ボランティア報告

 
日 時 :2016年28()12()
派遣先 : 東北教区被災者支援センターエマオ
八木 香菜子(松山東雲高校 生徒)

28() 移動日 松山仙台〗

 松山から飛行機で羽田空港まで行き、電車で東京駅に向かいました。そこから、新幹線で仙台に行き、仙台駅には19時ごろに着きました。篠浦先生の知り合いの中本牧師と夕食をとったあと、ホテルまで連れて行っていただきました。エマオは月曜日が休館だったので、そのままホテルで就寝しました。

29() ワーク1日目 初日〗

 740分にエマオに着きました。エマオの玄関場所がわからず右往左往していましたが、運よくスタッフさんが声をかけてくださったので、裏から入ることが分かりました。エマオの印象としては、アットホームな環境だと感じました。簡単な書類を書いたあと、初めてのミーティングに参加しました。自己紹介と、ワーク内容を教えてもらい、みんなで手をつないでお祈りをしました。今回のワーカーは、私を含めて3人(今治の学生、神学校に通うドイツ人、私)でした。ミーティングのあと早速、七郷中央公園仮設に行き、ラジオ体操とお茶っこをしました。ラジオ体操は掛け声が少しかわっていて、最初は戸惑いましたが、みんなで声をあわせて体操をし、気分がよかったです。七郷中央公園仮設をあとにし、被災した場所を巡るフィールドワークに参加しました。スタッフさんが丁寧に説明してくださりました。フィールドワークのあと、エマオの施設に戻り納品の手伝いをして、1日目のワークが終わりました。そのあと、ミーティングをし、ワークの報告や感じたことを話し合い、お互いの意識を深めました。夕食は、スタッフさんとワーカーで一緒にカレーを食べ、ホテルには19時頃に着きました。

210() ワーク2日目〗

 805分からミーティングがありました。昨日と同様、七郷中央公園仮設に行きラジオ体操とお茶っこに参加しました。お茶っこでは前日ほど緊張することがなく、終始、和やかムードでした。七郷中央公園仮設をあとにし、笹屋敷の掃除をしました。担当場所を決め、6人がかりで掃除に取りかかり、2時間ほどで片付きました。途中、不注意で足を怪我してしまいましたが、軽傷だったため特に気にせずワークを続けました。その際やはり、長袖、長ズボンを着ていてよかったと思いました。そのあと昼食をとり、農家の方の手伝いをしました。小枝を拾うだけの簡単な作業でしたが、作業後に農家の方から、お菓子や飲み物をいただき、ささやかなお茶っこをしました。とても優しい方たちで、心が温まりました。エマオに帰宅後、ミーティングをし、手をつないで輪になってお祈りしました。そのあと、ワーカーだけでワークを通して感じた事などを話し合い、分かち合いの場を設けました。この日の夕食はワーカー3人で、エマオの自転車を借りてラーメンを食べに行きました。18時頃にホテルに着き、2日目も無事に終了しました。

211() ワーク3日目 最終日〗

 830分からミーティングがありました。この日は、ワーカーさんが1人とスタッフさん2人が新たに来られたので、初日と同様、自己紹介から始まりました。七郷中央公園仮設がお休みだったので、笹屋敷に車で行き、お宅訪問をする時間になるまで、笹屋敷で少し待機しました。私たちの班は、自転車でNさんのお宅へ訪問し、Nさんとお話したり、昼食をごちそうになったりしました。午後は、草むしりをして笹屋敷のほうへ戻りました。午後2時頃に、スタッフさんとワーカーのみなさんで、海へ行きました。東日本大震災から411か月経ったことを思いだし、輪になってお祈りしました。そのあとエマオに戻り、最後のミーティングに参加しました。ワーク最終日だったので、これまでの反省と感想を話したあと、スタッフのみなさんがお見送りをしてくださいました。17時頃にホテルに帰り、帰る準備をして就寝しました。

212() 移動日 仙台松山〗

 新幹線の時間が11時だったので、1030分にエマオで待ち合わせをし、中本牧師に仙台駅まで送っていただきました。そのあと、順調に電車や飛行機に乗り、無事に愛媛に着きました。

〖最後に〗

 私は初めて東日本大震災のボランティアに参加しました。今回のボランティアで、東北の震災について疎かった私は、たくさんのことを経験し学びました。実際に足を踏み入れて行ってみないと分からないことが多々あり、何も知らない無知な私は、恥ずかしくて申し訳ない気持ちになりました。フィールドワークで海に行った際には、こんなに静かな海が、震災が起こったときには2メートルほどの真っ黒な津波となって街を襲ったということを想像するだけで、とても恐ろしく感じました。また、慰霊碑には亡くなった方の名前が刻まれており、刻まれている11人の名前と年齢を見て、大半はお年寄りや小さな子どもたちが被害にあったことを知りました。私は、逃げ遅れたという最悪な状況を考えてしまい、なんとも言えないむなしい気持ちになったのを覚えています。私が今回のボランティアで1番、思いで深かったことは現地の人との交流です。エマオのスタッフさんはもちろんのこと、現地のみなさんは本当に優しく、温かい人たちばかりでした。笑顔で迎え入れてくれて、とても嬉しかったです。本当に今回のボランティアでは、人との交流で心が温まりました。今は、出会った11人に感謝の気持ちでいっぱいです。もうすぐ震災から5年が経ちます。これからは、震災のことを忘れてくる人も増えてくると思います。しかし、私はこれからも東日本大震災のことを、決して忘れません。二度とこのような悲惨な震災が起きないように、今できることを少しずつでもいいから続けていき、原発のない未来を目指して努力しようと思います。

「エマオへの道・四国」
〒791-8031 松山市北斎院町58-3 日本キリスト教団さや教会内
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