IZ-News 08年05月号より
防治会のナラティブ

先月の本欄で、「POSとともに30年」という書籍を紹介した。
日本POS医療学会が1979年に結成されて以来、毎年の学会の会頭講演を30回にわたって日野原重明氏が行い、その内容も時代の変化にともない、深化発展を遂げてきた、というような意味のことを書いた。

ところで、30年といえば、当防治会も同じ1979年の開設である。わが防治会の場合はどうだろうか?
創業時の理念はどうであったのか、その理念と理念に基づく実践は、30年間の時の流れの中で、どのように変化してきたのか。今後どのように変化していくのか。あるいは、創業時と変わらずに持ち続けている魂とは何なのか。言いかえるなら、われわれはどこから来たのか、われわれは何者なのか、われわれはどこへ行くのか、である。同名タイトルの絵をゴーギャンが描いている。

医療においても、最近はナラティブベースト・メディスン(物語りに基づく医療)が提唱されている。今後われわれが防治会をひとつの事業を行う有機体のように発展させていこうとするなら、かかるナラティブ(防治会の物語り)もまた、有効なのではないかと思うのだが。


mailto:agrito@mb.pikara.ne.jp