第五次ボランティア(期間 2012年3月21日~25日)からの速報が、
 メーリングリストに、逐次アップされています。
 以下は、それを転載したものです。
 最終の速報は、第6回報告です。
 

 まとめて読みやすいように、古いものが上にあります。
 
《第1回報告》
報告日時  3月22日00時21分
報告者  山本有紀
四国教区のみなさん、山本有紀@松山東雲です。

 東雲大学の学生二人(藤森舞、清水香菜)と、今回、今日から25日までの予定で送り出していただきました。
 今日は移動日なのですが、無事到着しましたので、取り急ぎ報告を。

 本日午後三時に松山空港を飛び立ち、やや気流の荒れる中も、ほぼ定刻で、無事伊丹経由仙台着。
 当地は今日は強風の一日で空港から仙台までの列車も徐行、遅れ気味でした。

 エマオに午後七時すぎに到着し、オリエンテーションをしてもらい、さっそく自転車をかりて銭湯→夕食→明日のための買い物→青葉荘教会泊です。
 今晩は女子の宿泊@青葉荘教会はフルハウスです。

 明日の天気も良好。朝七時十五分より、朝食→ミーティング→ワークへ出発の予定です。

 では、また明日、レポートいたします。お休みなさい。

《第2回報告》
報告日時  3月23日08時18分
報告者  山本有紀
おはようございます。

 22日、初日のワークは、比較的穏やかな天候の下、無事おえました。

 七郷のエマオ笹屋敷近くの農家にわかれて畑の土を返して石やゴミを除く作業です。
 土は水田の底のように硬く粘土化しており、これを、元のようにふんわりとした畑に再生するのは気の遠くなるような作業に感じられます。

 スコップや熊手、そして最後は人の掌で土の塊をくずしていきました。
 殆どいしやゴミはないものの、時々,人の頭くらいの石やコンクリートの塊がでてきますので、最初から機械任せにできないのだろうと納得。
 私の担当した場所は東洋英和と明治学院の先生と一緒に、丸一日で、二メートルx四メートルほどが、なんとか、トラクターで通っても事故にならない程度になっただけ。今日も同じ場所へでかけます。

 学生ふたりもさっそくに、桜美林大学や桃山大学、早稲田大学からの学生と打ち解け、仲間になって元気いっぱい。またシェアリングタイムにも深い思いを分かち合うこともでき、エマオで学生最後の時間を大切に過ごす事ができています。
 昨日の夜は、東京へ帰る仲間の夜行バスの見送りにも一緒にでかけていました。
 愛媛にいると、こじんまりとした人間関係のなかで収まってしまう毎日ですが、こうして同年代のいろんな大学の学生たちと一緒に活動する経験は今だけでなく将来に亘って貴重な財産になる事とおもいます。

 四国教区がこうして支えて下さること、感謝です。

 また昨日から、女子大学の善本裕子先生も合流。昨日はエマオでの食事作りに参加、今日からフィールドにーでます。

 自転車は、快適。私の気に入りは波平号です。

 では朝のミーティングにいってきます。

 お祈り下さい。

《第3回報告》
報告日時  3月23日16時30分
報告者  山本有紀
皆さん、山本有紀です。

 二日目終了し、いまエマオへ帰着。今日は、学生二人とは別サイトでのワークとなりました。
 藤森、清水両名は、朔日と同じように、佐藤さんの畑で土返しと異物取り除きに精を出したようです。
 派遣先から、立派な松ぼっくりを頂いてきたと、見せてくれました。

 善本裕子先生も、朝自転車にのって笹屋敷へむかっておられました。まだお会いしていないので、次の報告をお待ちください。

 山本は、今日は同じく笹屋敷なのですが、菅野さんのビニールハウス解体作業に参加しました。昨日の強風でビニールが飛んでしまったので、一旦解体して別の 場所へ移すとのこと。

 残ったビニールシートをキレイにまきとり、金具をはずして崩してゆくのですが下部はサビがついてなかなかむつかしかったです。
 オトナ三人、学生一人、エマオスタッフ一人の五人でかなり勤勉に取り組みましたが、幅3m、長さ10m 近いハウス完全解体はなりませんでした。明日雨降りでなければ、作業完了できそうなのですが、さてどうでしょう。帰り道は雨がパラパラきていました。

 昼間は暖かかったのですが、午後から雲が厚くなり気温が下がってきました。
 私はズボラをして、パーカーはUNIQLOの、防水をかけていない軽いものをもってきてしまったので、あとで防水スプレーを調達にいっておかねば。

 今晩、また数名がエマオから帰途につき、明日の晩で殆ど入れ替わります。

《第4回報告》
報告日時  3月24日08時08分
報告者  山本有紀
おはようございます。

 昨日は、朝のミーティングで前日とは少々ワークの割り振りが変更になり、私がサイトを移動しました。

 
藤森、清水の学生 両名は、引き続き佐藤さんの畑、善本先生は佐藤さんのお兄さんの畑でそれぞれ整地のワーク。善本先生は佐藤さん開発の篩を使って運ばれてきた土の異物をとり、畑の土を均してゆく作業。六畝のうち、四人がかりで一日四時間労働でやっと二畝済むか済まないかの作業。「やっぱり四日はワークをして一つは仕事を終えて帰りたいね」との感想でした。

 
山本は菅野さんのビニールハウスの解体。金具が錆びており、手間取りましたが、もしも今日ワークができれば、解体は完了するでしょう。

 
昨日夕方日が沈んだころから雨が降り始め、それが雪になりました。
 今朝は十センチほど積もってます。ワークに出られるかどうか微妙。
 自転車はあぶないし、車も雪タイヤを履き替えてしまっているかも、ということで判断待ちです。

 しかし、毎朝仮設住宅で体操とお茶の時間をホストするワークは出発するようです。また、お弁当ワークといって、お弁当持ちで独居の高齢者をお尋ねするワークも恐らく出るのでは、とおもいます。

 今回のお弁当ワークは、献立から調理まで、なんとなりたてホヤホヤ栄養士の清水さんが仕切ります。自分から手を上げての参加。
 ちょっと、というか、かなり、嬉しいです。

 今日は、どうもセンター内勤、お掃除やら雪かきやらで一日過ごすとおもわれます。三日いて、エマオのワークのだいたい全部を体験できる、とおもうことにして、今日も一日元気に過ごします。

 皆さんのお支えに感謝しつつ。


《第5回報告》
報告日時  3月25日09時23分
報告者  山本有紀
皆さん、おはようございます。
三月も最後の主日となりました。受難節も真ん中をすぎました。

 三泊三日のワークを無事おえて、昨晩は東雲隊はいっしょに牛タンを感謝のうちに食しました。今朝は仙台北教会の礼拝に出席します。
 
宿泊が青葉荘教会でしたので、そちらに出ればよいのに、とお考えになる方もあるでしょうが、仙台北教会は、東雲とはジレット宣教師でつながる教会です。卒業式をおえ、社会に出る直前の学生を連れていますので、学園のスピリット継承というこで、ご理解ください。

 昨日のワークと、全体のまとめはまた改めて。

 ただ、ひとこと。
 昨日は学生二人と善本先生は朝から仮設住宅の体操とお茶にでかけ、学生は引き続きお弁当ワークで地域のかたがたと交流。善本先生は内勤でしたが、大阪清教学園の生徒たちとにぎやかに。山本はハウス解体を完了。

 
午後三時の飛行機で松山へ帰ります。

 取り急ぎ。

《第6回報告》
報告日時  3月25日09時23分
報告者  山本有紀
山本有紀@仙台空港です。

 仙台北教会での礼拝をおえ、お昼をいただいて、更に、教会でエマオスタッフの松山さんといっしょだっので、仙台駅まで送っていただいて、あともう少しで仙台を離れます。
 →
最新情報。いま、空港でPAで呼び出され、なにかとおもえばサッポロが雪で、仙台経由で伊丹へ飛ぶ私たちの便が一時間ほど遅れるそうです。

 
学生ふたり、仙台市の街中を少しは楽しみたいのかと思いきや、「こんなに人がおるところは酔う」とのことで、うんと早くに空港入り。
 
いいお天気です。だから時間がうんとあります。

 さて、昨日の報告がおざなりになったままでした。

 土曜日は雪の朝となり、ワークの計画が前日とは変更になりました。
 自転車で七郷笹屋敷のエマオ拠点まで一時間を走ることは無理でした。
 金曜日の夜から一週間から数日の予定でワークにきている人たちが帰途につきはじめていましたので、20人ほどになっていたワーカーのうち、まず六人が朝一番で仮設住宅の体操とお茶会のためにでかけ、同時にお弁当ワークの買い出し隊が出発。そして菅野さん宅のハウスの立ち上げと、同じく菅野さん所有のハウス解体に合計十人でかけました。

 ハウス建てあげは私たちがくる前からの継続ワークでしたが、この三日でビニールを貼る作業に手が届いた、というところ。まだ数日、完成までには時間をかけねばならないでしょう。ハウスの解体は山本が参加したワークですが、雪がふったことが幸いし、土が蓮根畑並に柔らかくて、骨組みを地面から抜くのには絶好の日和でした。ただし、長靴が泥にとられて歩くのは一苦労でした。ここは解体を完了することができました。オトナと学生の連合グループでしたので、(しかもオトナふたりはどちらも教員だったので)段取り指示待は一切なく、シコシコ作業は進んで行きます。効率を云々するワークではないことはよいことですが、やっぱり限られた時間に最高の質の仕事をしたいと思えば、一つの仕事に学生さんも、また、作業になれていたり、段取りの見通しがきくオトナも混ざってやるほうが、せっかくの労働力を充分活かせると感じました。

 一方、藤森、清水の両名は、仮設住宅の体操とお茶会からかえってくるとお弁当作り。清水さんの献立のメインは豆腐ハンバーグとキンピラ。ソースも手作りしたそうで、他の参加者さんからも、おいしかったとの感想がきけました。また、お弁当持ちででかけたお宅は、実は今までだれがなにをもっていっても一口も箸をつけて下さらないかたのところだったそうなのですが、昨日はハンバーグを半分とキンピラを一口二口たべてくださったとのこと。
 キッチンの責任を引き受けた清水さんも、一緒にお弁当ワークに加わった藤森さんも、とても喜んでいました。

 善本先生は前日七郷でのワーク組だったのでエマオ内勤。大阪清教学園の生徒30人がエマオのお掃除に精を出すうちに、郵便物発送準備などを。

 
土曜日は山形学院調理科の生徒が夕食を作りにきます。山形学院の調理科は料理の甲子園にでるほどのうでまえ。その高校生たちが厨房でジャージャー麺を作る間、ミーティング。

 
東雲隊はレポートを完成させ、荷物をまとめて夕食をたべずにエマオを退去、ホテルに移動。その後、東雲四人で4日間の話しをしながら夕食就寝。

 
日曜日は仙台北教会へ。
 先週創立125周年を祝ったばかりのみなさんに迎えられました。学生さんたちは、こんなに松山からはなれたとことで東雲、といえばジレット宣教師、タイプライターは語る、だね、と親しみをこめて話しかけてくださる方々がおられること、大きな声で賛美歌がうたわれること、牧師がアーメンといえば、会衆もアーメンと応えることに驚きつつ、教会の繫がりや交わりがどんなものなのかに直にふれることができたようです。

 個人的には、受付で声楽家の菅三英子先生に応対していただいたり、川端純四郎先生にも再びお会いできたり、また、神戸女学院の音楽科の卒業生で結成されたコーラスグループが、兵庫県のアート部門ヴォランティアで仙台にきておられ礼拝も歌ってくださったり、と思わぬご褒美のついた主日でした。

 
さて、山本は、ハウス解体作業ののち、荒浜へ出かける機会をもつことができました。荒涼とした風景がありました。水圧の抵抗が少なかったため流されずにのこった細い松の木々が、大きく捻じ曲がったり、折れたりしたまま、そこにありました。北国の海岸から臨む太平洋は、強風のなか浪は高く、でも今は蒼く美しい海でした。海岸からふりかえった街は、駅前の賑わいがうそのように、やはり、生々しい震災 の言えない傷を負ったままの姿でした。

 
まだまだご報告すべきことはあるのでしょうが、いまは、まだ充分にまとまりません。また、他の三人のレポートとも併せて、みなさんにはいずれ読んで聞いていただくことができるとおもいます。

 
取り急ぎ、ワークをーおえた今の段階でのレポートをうけとっていただければ幸いです。

 
今回こうして東雲から四人も送ってくださったこと、本当に感謝です。
 引き続き、教員、職員、なにより学生たちがでかけていけるよう、人材を送り出すとともに、資金面の支援に、学園もさんかしていけるようであればとねがっています。


 感謝とともに。


「エマオへの道・四国」
〒791-8031 松山市北斎院町58-3 日本キリスト教団さや教会内
emaoshikoku@gmail.com