■ 痔核と裂肛
これらは最近生活習慣病とされ、まず保存的治療が優先されます。
まず、食生活の改善、排便習慣の改善など、そして症状に応じて薬物療法を追加します。
保存的療法、薬物療法で症状の改善が認められない場合は、手術療法が適応となります。
■ 痔瘻(じろう)
痔瘻の前段階である肛門周囲膿瘍(肛門の周りに膿が溜まって痛くなる)に対しては、膿を出す
ための切開排膿術という処置が必要です。
膿が出てしまうと、腫れや痛みなどの症状が消失し、その後「膿のトンネル」といわれる“瘻管”
が残った状態が痔瘻ですが、その治療として全例手術が必要とされていたのは20年以上も前
のことで、現在では手術が行われるのは約4割ほどです。
つまり、痔瘻になってもそのあと痛みや膿が出るなどの症状がなく、すっかり落ち着いた状態で
あれば「寝ている子を起こしてまで」手術をする必要はありません。
ときどき腫れて痛む、膿が出るなどの症状が続く場合は手術が必要です。
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□ 内痔核(いぼ痔)は切らなくても治ります!
手術療法(入院が必要で、術後は痛みを伴う)に劣らぬ効果があり、入院不要、治療後の痛みも
ほとんどないという画期的な治療法−「ALTA療法」が2005年に開発されました。
ALTA療法とは痔核手術・硬化療法(四段階注射法によるもの)のことです。
詳しくは「ALTA療法」のページをご覧ください。
□ 入院が必要な手術は・・・
痔核、裂肛、痔ろうなどの治療のために手術が必要で、手術後入院していただかなくてはいけ
ない場合は、坂出の聖マルチン病院に入院していただき、私が行っています。
手術は火曜日と木曜日の午後にします。快適な入院生活をお約束いたします。