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地無し製作法に付いて
 

 地無し管は音が柔らかく、地入れしたものは音が金属音に似かよった腰のある音になります。

 まず作りにあって根本的な違いではありません。大きな違いは、手孔の位置の違いです。穴位置の違いは、音の違いでもあります。

 昔は色々と工夫して、穴位置を決めていたようで、全長の寸法をいろいろと工夫し十割法にて、その割った長さを基準管として定め、指穴の間隔を決めていたようで、製管師の尺八に対する考え方による違いです。

 第五孔(裏穴)が、琴古流では基準穴位置より3分上がりという、微妙なものです。

 洋楽に合わせた平均率で調律しています。

 
正寸管(1尺8寸)の各孔の中心と管尻との長さ
 
十 割 計 算 法
 
 

 昔の地無し作りの十割法の法則を基に(必要としない竹材を使用し)竹材の切断をし、(リングオーガー)で節を少し開けておき、十割法でまず手孔の位置決めをし、ボール盤を用いて手孔を開ける。そして歌口を入れ先に開けていた節を吹奏しながら少しづつ穴位置を開けて(筒音)を確率し(ロツレチリ)の音程を確認しながら先の穴の大きさを整える。

 そして歌口 接続部並びに一孔下より管尻に向かって地付けする。

 そして乾燥3日位して、(長短管音程の比較表)と調律器を使用し吹奏しながらロ音から順次関係曲線に沿って地付けを少しずつして音律並びに音程を確認しながらカラハの音からヒの部までの調律を完了する。

 よって吹奏ができ調律器具があれば、誰しも完成さすことができるのである。

 それができない場合は(歌口の角度の決め方或いは手孔位置のズレがあれば音律に重大な欠陥を招き幾ら地付けが上手でも音律は合いません)音律が高ければ穴位置を0.2o下げるか低ければ上げる。それを繰り返し吹奏しながら手孔の位置を決めます。(何故ならば竹材により)

 そして完璧な音律を整えそれを基に尺八の製作に入ると完成度の高い尺八が出来るのです。

 以上述べてきましたが音程音律に付いてはまず、<筒音> を確率してツレチリイと順を追って製作されることをお勧めします。

 

 

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