いままで、日本の多くの教会は、小さな会堂、少ない人数で礼拝がおこなわれてきました。そのため音響装置に対する認識も低く、不十分な設備のまま教会は成長してきました。 現在においては、高齢化も進んできており、一番大事なメッセージが聞き取れないといった現象が見うけられます。
また教会においては、賛美が盛んになってきたり伝道集会やコンサートを行うときに音響装置が必要になってきます。
今きちんとした音響装置を導入することによって、すばらしい賛美を行うこともできますし、メッセージもきちんと聞き取ることが可能になるのです。
そしていまやもう教会にとっては音響設備がなくてはならにものになってきています。
そしてまた設備だけではなくその機材を扱う技術も必要に
なってきています。 |
礼拝にとっての必要性 |
|
|
礼拝にとってのPAって何なんでしょう?ただ牧師先生のメッセージを拡声してだすだけのものなんでしょうか、いやそうではないですね。今、礼拝の中でも賛美が重要な要素をしめるようになってきましたが、PAもそれと同じように重要になってきています。礼拝にとっての賛美とはメッセージに備えての準備、心の備え、一致じゃないでしょうか。ということはPAはそれを全て支える霊との戦いの武器ではないでしょうか。この礼拝を生かすも殺すもすべてPAにかかっているのです。せっかく会衆一同が一致して素晴らしい賛美をしていても、PAがハウリングを起こしたり、また音が鳴らなくなったのでは、礼拝になりません。またどんなにすばらしいメッセージをしていても、会衆に聴こえてこなければ、礼拝は成り立たないのです。
この陰なるPAという仕事は礼拝にとって、とっても重要なポジション、なくてはならないものなのです。 |
|
|
1−2.PAとは? |
PAというと、一番先に思いつくのは、やはり、コンサートやライブでの音響設備ですが、本来PAとは、Public Address のことで、そのまま訳すと、「大衆伝達」とでもいう意味になります。つまり多くの人に、音を拡声して伝えていく、ということです。ですから、さまざまなものが、PAとして考えられます。駅の構内放送、電車の車内アナウンス、商店街のお知らせ(?)放送、選挙の演説カー、など、これらもみんな、PAの仲間なのです。
そんなPAのなかでも、単に音を伝えるだけでなく、礼拝(賛美)の流れを考え、私たち会衆が一つとなって主を賛美し、ほめたたえていくことができるようにしていくのが教会にとってのPAなのです。演奏された音を、大きくして伝えることに始まったPAは、今では演奏者(奏楽者)のパートナーとして、切っても切り離せない仲、また礼拝にとっての必要なポジションになっています。
最近では、PAにかわって、SRという言葉も出てきました。これは、Sound Reinforcement のことで、「音の補強」という意味です。欧米では、こちらの言葉のほうがよく使われるようですが、ステージ構成に欠かせない、現在のPAは、補強の役目も越えて、舞台芸術の一分野として、進化しています。
教会のPAシステムの難しさは、システムが置かれる場所の音響条件の悪さによって、起こるものなのです。
室内に存在する、壁、天井、床などからのさまざまな反射音。これが悪さをして、音を濁らせ、聴きにくくしています。そこで、PAシステムでは、これらの反射音の影響をなるべく排除し、スピーカーからの直接音をクリアに聴かせることが目標になってきます。
また、PAはやり直しのきかない一回限りの本番の連続です。
レコーディングや放送の収録と最も違っているのがこの点でしょう。その場で行われていることを、その場で伝えていく。だからこそ、エネルギーも高まり、感動も広がるのです。この「同時性」こそがPAの最大の特徴です。
もしも、途中で音が途切れてしまったら、もうどんなに頑張っても礼拝は(賛美は)ぶち壊しになってしまいます。極端にいえば、多少ひずんだとしても、音が出ないよりはマシなのです。
こんなことのない様に、PAシステムには、信頼性が求められます。機材の選択、メンテナンス、オペレーターの知識、トラブルの対処法、などなど、すべてが、確かな信頼性を目指しているのです。 |
|
|
1−3.オーディオシステムとPAシステムの違い |
オーディオ用のスピーカーは、個人が楽しむために近くで聞くように設計してありますがPA用は不特定多数の多くの人が遠くにいても、音が届くような設計思想です。
また、オーディオ用はいわゆる音楽鑑賞(ソース再生) で、マイクで歌ったりしゃべったりする事はほとんど無いと思います。
業務用のPAの場合、マイクでしゃべったり、歌ったり瞬時の大音量にも絶えられる物でなくてはいけません。
また、業務用の場合、式典や、イベント、非常時の放送、駅のアナウンスなど、メッセージを伝えると言うことに、目的があります。
したがって壊れるということが、許されない場面が多いので、壊れにくさ耐久性が、最優先の場合が多いです。 |
|
|
|
|
|
 |
|