道の華
 
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          ファーストアルバム「道の華」  PEPPER LAND  東芝EMI HL-8003

          風景の崩壊から− 風景の回復へ

Words & Music by Tetsu

Performed by 道の華

[Side A] 

冬の幻

 

雨あがりの道の 水溜まりには
真冬の空がゆれて 映っている
今朝からずっと 降ってた雨が
今ではボクの胸の 内(なか)に降るよ
悲しすぎるよ 今年の冬は
君がいないことには 慣れてたはずなのに

※ ああ 夕暮れ時の 冬の空
    淋しくたたずむだけの 冬木立
    凍りついた景色の中に
    まぼろしの 君を見た

冬木立の中を ひとりの女の子が
コートのえりを立てて 歩いてゆく
忘れていたはずの 君とボクとのとの恋が
どういう訳か今日は 蘇えるよ
寂しすぎるよ 今年の冬は
独り過ごすことにも 慣れてたはずなのに

※ REPEAT

ああ 道行く人が 消えてゆく
何かを求めるような 冬木立
歩みを止めた時間の中に
まぼろしの 君を見た

 

 

 枯れ木

 

歩くことに疲れて
立ち止まる ボクの胸を
冬の冷たい風が
切り裂くように 吹き抜けてゆく

こんな時は 誰かに
すがりつきたく なるけれど
独り耐えてみせよう
北風受ける 枯れ木のように

※ 夢に夢を描いた
    春は遠く過ぎ去り
    今は虚しさだけが 風に舞う

やがて時が流れて
新しい 春が来れば
過去のことを忘れて
光の中で 生きれるだろか

※ 2times repeat

 

 

無題 V

 

どんなに厭な所でも
住めば都というけれど
この街だけはどうしても
好きになれはしなかった

※ 故郷離れて暮らすこと
    あんなに望んだはずなのに
    今の心のいらだちは
    一体どうしたことだろう

やけに白けた空の下
野良犬達が駆け回り
中途半端な優しさで
えさを与える奴がいる

いつしか自分が野良犬に
思えて来るのは何故だろう
心のどこかが歪んでる
そんな自分に腹が立つ

たったひとつの真実を
伝える人のやさしさは
人の心を傷つける
そんなものだと知らされた

言葉で他人をいたわって
心で裏切り舌を出す
そんな男の涙では
何も語れはしないのか

※ repeat
 

 

ジャックナイフで闇を切り裂け

 

過ぎ去った過去の糸に からまれて
身動きできないおまえだけど
右手に輝く ジャックナイフ
闇を切り裂くような その刃
糸をきるなど たやすいぜ

夢をたくす未来の影に 悩まされ
自分の姿も見えはしないが
右手に輝く ジャックナイフ
自ら光を放つ その刃
やがておまえを 照らすだろう

暗くて何もみえないと 嘆くのか
ひとまず自分に突き立ててみろ
右手に輝く ジャックナイフをさ
痛いか、苦しいかおまえの その胸が
だけどすべては これからさ

 

 

磨崖佛

 

年老いたものだけが持つ
やすらぎ豊かな木陰の中を
鬼が一夜で積み上げたと云う
急な石段を
君に手を引かれて昇る

何も思わず 息を切らせて
躰に汗をにじませて
深い緑と蝉時雨の中
君のはしゃいだ
声が吸い込まれてゆく

突然二人の目の前に
白亜の佛が姿を見せる
熊野の仏は磨崖佛
切り立つ岩に浮かんだ石仏

白い仏のその足許に
誰が積んだのか積み石の塔
ひとつひとつが訪れ人の
願い心の
証となっているのか

僕たち二人もささやかな
五輪の塔を積み上げ 手を合わす
大日如来は風の中
お不動様の顔さえ笑って見える
 

 

[Side B]

西陣の糸車

 

回る、回る 糸車
赤白黄色の輪が回る
糸が切れたら 止まってしまうよ
おばあさん急いで
つないでおくれ

※ ここは西陣
    糸車の音が響くよ

回る、回る 糸車
めぐる季節の色模様
細く輝く 滝のような糸が
おばあさんの前を
流れているよ

※ repeat

回る、回る 糸車
休むことなど知らないで
時の流れを 巻き取るように
おばあさんひとりが
見守るなかを

※ repeat

ここは西陣
糸車の音が響くよ

 

 


 

桜の花が舞い散る四月の午後は
おまえがいないことを淋しく思う
何も知らない鳥たちは歌を唱い
春の光の中を飛び回る
自分ひとりが とり残されて
まわりの世界が 冷たく笑う

※ 春はまぼろし すべての人が
    その美しさにだまされる
    春はまぼろし 光の中で
    そのまぶしさにだまされる

夢を見ていたおまえの瞳の奥に
あきらめ色の春が揺れていた
いつかは春も終わりが来るというのに
そんなことも知らずに夢を見ていた
別れた後の あの悲しさを
忘れた頃に また春が来る

外の世界はあざやか四月の緑
おまえの愛した春がもえあがる
激しい春にとまどう自分の中で
いつしか真の愛が消えてゆく
何もいらない 春の午後には
ただ悲しさを 見つめていたい

※ 2 times repeat
 

 

風連湖に憧れて
 

いつか見た週刊誌のグラビア写真
北国の湖に群れ泳ぐ白鳥
何故か心に焼きついて忘れられない
あの頃の僕はまだあまりにも若くて
生きていることの悦びも知らないくせに
命などは惜しくない 生まれたことが間違いと
思い込んでいたことが 今はとても恥ずかしい

死ぬことで苦しみから逃れるよりは
この身体を苦しみにさらしていたい
何時か心が壊れても悔やみはしない
生きることの喜びや悲しみもいつか
時が過ぎ想い出に姿を変える
だから何も恐れずに生きて行きたい
雪の中で燃えていた 白い命は美しく
生きることの厳しさを おまえ達に見つけたよ

いつか見た週刊誌のグラビア写真
北国の湖に群れ泳ぐ白鳥
今も心に焼きついて忘れられない
ただひとつ思うことは死ぬ時までに
生きている白鳥をこの目に見たい
その時こそはこの僕も命燃やして
強く生きて来たことをおまえ達に見てほしい

風蓮湖に憧れて 独り僕は冬を待つ
風蓮湖に憧れて 独り冬を待つ

 

 

悦びの詩  (編曲:野沢亨司)
 

君の笑顔のなかに 本当の悦びを
見つけ出せるのは いつのことだろう
まわりの出来事は 僕たちと無関係に
動いているように見えるよね
僕たちが出会ったのも
運命なんて大げさな
ことじゃなかったのかも知れないよ

だけど僕の心の中にひとつの悦びがある
それは君と出会いそして君と
愛し合うことが出来たということ

君の悲しみのなかに 本当の哀しみを
見つけ出せるのは いつのことだろう
僕がしたことで 君が悲しいというのは
ほんとうはおかしいことなんだよ
僕たちの哀しみはあっても
君だけのだとか僕ひとりだけの
悲しみなんてありはしないから

そして僕の心の中にひとつの願いがある
それはいつも君が僕のそばで
笑顔たやさずに居てくれること

そうさ僕の心の中にひとつの悦びがある
それは君と出会いそして君と
愛し合うことが出来たということ

 

 

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