6.ナポリ・カプリ・ポンペイ

    2004年3月18日(THU) 晴れ 

南イタリアの玄関口 から憧れの


ジョヴァンニ・ボヴィオ広場


ベヴェレッロ埠頭

    
           ナポリ市街

ヌォーヴォ城
13世紀末に建造その後15世紀末に改築され、現在に至る。

夜、ユーロスターでナポリに着いた。ホテルは駅のまん前にあるのに、交通量が多く、人がいても車がスピードを緩めずに突っ込んでくるので、なかなか横断できない。そこを案内の人は絶妙のタイミングで横切る。地元の人間にしかできない芸当だと思った。

朝のナポリはうす曇り。車が込むので朝7時30分ホテル出発、バスで市内観光。ぐるぐる市内を巡ったが、車窓からのガイドで、下車観光はなかった。
ポリは治安が悪いから?それとも時間の都合上?(多分その両方)
で、とにかく無事に港から水中翼船にのり約40分、いよいよカプリ島へ・・・。
ここはヨーロッパのVIPたちが訪れる憧れのリゾート地。


夢に見たカプリ島
     青の洞窟に入れる条件

★波静かな日
(風が強いと、ボートが出ない)
★晴天
(太陽光線の反射が大事)
★干潮時
(洞窟の入り口が小さいため)

カプリ島に着いてから、今日はOKかNoか、がわかるという

まもなく接岸

ボートに乗り換え洞窟目指す
様、仏様、キリスト様、マリア様、とにかく幸運をお祈りする。OK?入れる?「ウワーッ」と歓声が沸き起こる。と、ここまでは天にも昇る気持ち…。

さなボートで洞窟の近くまで行き、そこからさらに小さな手漕ぎのボートに乗り換える。揺れる船から船へ乗るのは、結構勇気がいるもの。でも洞窟へ入れる喜びでエイッヤッとばかりに乗り移る。

窟の入り口は、ほんとうに小さくて、船頭さんがぴんと張ってあるチェーンを伝って、のけぞりながら中へ。

は真っ暗。アレーッこんなはずじゃと思った途端、船が進むと闇の世界から一転して、神秘的な青の世界。ボートが入口を塞いでいたので真っ暗になったという訳。

い洞窟の入り口から入る、かすかな太陽光が乱反射して、洞窟内の海水を青く光らせるとか。船頭さんのカンツォーネが洞内に響き、しばし夢うつつ。

前方に洞窟が見えます
 さらに小舟に乗り換える
順番待ち

 いよいよ中へ

カプリ港で  
見心地で洞窟を出て、さて小船からボートに乗り移ろうとしたとき、悲劇は起きた。
のすぐ前の人がバランスを崩して、海のなかへ”ドボン”。船は大きく傾き、私も「もう駄目」と思った。その瞬間脳裏に浮かんだのは「カメラが駄目になるな〜写真写真」。命が危険にさらされているのに、一瞬の間によくあんなことが思い浮かんだものだ。カメラマン魂??
い船はバランスを取り戻し、海に落ちた人をすぐに引き上げることができた。
プリの港で衣類を購入。濡れた衣装はナポリへ帰る船中で土用?干し。港に付く頃にはティレニア海の潮風で完全に乾いていた。
ちた本人は『これがほんとの水カ・ブ・リ』とかいってジョークを飛ばしていたけれど…。
一歩間違えば大変なことになっていたカプリの出来事。


思い出深い島を離れる

デッキの上で

間もなく接岸

船上から見たナポリの風景

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               灰に埋もれた古代都市

 



 
      



ウェスパシアヌス神殿


フォロ(公共)浴場
元79年8月24日に噴火したヴェスヴィオ山の噴火により一瞬にして火山灰の中に沈んだポンペイの街。伝説だったこの古代都市が偶然発見されたのは、つい18世紀のこと。発掘はこれでまだ半分程度だとか。

れにしても広い66ヘクタールあるポンペイ遺跡、見て回るには丸1日はかかるという。当時のポンペイの人口は約2万人程だったというが、今から2000年前、日本は弥生時代中期、すでにこれだけの文化都市が形成されていたなんて、と、感心することしきり…。イタリアへ来てからカルチャーショックの受け通し。

には広場教会公会堂浴場などの公共施設のほか、給水設備なども整えられている。

レンガ造りのかまど

バール(居酒屋)のカウンターとララーリオ(守護神)

モデストのパン屋

横断歩道


通り1(大通り)

通り2(少し狭い通り
畳の道に置いてある石は横断歩道で、道を進む馬車の車輪は、横断歩道の石と石の間を行く。歩行者が横断するときは、石の上を渡るというわけ。

の両側に猫目石が埋められ、夜間には街灯の役割をしていたというから驚く。


悲劇作家の玄関床のモザイク


般家庭の広い玄関ホールの床には、見事なモザイクがある。悲劇作家の玄関床のモザイクは鎖につながれた犬の絵で、手前には「犬に注意」という文字が書かれている。

        
                  

玄関のモザイク

パン屋さんの店先

アポロ神殿

遺跡を後に

2時間の観光後、ローマへと向かう。途中、カメオ工房を見学。別に買う予定はなかったので、実演と、そのショップで飛び切り高価な物を中心に見て回った。

紀元前4世紀からこの地に伝わるカメオの技術。一見の価値はある。ロ
ーマまで約3時間、ホテルに入ったのは午後7時を回っていた。

いっぱい、いっぱい旅した一日だった。


                                 
                                  ローマへ