■■ ALTA療法とは

 痔核手術のひとつで、痔核硬化療法(四段階注射法によるもの)のことです。
 ジオンという注射液(有効成分は硫酸アルミニウムとタンニン酸;アルミニウムとタンニン酸の頭
 文字をとってALTA)を痔核に注射する治療法で、ジオン硬化療法ともいわれます。


■■ ALTA療法の特徴

 ○内痔核に注射することにより出血や脱出などの症状が消失します。(痔が治ります).
 ○内痔核への注射には、痛みは全くありません。
 ○入院の必要はありません。(日帰り手術です)
 ○効果は翌日から現れ、排便などに伴う痛みもほとんどありません。
 ○治療費用は、入院を伴う標準的手術療法の1/4〜1/5と安価です。

 など、患者さんにとってはいいこと尽くめの嬉しい治療法

 内痔核の治療に関しては、手術療法が最終的かつ最善の治療法とされてきましたが、2005年
 (平成17年)ALTA療法という画期的な治療法が開発されました。

 肛門の奥に正常な組織として誰にでもある
肛門クッション(蛇口のパッキンのように肛門をしっかり
 閉じる働きをしている)というものが弛んだものが内痔核。ALTA療法はその弛みを取って内痔核を
 治すという理にかなった最良の治療法といえます。
 当院では内痔核に対する治療として、このALTA療法を第一選択として行ってきましたが、たくさん
 の患者さんからその治療効果に大変満足との嬉しい評価を頂いています。


■■ 当院でのALTA療法

 治療日は・・・
  
月・水・金・土曜日の午後に行っています。

 ALTA療法における診断から治療までの流れ・・・

 ● 外来受診日には
  ・ALTA療法の適応かどうかを診察します。
  ・治療内容を説明します。
  ・患者さんの既往歴・内服薬を確認します。
  ・治療日を決めます。

 ● 治療当日
  ・朝食は普通に摂って頂き、昼食は軽めに摂って来院していただきます。
  ・付き添いは必要ありません。ご自身の運転での来ご院ももちろん可能です。
  ・必要に応じて苦痛のない範囲で大腸の検査を行います。
  ・点滴をしながら注射療法を行います。
  ・治療終了後しばらく休んでいただき、問題がなければ帰宅していただきます。

 ● 治療後は
  ・痛むことはほとんどありません。
  ・食事制限は特にありません。
  ・アルコールや激しい運動・重労働などはしばらく控えていただきます。(3〜7日間)
  ・入浴や排便は普段通りにどうぞ。
  ・外来通院は1〜2週間ごとにしていただき、4〜6回経過を観させていただきます。