第39回徳島県高校放送コンテスト番組制作部門エントリー表及び上映スケジュール

 昨年の高校放送コンテストより番組制作部門を独立した会場で実施し、応募全作品を上映することになりました。
(昨年の様子はこちら第38回徳島県高校放送コンテスト大会結果

 番組部門は大会の回数を経るごとに盛り上がりを見ており、作品のエントリー数の増加にもそのことが反映されています。
昨年の大会はラジオ部門4作品、テレビ部門4作品の合計8作品でしたが、秋の高文祭ではAP3作品VM6作品ラジオ3作品計12作品のエントリーがあり、更に今回のコンテストでは年度初めの忙しい時期にもかかわらずラジオ部門5作品、テレビ部門は実に7作品のエントリー(史上最大)ということになりました。

 また、昨年の番組部門会場は後半会場席が足りなくなるほどの大盛況で、各校放送部員の関心の高さを象徴する形となりました。実は全国大会では既に番組部門は大会でも最も注目を浴びる部門となっていますが、徳島県の場合、作品作りをする学校が少なく、かつ大会でも審査結果を読み上げるだけで上映さえしない年もあったことから、停滞状況が起こっていました。近年、このような傾向に変化が訪れているような気がしますので、参加校以外の方もぜひ番組部門会場へ足を運んでいただき、作品を視聴していただければと思います。加えて、今後番組制作部門の運営方法についてご意見がございましたら、掲示板かメールでお知らせいただければ、幸いに存じます。

1.第39回徳島県高校放送コンテスト番組制作部門エントリー作品(エントリー番号は作品受付順)

ラジオ部門
ラジオドキュメント部門
エントリーなし

創作ラジオドラマ部門

徳島北高校 箱庭回廊館
徳島北高校 空中散歩
富岡東高校 見えない糸
富岡西高校 ターニングポイント
城東高校 終わらない世界の物語
テレビ部門

テレビドキュメント部門

小松島高校 もう一つの夢舞台
城ノ内高校 高校生の音楽事情
富岡東高校 カレッタカレッタ
徳島市立高校 「闘うわたしら識字生」
徳島市立高校 WINNER DREAMER

創作テレビドラマ部門

徳島北高校 夕陽のむこう
阿波高校 七転び八起きるカモ!?

※ NHK杯全国高校放送コンテストでは以上四つの部門がありますが、徳島県大会においては参加作品が少ないためラジオ部門・テレビ部門の二部門でドキュメント・ドラマの区別なく審査しています。

※ NHK徳島放送局により推薦を受けた作品が全国大会に出品されます。

※ テレビ作品の上位2作品が第24回近畿高等学校総合文化祭三重大会へ推薦されます。

2.上映スケジュール等

会場 徳島県教育会館4F研修室B

日程(あくまでも予定です。変更があった場合はこのHPでお知らせします。時間帯についてはずれ込むことが予想されます。)

 13:30〜13:40 番組部門エントリー作品等の紹介等

 13:40〜13:33 ラジオ部門作品上映     
  13:40〜13:49 徳島北高校「箱庭回廊館」(創作ラジオドラマ)
  13:49〜13:58 徳島北高校「空中散歩」(創作ラジオドラマ)
  13:58〜14:07 富岡東高校「見えない糸」(創作ラジオドラマ)
  14:07〜14:15 富岡西高校「ターニングポイント」(創作ラジオドラマ)
  14:15〜14:24 城東高校「終わらない世界の物語」(創作ラジオドラマ)
  14:24〜14:30 記念上映:第38回徳島県高校放送コンテストラジオ部門最優秀作品
            徳島市立高校「出会い系サイト注意報!」(ラジオドキュメント)

 14:30〜14:40 休憩

 14:40〜15:50 テレビ部門作品上映
  14:40〜14:49 小松島高校「もう一つの夢舞台」(テレビドキュメント)
  14:49〜14:58 城ノ内高校「高校生の音楽事情」(テレビドキュメント)
  14:58〜15:07 富岡東高校「カレッタカレッタ」(テレビドキュメント)
  15:07〜15:16 徳島市立高校「闘うわたしら識字生」(テレビドキュメント)
  15:16〜15:25 徳島市立高校「WINNER DREAMER」(テレビドキュメント)
  15:25〜15:34 徳島北高校「夕陽のむこう」(創作テレビドラマ)
  15:34〜15:40 阿波高校「七転び八起きるカモ!?」(創作テレビドラマ)
  15:40〜15:50 記念上映:第38回徳島県高校放送コンテストテレビ部門最優秀作品
            徳島北高校「未来の花」(創作テレビドラマ)

  15:50〜16:00 閉会行事

※ 今回は時間の関係でラジオ作品・テレビ部門作品各1回の上映とさせていただきます。

3.上映作品紹介(制作意図を掲載します)

ラジオ部門

  bP 創作ラジオドラマ「箱庭回廊館」(徳島北高校)  

制作意図  家族の中での自分という存在を、じっくり考えてほしくて、この作品を作りました。私達の生きる現代社会は、家族の絆が薄れてきています。けれど、そんな今だからこそ、私達が積極的に、家庭でのあり方を考えていきたいというメッセージをこめて、この作品が一人でも多くの人に届けばと思います。
あらすじ  未佑の家庭は喧嘩が日常となりつつある。その状況に諦めかけている未佑は、ある日不思議な少年・願と出会う。幽霊と名乗る願をあしらう為に「新しい父親が欲しい」と望む未佑だが、両親の離婚の危機に、自分の本当の願い・昔の父を取り戻したいということに気づく。積極的な行動こそが、自分の願いを叶えることを願に教えられて、未佑は家族の絆を取り戻すことを決意する。だが、ようやくうまく行きかけていた毎日に、終止符が打たれる。母が事故で意識不明になってしまうのだった。絶望した未佑は、父に贈った花バサミでリストカットしてしまう。ここで物語は急変する。願の招待は幽霊ではなく箱庭回廊館の館長で、今までの出来事を、未佑の父と語り合うのだ。その願の言葉に、彼の心も生まれ変わる。もう一度頑張ろうと。そして、未佑達は新たな一歩を、母の目覚めとともに歩みだすのだった。

  bQ 創作ラジオドラマ「空中散歩」(徳島北高校)

制作意図  この作品は現代の父と娘のすれちがいと交流を描いています。思春期によるいらつきとあせり。それが原因で親とけんかをしている人へのメッセージのつもりで作りました。
あらすじ  アイドルを目指す華。ある日、父の明にオーディションのパンフを渡す。しかし、「遊び」と言われ華は怒る。次の日やる気をなくして屋上にいると「天使」のスカイが現れた。最初はうたぐっていた華もスカイと空を飛ぶことで信じることとなった。そのまま明の会社まで足を運びいたずらをしようと中に入ろうとした瞬間、バランスを崩し明にあたる。スカイの力が原因で明の青年時代を見ることとなった。夢に燃える若者二人。しかし、明が詐欺にあい別れることに。そこで話は終わり時間切れのためスカイに上空から落とされてしまう。目を覚ますと屋上に戻っていた。そこでスカイ似の天使空と出会う。さっきのことは夢だと確信した華はそのことを空に話し、一人屋上を去った。実は空はスカイであり、天子のことがばれないための演技だった。

  bR 創作ラジオドラマ「見えない糸」(富岡東高校)

制作意図  身近にいると、時には母の愛情が疎ましく感じてしまう高校生のなおは、フリーマーケットで買ったゲームにはまり、いつしか母親になってしまう。自分が生み出した子供の世話をしながら高校生活を送っているうちに、子育てに疲れてしまいリセットボタンを押してしまう。母親を疑似体験することで母の愛情を再確認するという内容。母娘の関係は見えない糸で結ばれていて、ゲームのように自由に消してしまえるものではない。親子の絆の深さを表現する番組を制作してみた。

  bS 創作ラジオドラマ「ターニングポイント」(富岡西高校) 

制作意図  皆さんは、どんな夢を見ますか?楽しい夢や、悲しい夢、面白い夢、怖い夢・・・。現実では起こりえないことを叶える夢・・・時にそれは、決して出合うことのない人との再開を可能にしてくれます。その時、夢に篭められたメッセージを、受け取ることができたなら・・・。そんな思いを込めた作品です。

  bT 創作ラジオドラマ「終わらない世界の物語」(城東高校)   

制作意図  高校生活は誰にとっても楽しいというわけではありません。続いてゆく同じ事の繰り返しの毎日に嫌になっている人もいる。現実とこの世界なんてなくなってしまえばいいと思ってしまう。でも、本当に無くなってしまったら・・・。自分が変わってみれば見える世界も変わってくる。世界に責任を押し付ける前に自分を考えてみる。

テレビ部門 

  bP テレビドキュメント「もう一つの夢舞台」(小松島高校)  

制作意図  松高が甲子園に出場した時、皆の目は表舞台に立つ球児達に向けられていた。彼らの活躍は素晴らしいものだったが、その活躍は裏方の応援団なしには成せなかったはずだ。大会中、裏方として彼らを支え続け、応援団長を見事に務め上げた一人の生徒がいた。彼は初め、しぶしぶ団長を引き受けたのだが、応援団長をすることで成長していく。そこで、表舞台に匹敵する程の活躍をした応援団長にスポットを当ててみた。

  bQ テレビドキュメント「高校生の音楽事情」(城ノ内高校)  

制作意図  音楽が私たちの行動や感情に大きな影響を及ぼしていることを授業で学んだ。私たち高校生も音楽と何らかの関わりを持っている。そこで私たちは校内でアンケートを実施するとともに、インタビューを行った。この作品を通して、私たち高校生にとって音楽がどのような存在であるかを考える。

  bR テレビドキュメント「カレッタ・カレッタ」(富岡東高校)  

制作意図  県南、日和佐町の大浜海岸はアオウミガメの上陸する海岸として全国的にも有名であるが、年々、上陸頭数が減少している現状がある。地元の人たちはウミガメ保護の意識が高く、人工ふ化などにも力を注いでいるが、一部マナーの悪い人もいて、絶滅の心配もあるようだ。地球温暖化や環境汚染など様々な問題もあるようだが、これ以上悪化させないよう、人間とウミガメが供用・共存できる大浜海岸を後世に残していかなければならないという思いで作品の制作に取り組んだ。

  bS テレビドキュメント「闘うわたしら識字生」(徳島市立高校)  

制作意図  私たちは小中学校の頃から道徳の時間に「識字学級」という言葉を聞いたことはあったものの、どういった雰囲気なのかは見当もつきませんでした。今回、学校の先生の紹介で識字学級を訪ねる機会ができ、部落差別を大変身近に感じることができました。また、私たち若い世代には部落差別をなくしていく義務があると思います。そのための第一歩を踏み出すきっかけとなることを願って、この番組を制作しました。

  bT テレビドキュメント「WINNER DREAMER」(徳島市立高校)  

制作意図  私達の学校には、創部一年目の男子ハンドボール部があります。部員は全員ハンドボールの経験がなく、先輩も伝統もない中で一生懸命頑張っている姿を撮りたいと思いました。

  bU 創作テレビドラマ「夕陽のむこう」(徳島北高校)  

制作意図  好きな人の前ではドキドキしてなにもできなくなる。このような経験はありませんか。この作品は、そんな私の実体験をもとに作りました。でも、失敗することを恐れて何もしないのでは、少しも前に進みません。きっかけはどんなことでも、勇気を出して見ることが大切だと思います。この作品を見て、「ちょっと頑張ってみようかな」と思っていただければうれしいです。
あらすじ  主人公の森野梨沙は内気でドジな高校二年生。そんな梨沙がバレンタインデーに、大好きな奥村君にチョコを渡そうと決心した。しかし、ついに渡そうという時につまづいて奥村君の前でこけてしまう。恥ずかしさのあまり、梨沙はチョコも拾わず逃げ出してしまう。しかし、その梨沙を待ち受けていたのは「時空のひずみ」の穴だった。穴に落ちた梨沙の体は全く別人になってしまい、しかもその体は人には見えないという。パニックの中、何とか自分の状況を把握して、前へ進もうとする梨沙だが・・・。自分との葛藤の中で成長を遂げていく森野梨沙の甘ずっぱい恋物語。

  bV 創作テレビドラマ「七転び八起きるカモ!?」(阿波高校)  

制作意図  ただ流れているだけの時間を過ごしている私たちは、皆、その流れを創り出すことの大切さを忘れているのではないか。自分で行動もせずに楽しい日常を手に入れられるはずがない。このドラマでは占いだが、何がきっかけであってもいい。皆に、日々楽しく過ごすために「行動する」ということをこのドラマで伝えたいと思う。自ら行動することにより、自分の人生ができていくことを伝えるべく、私たちはこのドラマを制作した。
あらすじ  クラスでもさえない柿原裕次は星占いを見るのが日課だ。この日もラッキーアイテムのらっきょをお昼に食べ、女子からひんしゅくを買う。とても運勢のよい日、彼は生徒会員募集のちらしを発見する。「これだ」と思い、立候補を決める。けれど立ち会い演説会当日、好運勢にもかかわらず、失敗をし笑われてしまう。当然、当選などしないとあきらめていると、スピーカーから流れてきたのは、柿原裕次、生徒会長当選の知らせだった。それから彼は学校のために一生懸命働いた。しだいに周りの目も彼自身も変わり始めていた。そんなある日、生徒会長挨拶をしなければならない大事な日、彼の運命は最悪だった。彼は自分の運勢に打ち勝ち、会長としての役目は立派に果たすことができた。最後にはこけてしまったけれど。人は自分を変える力を持っている。運勢なんて克服できるのだ。

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