飯田お遍路休憩所

歩き遍路

 

 ・ この小冊子は、歩き遍路さんが


   四国八十八ヶ所を約45日かけて


   歩いた体験を記載したものです。



・ 歩き遍路さん いいやつも わるいやつも


  みんな みんな 大切な


  わたしの仏さま



・ へんろ道歩いて


  「人の心の温かさ」と 


  「人の心の優しさ」を


   知ることができた わたし



・ いっしょうに 歩けばいい


  泣けばいい 笑えばいい


  それだけでいい



・ 悩みのあるときは


  「ただ黙って歩くこと」だね


  自然がちゃんと 教えてくれるから



・ どの道を歩く ではなく


  誰と歩くかが 一番の


  問題なのです



・ わからなくなったら また最初から


  やりなおすことも 


  これがひとり歩きの 鉄則です



・ おもいきり 遠い視線で


  ゆったりと 一歩ずつ歩こう



・ 歩いてわかたことは 過去を追わず


  明日を追わずと いうことでした



・ もう少しゆっくりと 歩いてみようよ


  まだまだ先は あまりにも


  長いのですから



・ 結果なんか 問題ではありません


  いま大切なことは 無欲で歩くと


  いうことです



・ けっして無理をせず さしあたって


  一歩目を歩き出してみる


  日々 そのくり返しです



・ 自然の生命に とけこむには


  四国八十八ヶ所を

  黙々と歩くことが一番だね




・ 車に乗っては


  自然の生命が伝わらない


  歩き遍路をして


  初めてわかった わたし



・ つまんない ことでも


  全力投球でで 歩くことだね



・ 人生がむしゃらに


  走るときもあり


  のんびりと 歩くときも あっていい



・ 人生一度ぐらいは 何の結果も考えず


  ひたすら歩いてごらん きっとなにかが


  つかめるとおもいます



・ ほら 少し休んで 


  ふり返ってごらん ほんとうに


  よくここまで 歩いてきたね



・ 人をうらむことは もう、おやめください


  すくなくとも歩いたのは


  あなた自身の足なのですから



・ あなたにはあなただけの


  人生の歩き方がある


  だって あなただけに あたえられた


  道なんですから



・ 汗をたっぷりとかきながら


  八十八ヶ所を歩くことは 生かされている


  ということが 楽しくなった わたし



・ 山道を 黙々と歩く


  自然に咲く花は 美しく また優しい


  これが「佛のこころ」か


・ あなたが 教えてくれたとおりに


  歩いてきたら 迷うことなく


  目的地でした



・ しっかりとした 「土台」がないと


  どこまで歩こうが


  こころは 不安ですよ



・ よそ見して つまづいて つまづいた


  石のせいにして 


  人間って悲しいよね



・ とにかく 歩き続けること


  そうすれば 必ずなにか 見えてくる



・ 四季おりおりの 花が咲き


  朝夕それぞれの 風が吹く


  歩き遍路の 醍醐味です



・ 一生ひとの知られず


  一生きたないところと接し


  足の裏に 人生を教えられる



・ こちらからも あいさつをする


  こちらからも 声をかける


  こちらからも 頭をさげる


  心さわやか へんろ道



・ お疲れさまでした 本当によく


  ここまで歩いてきたね


  さあ ゆっくりと 心を癒してください


  飯田お遍路休憩所で



・ 思いもかけない 人と出会い


  思いもかけない 人の手を握り


  一期一会の喜び



・ 生まれ変わるため


  自分で選んだみちも


  しっかりと 歩きとおしたい



・ 歩き遍路を初めて 本当によかった


  なにもかも 今からが


  わたしの人生の 始まりです