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            尺八作りの秘訣(私の極意)

 

 尺八を作る行程において砥の粉と石膏(色並びに漆)を混ぜた地〔ジ〕をのせたり、磨いたりして管内の形状

を作っていきますが、そのときにはゲージで細かく計測しながら製作していくが、私なりの数字は当然持ってい

ます。又演奏する側の人間としては少しかけ離れているようにも思われますが、私なりの感で施工している。

 しかし良い尺八を作れるかどうか、又、楽器としての完成度の高い尺八に仕上げできるかどうかは、この行

程に対するノウハウとテクニックを如何に有しているかに尽きるといっても過言ではない。いわば素人と専門

家の差はここにあるのだと思う。いくらゲージを持って測りながら作ってもその段階で鳴る尺八は少ない。そこ

から、試し紙という薄い和紙(3p位の)を小さく折って管内のここと思うポイントに水で貼り付けたり、剥がした

りしながら鳴るポイントを確認してその部位に漆をのせていくのです。また、尺八の管内には、人の体でいうと

ころのツボのようなポイントが何十個所もあり、そこにミクロン単位の薄さで漆を一刷毛のせるだけで鳴らなか

った音が鳴るようになるし、又その逆もある。製管師が鳴らせることができても、吹き手が鳴らせるとは限らな

い。製管するものにとっては非常に難しいしことであるが努力と忍耐で完成させる事ができるのです。

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