特別出演された淡路人形芸舞組の「えびす舞」

ほんのりと色づき始めた木々に囲まれた、徳島市中央公園。今年で6回目を数える、阿波人形浄瑠璃の「小屋掛」公演が行われました。

県内外から多数の人形浄瑠璃座が出演し、他にも特別出演、友情出演等々で盛り上がり、大勢の観客が2日間にわたり芝居見物を楽しみました。
   
1日目 10月10日(土)12:55〜20:00    2日目 10月11日(日)9:55〜17:50
☆ オープニング阿波踊り ☆ オープニング阿波踊り ☆ ジャズ
☆ 新作わらべ唄 じゅんれいにごほうしゃ ☆ 寿式三番叟(こども素浄瑠璃) ☆ 朗読「耳なし芳一」
☆ 傾城阿波の鳴門巡礼歌の段 ☆ 阿波弁による憲法九条の朗読 ☆ ラテン・民謡
☆ 傾城阿波の鳴門十郎兵衛内の段 ☆ フルート「見上げてごらん夜の星を」他 ☆ 相撲甚句
☆ 体験教室 ☆ 傾城阿波の鳴門巡礼歌の段 ☆ 雅楽「越殿楽」
☆ えびす舞 ☆ 傾城阿波の鳴門十郎兵衛内の段 ☆ 朗読「雪おんな」
☆ 傾城阿波の鳴門巡礼歌の段 ☆ 相撲甚句 ☆ 曽根崎心中 天神森の段
☆ 徳島の神踊り「花の踊り」 ☆ 恋女房染分手綱 重の井子別れの段 ☆ 釣女
☆ オカリナ ☆ 体験教室 ☆ フィナーレ三番叟
☆ 箱回し えびす舞
☆ 傾城阿波の鳴門巡礼歌の段(飛脚から) ☆ 外郎売り・南京玉すだれ
☆ ジャンベ・歌「マライカ」 ☆ 襖からくり    
☆ 朗読「モラエス恋遍路」 ☆ 紙芝居     太字は特別出演
☆ 群読「機関車」「平家物語」 ☆ ストリートダンス
☆ フィナーレ三番叟 ☆ ハワイアンコーラス「ブルーハワイ」他    
「女殺油地獄」より ☆ 朗読「阿波の民話」    





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「小屋掛」は主に戦前、吉野川流域の豪農が収穫後の田んぼに建てた仮設の舞台です。ここに淡路などのプロの人形座を招いていました。小屋掛は移動しながら興行するための舞台。骨組みに釘は使わず丸太を縄で固定し解体しやすい作りとなっていました。

材料は丸太とむしろ。昔は県内でも簡単にそろえることができた材料が最近は手に入りにくくなりました。

発起人の建築士森兼三郎さんはできるだけ往事の姿を実現させようとご苦労されているようです。



農村舞台と小屋掛
県内には各地に人形浄瑠璃を行う農村舞台があります。分布図を見ると南の山間部に多く、小屋掛が行われたのは農村舞台が少ない吉野川流域でした。

吉野川流域では、主に淡路島から来るプロの人形座を雇い、臨時の小屋掛けで入場料を取って公演が行われました。

これに対して、勝浦川や那賀川、海部川の流域等では、神社の境内に常設の農村舞台を建設し、春秋の村祭りや田植え・稲刈りの後の慰労会などで、村人たちが組織するアマチュアの人形座が演じました。

ここ数年、徳島中央公園で毎年小屋掛けの公演が行われたり、県内各地の農村舞台が相次いで復活するなど阿波人形浄瑠璃の魅力アップにつながっています。

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