箱灸  
 
私が学生時代に「医道の日本」という業界紙に紹介されていたお灸です。

モンゴルの遊牧民が治療や健康増進に用いているそうで、もぐさの代わりに家畜の糞を乾燥させた物を燃やしていました。
作りは木製の箱に網を張り、蓋の開け具合で温度を調節しているように見えたので、好奇心旺盛ね私は早速マネして作ってみました。

1枚の写真を見ながら試行錯誤を繰り返し、部屋中木屑だらけになりながらの完成でした。
 
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幅8センチの木を、長さ14センチ×2枚・長さ9センチ×2枚に切ります。
14センチに切った板の下辺の中央に少し切り込みを入れます。
これは、腰椎等が出ている方にも安定させて使用時できるためです。
   A
4枚の木を写真のように接着します。
当院では、木工用ボンド+細い釘を使い壊れにくくしています。
接着したらガムテープ等でずれない様に固定し、1日乾かします。
   B
高さが3分の2・横の長さ3分の1の部分に棒を通し接着します。
その上に細かい目の金網を乗せ、安定させます。
金網の下、箱灸の内側には細い木を1〜2本貼り付けると、もぐさのヤニ止めなります。

注意 
金網の目が大きいともぐさの燃えカスが落ちて、火傷する可能    性があるので、細かい目の物を選びましょう。

何度も使用していると、もぐさのヤニで黒くなります。
梅雨時など、湿気の多い時期はヤニが柔らかくなって流動性が出てきますので、ヤニ止めをつけることをお勧めします。 
 
   C
適量の温灸用もぐさを網の上(箱灸側面および網の下に通した棒につかないように)乗せて点火します。
   D
14センチ×9センチの蓋をします。
蓋の角度で空気量を調節し、温度調節します。

注意 
熱く感じたら我慢せず、すぐ身体から外してください。
くれぐれも火傷には注意して使用してください。
   裏技コーナー!
苦労して箱灸を作っていましたが、友人が「こんなん100均にあるで〜」「ほれ、こんでええやん!」と持ってきたのがコレ。

サイズを測るとピッタリ良いサイズ。

今までの私の苦労はなんだったん???

100均の木製箱は超お勧め。材料費や製作時間を考えれば断然お徳です。
皆さんも100均めぐりしてみてはいかがでしょうか?

でも私が買う分は残しといてね!