黄色い鳥のいる風景昨年亡くなった詩人谷川俊太郎(1931-2024)の詩集がわが家には2冊ある。というか、2冊ともにパウル・クレー(1879-1940)の絵に谷川が自作の詩を添えた詩画集である1)2)。このうちの一編を本欄(2014年1月)で紹介したこともある。今回、もう一編紹介しよう。
黄色い鳥のいる風景とりがいるから
そらがある
そらがあるから
ふうせんがある
ふうせんがあるから
こどもがはしってる
こどもがはしってるから
わらいがある
わらいがあるから
かなしみがある
いのりがある
ひざまずくじめんがある
じめんがあるから
みずがながれていて
きのうときょうがある
きいろいとりがいるから
すべてのいろとかたちとうごき
せかいがある
(次号に続く)
1)P・クレー/谷川俊太郎:「クレーの絵本」、講談社、1995年
2)P・クレー/谷川俊太郎:「クレーの天使」、講談社、2000年