飯田お遍路休憩所

遍路の旅



・ この小冊子は、歩き遍路さんが

  四国八十八ヶ所を約45日かけて

  歩いた体験を記載したものです。



・ 仏さまには こちらから

  近づいてゆこう どんなに

  喜ばれることだろう



・ 安心して歩いてください

  出口のない トンネルなど

  絶対に ありませんから



・ 大事は小事 よりおこる

  小さな事こそ 心を入れて

  巡礼してください



・ 強い人になるには 

  たくさんの挫折が必要です

  優しい人になるには

  たくさんの哀しさが 必要です



・ 心を強そうに見せて 弱いより

  弱そうにみせて 強いほうが

  人生うんと楽しいですよ



・ 咲くも無心 散るも無心

  花は嘆かず 今を生きる



・ 本当に必要なこと

  いちばん大切なこと

  いつも自然が 教えてくれる



・ またひとつ 山を超えて

  そして ひとまわり大きな

  人間になれた わたし



・ 人は淋しさの果てに 旅に出る

  人は淋しさの果てに 仏にすがる



・ この世があり あの世がある

  あの世の存在を

  信じる わたし



・ 木々を見よ 花々を見よ

  すべては今日 今に生きる



・ タンポポは 踏みにじられても

  枯れもしない

  その根強さを 私の魂とする



・ 道ばたに咲く タンポポの

  根のように強く 

  タンポポの 花のように美しく

  生きたい



・ 花には 散ったあとの

  悲しみはない

  ただ一途に 咲いた喜びが

  残っている



・ 仏さまの体を 吹き抜けてきた風が

  私の体を吹き抜けてゆく そのたび

  わたしの心が清められる



・ 神様や 仏様が

  いないと 誰が言えよう

  それは見る目を 持たないからだ



・ おもいきり とことん悩むがいいよ

  悩むというのは 

  人間だけの 特権なのですから



・ あなたの さりげない笑顔で

  すべての不安を とりのぞかれ

  四国巡礼の旅を つづける



・ 自然の花は 

  雨風に耐えて咲き 色も香りも

  優れている へんろ道



・ へんろ道で 空を見上げたら

  人間のあまりの小ささに

  気づきました



・ 人間は

  木とも 石とも 鳥たちとも

  いつも一緒に生き いつも一緒に

  息をしている



・ 考えても 悩んでも

・ しかたがない 明日のことは

  明日という日が 決めてくれる



・ 仏様は

  信じる人も 信じない人も

  見守って くださる




・ 明日は来世 昨日は 前世

  今日は現世



・ 仏道をならうと いうことは

  自己をならうと いうことなり



・ 一生懸命に

  生きようとしている 木や草と人間と

  どこが違うのだろう 

  みんな同じなのでは ないか



・ ただひたすら 自分の道を行け

  息のきれるまで 

  一筋のものを求めて 歩くことだね



・ 二度とない 人生だから

  一匹のコオロギも 踏み殺されないように

  こころしてゆこう



・ これからのことは 天にまかせる

  今のことは 自分で決める

  それがいちばん



・ 心の器の大きさは

  恥ずかしいほど

  毎日かわります



・ 楽しい一日にするか

  悲しい一日にするか それは自分の心が

  決めることなのです



・ ぐちゃぐちゃ 頭で考えているだけでは

  いつまでたっても 前へは進めませんよ