業の大変さを実感しました。

門屋日菜子
 今日もTさんのお家へ伺いました。先日に引き続きかぼちゃの収穫を主に行いました。休憩のときもたくさんお話をしてくださり、私達ワーカーが行くことをとても感謝していると言ってくださり、少しでも力になれていることを感じて来てよかったな、と感じることができました。また、Tさんが私のことを「ひなちゃん」と呼んでくださり、少しずつ距離を近づけていけていることを実感できとってもうれしかったです。また、個人的にも遊びにおいでね、と声もかけてくださいました。
 Tさんご夫婦はもうご高齢なのでなかなか旅行などには行けないとおっしゃっていたので次回伺うときは愛媛についてたくさん知識を得た上で会いに行きたいと思います。明日のワークもスローワークを大切に楽しみたいと思います。
913日 金曜日
山内 文
 今日はワーク最終日ということで、昨日に引きラジオ体操に参加しました。にんじんとじゃがいもの煮物やお茶を頂きました。昨日出会った入居者さんと話が盛り上がったり、手をマッサージさせてもらったり少しずつ関わりが持てるようになったように思います。その後、Kさんの大根畑の草抜きと土ならしを行いました。途中雨がひどくなり、別のKさんのビニールハウスでほうれん草の周りにある雑草を抜きました。少しずつワーカー先の方やワーカーさんとも交流出来るようになり人見知りの性格が少しずつ変わって来たように思い嬉しく感じました。被災地のイメージはどちらかといえばマイナスでしたが、前向きにすごそうとしている方々、そしてそれを支えるワーカーさんの姿をみて、ボランティアの大切さをあらためて感じ、そして被災地の現実を知ることが出来とてもいい経験になりました。

門屋日菜子
 今日は最終日でTさんのお宅に伺いました。今日は畑仕事ではなく、お家の側にあるビニールハウスの清掃や中にある物の整理をして少しずつ綺麗にできたかな、と感じることができました。休憩中に毎回のように「ワーカーさんが来てくれるから頑張れる、本当に感謝している」と言ってくださり、私は本当に農作業に関して素人なので力になれているか不安で仕方なかったですが、そう言って頂けると本当に嬉しい気持ちになりました。休憩中にたまたま見たテレビで震災の番組が流れるとTさんご自身からお家の被災に遭われた状況なども話してくださり、こんなにも私達に笑顔で話してくださっているけれど本当に辛い経験をされていたことにすごく胸が痛かったです。
 ワーカー同士でもワーク先の方ともどんどん良い関係づくりができてきたかなと感じています。また再び仙台に訪れようと思います。

「エマオへの道・四国」
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