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■突然現れた謎の生物   「ホウネンエビ」:緑色の11対ある足をひらひらさせながら泳ぐ。
生きた化石「ホウネンエビ」が愛媛県南予地方の水田に突然繁殖。
 これまでに見たことのない生き物が水田に大量繁殖しているのに驚き、早速調べてみると、生きた化石「ホウネンエビ」だと判明した。 調べによると”ホウネン”は、”豊年”からきており、江戸時代、本種が出現した年は豊作と喜ばれ、金魚屋が売り歩いたという。もしかすると謂れのとおり、今年は豊作となるやもしれない。 この水田の稲作情報はこちら

「ホウネンエビ」 以下、農林水産省HPより引用


 【分布】

  北海道を除く日本各地に分布する。



 【俗称】
  江戸時代には「豊年魚」「豊年虫」と呼ばれ、本種が水田に出現した年は豊作だと喜ばれ、
  金魚屋が売り歩いたという。



 【形態的な特徴】
  形態は細長く円筒形で胸脚は11対、最大で50mmほどになり、甲良はない。
  体色は無色半透明で、体の部分は緑色で尾にあたるところは朱色をおびることもある。
  雌雄の判別は容易でオスは前額部にT字型をした長大な一本の突起を持っていて、
  第2触角が交尾用の把握器になっている。



 【生態的な特徴】
  初夏の頃に突然現れ、産卵を済ませると一ヶ月程度でいなくなってしまう。
  卵は乾燥、高温、低温に強く、次の年に水田に水が張られるまで耐えている。
  エサはおもに植物プランクトンなどを漉しとって食べる。水田の畦近くで仰向けに泳いでいるが
  人が近づくと逃げる。生活史はカブトエビに似る。



 【生息環境】
  日本では水田に発生するが、毎年同じ場所に発生するわけではなく、場所を変え突発的に発生するので
  珍しがられた。



 【生息状況】
  海外では魚が生息できないような塩湖などに一年中発生することもあるようだが、国内では水田のみに
  生息する。そのため、水田の埋立や休耕地が増えたことにより、全く姿を見なくなった地域もある。



 【生態系保全のための留意点】
  本種は同じ地域の水田であっても一枚隣の水田では見られないということや、広域な水田域にあっても
  一枚の水田の中だけに多数発生するといったこともあり、どのような環境要因が作用しているのかは定
  かではない。しかし、不適切な農薬使用や農地の転用が減少の原因であると考えられている。



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