管内の地づけ施工に付いて
製作の工程に真竹を採取して根の処理そして日陰干し及び油抜きと矯正並びに天日乾燥干しと行程が有るように製作に付いてもそれと同じ要領で製作していく必要があります。よって製作に付いて少し述べてみます。管径表はメールにて配布致します。
吹奏者並びに製作を心がけられている人へ
一度製作してみて下さい、あまり難しく考えないで取り組で下さい、きっと貴方の思われているマイ尺八が完成できるとお約束します、そして理解して頂けると確信しています。
何と言っても地づけの段階で初めの内は苦心すると思われます、先にも説明致しましたが厚めの地づけには先の太さは3.5o位で使用そして水気を多く持たせ、セメントを練り込む要領で強くすり込むようにして下さい。ネタがすり込み棒に絡みついてきた場合の対処法に付いて、今度は先端を2ミリ位の太さで10p位まで細く段々太くした地塗り棒を使用して軽く水を施し塗る事で解決し仕上がりが美しく出来ます。また薄利凸凹が出来た場合の対処法に付いて、研磨時にそこは取り除き色を多めに入れた材料でよくすり込む事で解決します。
注意 地づけ後水分がある内はすり込みをやめないで下さい、薄利の原因になります。
第一日目 管径寸法表にて管内の削りだし歌口から管尻までの内径寸法よりワンサイズ大きめ
に節の削りだし管内に瀬〆漆を塗るそして乾燥二回目も先と同じ要領で塗り、下地
処理にかかります、そして地づけ。研磨後は毎回漆塗りをし音程を把握する事
(材料) 地づけに付いては砥の粉・石膏少しの黒アクリル系色と水で練りそれを使用し地づけをして行きます。
第二日目 地づけの施工方法に付いて歌口の地づけそして接続カ所(上下合わせて)塗り少し
置き接続部の癒着を切るために少し回す、そうする事で分かれます。並びに第一孔
一p上から管尻に向かって地づけそして乾燥二日待つ。
第三日目 研磨そして吹奏出来ない人は計測表を用いてゲージで確認しながら進める事、吹
奏出来る人は何処の場所に地づけするか音階表並びに調律器を用いる。第二回
目の地づけ前に研磨し管内に湿気を与えて調律器を用いて吹奏してどのぐらいの
地づけ値が前回の地づけで出来ているか確認する、そして先に地づけしたカ所並
びに節を目安に残り部分に地づけをし乾燥二日待つ。
第四日目 第三回目も前回と同じ要領で研磨、湿気を与えて調律器具を用いて吹奏出来ない
人は管内計測表を用いて計測し又地づけをし乾燥を二日待つ。
第五日目 第四回目からの研磨に付いて少し述べてみます。初めの内は余り気にせず研磨が
出来ますが、この辺りから管内の関係曲線を見ながら地づけそして凸凹の上部だ
け研磨すればよいが第四回目から手孔の裏穴に注意し水平に地づけをし手孔のカ
所に付いてはきつく研磨しないように心がけ芯円に地づけする事に注意する事をお
勧めします。
第六日目 まだ地づけも十分でないと思われます、そこで計測し一番地づけが少ない場所に
リング状に地づけをしてそれを基に全体に薄く地づけするそして乾燥に二日待つ。
地づけで分からなくなった時は必ず管径表をみて値を測りその値と同じようにリング状に丸く塗りそれを基準に施工していって下さい、そうする事で必ず完成さすことが出来ます。
第七日目 軽く研磨し吹奏並びにその値を目安に管径曲線に注意しながら芯円に地づけを進
めて行きます、そして乾燥二日。
管内照明器具を設置して観察すれば凸凹がよく見えます
*この辺りで管内全体を地づけ棒で水研磨することをお勧めします、そうする事で管内の凸凹がよく見え最後の地づけを見逃さなく地づけが出来ます。
手孔裏穴をもう一度よく観察してみて下さい、水平に出来ているか確認
第八日目 軽く研磨する事で地づけもほぼ完成に近づき音程も合って来たと思われます、ただ
ここで一つ気を付けて頂きたい事が御座います、それは音程の移行の関係で御座
います、音程の移行をよくするには手孔裏穴を関係曲線に芯円に施工する事(手孔
穴をふさぐ栓を入れ)地づけをする事で移行は解決されます、尚されない場合は管
径曲線の表の計測をよく見て下さい、何処かが合ってないと思われます。調律器具
を用いて音程の設定をし吹奏する事をお勧め致します、そうする事で解決します。
音程調整で手孔の上部を削る人がいますが余り感心しません、その為(手穴栓をし水平)に曲線地づけを行なう事で解決出来ます。
第九日目 地づけ音程もほぼ合ってきたと思われます、もう一度地づけ材料をおろして管内全
体に薄くのろ練りの地付けをして整え吹奏そして乾燥二日待つ。
第十日目 研磨そして吹奏し完成の漆塗りへと進めていきます。
地づけの際に凸凹及び傷を見逃さず地付けが出来励みが増し楽しく製作が出来ます。
管内照明器具には管尻側と手穴に挿入する器具が御座います。
全体のまとめ
何と言っても鳴らす最大の要因は真竹の矯正と同じように管内の矯正を地づけによって整え鳴らす事が出来るのです(ではどの様に整うるかと申しますと、上記で述べてきました、竹材を探すかの如く管内の曲線を眺め丸く芯円に地づけする。そして状態をよく見ながら研磨並びに地づけを滑らかに地づけする事で鳴らす事が出来るのです)
筆者からのお願い
地づけが出来ない、うまくいかない等と悩まないこと少し慣れてくれば製作に励みが増してくると思われます、分からない件に付いては連絡下さい指導致します、出来ましたら報告下さい。
メールで申し込みによりskpeにて支援もしております。漆塗りについて次回提示します。
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