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旅行地:新竹・台中・高雄・墾丁・花蓮・台北
第2日目
台中(タイツォン)
今日は新竹から高雄まで、バスで西海岸を435kmという長距離を走る。持参した携帯枕が大いに役立った。旅行中はフィリピンを掠めた台風の影響で曇り空だったが、この方が「暑くなくていいのでは」、とは大方の意見。
しかし、日月湖、澄清湖の美しい湖も、霞んでいて撮影には不向き。大雨に会わなかったのがせめてもの幸だったかもしれない。高雄のホテルに入ったのは午後8時を過ぎていた。
日本人ゆかりのお寺・寶覚寺 台中の寶覚寺。1,928年建立の仏教寺院で、台中周辺で亡くなった日本人約1万4,000柱の遺骨が納められている。他にも日本仏教会が寄贈した奈良法隆寺の解夢観音、金色の弥勒菩薩等がある。
高さ30mもある、笑顔をたたえた金色の大仏様を見ていると、なんだか幸せな気持ちになってくる。朝一番に訪れて心が洗われた気がした。
日月潭(リーユェタン)・・・日月湖・文武廟
日月湖と文武廟 台中の東南76kmにある日月潭は湖上から見ると東北半分が日、南半分が月に似ていることからこの名前がついたという。時間によって刻々と変る表情や色彩、特に夕暮れどきの美しさは神秘的だという。時折顔を覗かす太陽に照らされた時の湖面は美しく輝いていた。
また、湖の北部にある中国宮殿様式の文武廟には文の神の「孔子」と武の神である「關羽・岳飛」が祀られている。また、本殿入口両脇の赤獅子は台湾第一の大きさだとか。
高雄(カオシュン)・・・澄清湖・蓮池潭・六合二路夜市 高雄の地名は原住民による呼び名「打狗(タコウ)から来ているといわれ、その後、日本統治時代に現代の字が当てられ、それが中国読みされるようになったという。
気候は熱帯に属し、季節による温度差が少なく、平均気温は24〜32℃。パームツリーの街路樹がいかにも南国ムードを醸し出している。この日の気温は24℃。しかし暑さは感じられない。
澄清湖・九曲橋 湖畔遊歩道 湖畔園山大飯店前 澄清湖は中国杭州の西湖をモデルとし、湖畔には遊歩道が整備され、九曲橋や中興塔等の中国式の建物が点在している。
ビュースポットであるジグザグの九曲橋は長さ230mの石の橋。九箇所で曲がっているためこの名がついた。ちなみに真っすぐにしか歩けない魔物は通ることができないので、魔よけの意味を持つという。
蓮池潭・竜虎塔 澄清湖を後にする頃には、日はとっぷり暮れていて、ホテルへ向かうのかと思いきや、着いた先は蓮池潭。ここは「昼間より、夜景がきれい」とはガイドさんの説明。
湖上に立つ龍虎塔はユニークな龍と、虎の姿を持つ7階建てのツインタワーで「龍の口から入って、虎の口から出ると悪行を帳消しにしてくれ、善人になれる」という有難い塔だそうで、これは外せない、と早速中へ入る。
龍の胎内には、親孝行の模範とされる絵や、地獄が描かれており、虎の胎内には天上の世界画が描かれていた。
龍虎塔を後にして、寿山公園に向かう。寿山は、標高355mの山。遠くに見える高雄市街の夜景がきれいだった。
しかし、外は真っ暗。あいにくデジカメの電池切れで、寿山公園からの夜景を撮ることはできなかった。たとえ電池があったとしても、私の腕とマイ・カメラの性能では遥かかなたの高雄市内の撮影は、多分無理だったと思う。
六合二路・派手な選挙運動 夜店 夕食後、六合二路の夜店散策。高雄は丁度市長選挙期間中で、電飾で飾られた街宣車が街中を大音声をあげて走り回り、六合二路では、道路中央にバンド付きの大舞台を設け、数百mにも及ぶ大勢の有権者を饗応するという、派手な選挙運動を繰り広げていた。日本ではちょっと考えられない光景に出合った。
夜店の店先には、日本では口にしたこともない珍しい南国のフルーツが並んでいた。
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