ゲバラ語録ラテンアメリカの革命家エルネスト・チェ・ゲバラ(1928〜1967)については、本欄で何度か取り上げたことがある(2009年3月、2009年4月、2017年10月)。彼を特徴づけるのは、ビジュアルもさることながら、何といってもその「格好良さ」だろう。かのジョン・レノンがゲバラを評して「世界で一番格好良い男」と言ったくらいなのだから。ただもっとも、もしゲバラがタイムスリップして現代世界に現れたなら、今のマスコミは、彼をただのテロリストくらいにしか扱わないだろう……。
それはともかく。ゲバラは言うことも格好良い。Wikipediaにあるゲバラのページには、数々の彼の語録が載っている。以下、いくつかピックアップして紹介しよう。
- もし私たちが空想家のようだと言われるならば、救い難い理想主義者だと言われるならば、できもしないことを考えていると言われるならば、何千回でも答えよう、「そのとおりだ」。
- 女を好きにならない位なら、男を辞める。だからと言って、あるいはどんな理由であっても、革命家としての任務を全うできないのなら、僕は革命家を辞める。
- バカらしいと思うかもしれないが、真の革命家は偉大なる愛によって導かれる。人間への愛、正義への愛、真実への愛。愛の無い真の革命家など想像できない。(国連総会出席のためにニューヨーク滞在中、インタビューでの質問“革命家にとって重要なことは?”に応えて)
- 僕を導くものは、真実への情熱だけだ。あらゆる問題について、僕はこの点から考える。
- 世界のどこかで誰かが被っている不正を、心の底から深く悲しむことのできる人間になりなさい。それこそが革命家としての、一番美しい資質なのだから。(5人の子供たちに遺した手紙の一部 キューバを去ってボリビアに向かうに当たり自分の死を予感して)