4.ピサ 
    2004年3月16日(TUE) 晴れ 

     やってきました!の斜塔 
          
8時、ベネチア出発。ピサまで260kmバスで移動。天気は快晴。3月とは思えないほどの陽気。これぞイタリアとみんなご機嫌。ルンルン気分で昼食をとりにレストランへ入りかけたとき、後ろで悲鳴が…。  
わてて振り向くと、グループの後ろの方で、年配の女性がジプシーの親子連れに取り囲まれて立ち往生。男性が駆けつけて危うく難を逃れるという一幕も…。
やっぱり狙われるのは高齢者のよう。一行の中では私たちが一番の高齢者。改めて気を引き締める。

今にも倒れてきそうな斜塔


広場からみたドゥオモ
ーチをくぐって広場へ入ると目の前の風景がパァーッと広がり、青い空、緑の芝生、そして白亜の建物。ドゥオモの横から斜塔が顔を覗かせている。想像以上のロケーション。
先ほどの怖い体験などすっかり忘れて、また4人のいつものセリフ”来てよかったね〜””元気でよかったね〜””生きててよかったね〜””また、来ようね”。

場の芝生は青々と茂り、寝転んで日光浴をしている人でいっぱい。ドゥオモの横の芝生は入れないので、壁に寄りかかっている人もいる。外人さんはどうしてあんなに日光浴が好きなんだろうね。

ずは斜塔へ。高さ55m 外周の直径17m。1173年に着工して、3階まで建てたところで傾き始め、4階から立て直そうとしたが、駄目だったとガイドさんの説明があった。いわれてみれば努力の跡が見えるような気もする。ここは傾いていることも有名だけど、もう一つ、ガリレオが”落下速度が重さと比例するというアリストテレスの運動論”の誤りを証明したことでも有名。

洗礼堂
ゥオモの中に入る。1068年から50年の歳月をかけて建てられたという、白大理石の大伽藍はとても豪華。中にはジョバンニ・ピサーノの説教壇」というのがあった。それは浮き彫りで、キリストの生涯が描かれているもの。そして天井から大小様々なランプが吊り下げられている。このランプの揺れ方でガリレオが「振り子の原理」を発見したと伝えられている。

の時期日本では平安時代、イタリアでも文盲の人が多く、そのためキリストの教えは絵で表現されたのだ、とガイド説明。なるほどそうだったのか。だから私にもよく分かる。やっぱり素晴らしい。

ガリレオのランプ

ドゥオモのファサード


屋根の天辺にマドンナの像

洗礼盤
礼堂は12世紀半ばから15世紀にかけて造られたもので、直径が35mもあり、世界でも有数の大きさ。ここで見逃せないのは洗礼盤と、キリストの受難と最後の審判が描かれた説教壇だそうです。
堂内を見学していると突然素晴らしい声が響いたので、振り返ると、管理人のおじさんがカンツォーネを唄っていた。素晴らしい音響効果にびっくり・・・。



         われらがグランマー4人組
こから今日の宿泊地フィレンチェ郊外のカレンツァーノまで約80km。ホテルへ入ったのは午後6時過ぎ、あたりはまだ明るい。夕食後、隣にある大きなショッピングモールへ早速出かける。明日は花の都が待っている。どうか旅行中、いい天気でありますように。



                               
                              フィレンツェへ