所  在  地 徳島県那賀郡那賀町川俣字ドウノ前4 【礫神社境内】
建 築 概 要 切妻造り波トタン葺き
建築 年月日 1879年(明治12年)
神 社 名 称 礫神社
建 築 規 模 間口9.68m、奥行き5.8m

JR徳島駅からR195を車で2時間あまり、那賀町上那賀支所に車を止めて、そこからシャトルバスに乗り換え、車1台がやっと通れるような山道を走ること20分。ようやく礫(つぶて)神社境内の杉木立の中に佇む舞台に到着しました。

那賀奥に多い農村舞台ですが、ここ川俣と、北川の農村舞台は特に辺鄙なところにある舞台と言えます。

そうした中、18年ぶりの復活公演が行われ、地元の丹生谷清流座の初公演や、襖(ふすま)からくりなどが披露されました。



川俣舞台と本殿との位置関係
今山農村舞台と同じく、向かって左側には礫神社。右側には人形芝居上演時に大夫と三味線引きの席となる大夫座が斜めに突き出しています。つまり、太夫席が本殿と向き合っています。

舞台の特徴
舞台内部は段差のない板張り床。舞台左奥に吊り押入があり、明治中期に描かれたふすま絵95枚が保管されています。ふすま絵をしまっておく押し入れは湿気を呼ばない吊り構造になっているため、明治中ごろに描かれたというふすま絵は、その彩やかな色合いを今も失っていません。

カラクリ機構の鴨居は普段はなく、使用時に組み立てれらます。規模、屋根形式、太夫座、蔀帳など徳島の舞台の最も標準的な特徴を備えており、舞台を知る上で貴重な建物といえます。


演  目
人形浄瑠璃 寿二人三番叟 【青年座・丹生谷清流座】
人形浄瑠璃 傾城阿波の鳴門 巡礼歌の段 【名月座】
◆ 歌・演奏 ふるさと 【桜谷小学校】
◆ 現代舞踊 阿波の恋唄 【檜千尋(檜小舎)
襖からくり 【川俣農村舞台保存会】






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