旅行地:新竹台中・高雄墾丁花蓮台北
 第5日目  
台北(タイペイ)・・・中正紀念堂・故宮博物院・忠烈祠
花蓮から台北へは台湾鉄路「自強号」で移動。自強号は日本で言うところの「特急列車」。線路が広軌(1,067mm)なので車内は広くゆったりとしている。台北までの約3時間、快適な旅ができた。

また、車内にトランク置き場があるのに驚いた。このことはそれだけ外国人観光客が多いということであり、離れた場所においても安心できる治安の良さがあるということだと思う。


中正紀念堂と蒋介石坐像
中正紀念堂は蒋介石を偲ぶために建てられた中国式巨大建築で、中正紀念堂の中正とは蒋介石の別名であることを初めて知った。高い石段(蒋介石の生存年齢89段)を登り、建物に入ると、蒋介石の座像があり、その脇にマネキン人形があると思ったら、それは生きている人間だった。

儀仗兵はヘルメットをかぶり、ネクタイをしめ、手袋をして、銃剣のついた鉄砲を持っている。たまにまばたきするだけで身じろぎもしない。1時間ごとに交代するのだという。
高い石段を昇らなくてもエレベーターがあるのを後から知った

    


故宮博物院
蒋介石が北京から持ち込んだと言われる70万点にも及ぶここの美術品は3ヶ月に1度入れ替えられ、それでも一巡するのに8年はかかるという。

今、故宮博物院は本館を改装工事中だが、本館の一部と、特別展示室は開館している。中に入ると人、人、人。ガイドブックを見なくても人気のある場所は人が大勢集まっているのですぐわかる。たとえこんなに大勢いなくても僅か2時間で博物館を回るのは無理。

機会があればもう一度ゆっくり訪れたいと思った。勿論館内は撮影禁止。次の場所へと移動する。
             


儀仗兵の靴跡が3本くっきりと残っている
革命や抗日戦線で命を落とした軍人達の英霊を祀った忠烈祠。日本の植民地時代には護国神社があった場所。本殿は北京紫禁城の太和殿を模したもの。なかなか日本人として行き辛いイメージがありそうだが、今は完全に観光地化している。

正門前では1時間に一度、衛兵の交代式が行われる。衛兵さんは陸、海、空軍のエリートが3ヶ月単位で交代し、直立不動で英霊を守っている。

交代式は、単純に交代するのではなく、新旧の兵隊が本殿の方まで行進していって、参拝もするのである。歩く様子がこれまた機械仕掛けの人形のよう。一糸乱れぬ様子には感心する。
今はいいけど、暑い夏は大変だろうなと思った。

    


台湾最後の夕食は、モンゴリアンバーベキューと台湾火鍋。大きな鉄板でお好みの材料を焼いてくれる。なかなか美味しかった。今度来るときは日本から「焼肉のたれ」を持ってこよ〜と。
西門駅前 100年の歴史がある
紅樓劇場
台湾大統領府
今日で台湾での観光はおしまい。夜は友人と西門町へショッピングに出かける。台湾で初めての自由行動で、タクシーに乗るのも勿論初めて。近距離にも関らず大変感じがよかった。

かつてこの辺りは淡水河に続く湿地帯だったが、日本人の手により造られた街で、今ではデパート、映画館、ブティックなどがひしめきあい、道路は人の波で溢れんばかり。街は活気に溢れ、特に若者の街という印象を受けた。

昼間、陳水偏総統夫人らが台湾総統府の機密費横領疑惑で、起訴されたというニュースが流れたばかり。まもなく大規模なデモがはじまるだろう。
厳戒体制の大統領府を車中から撮影した。
       




第6日目
帰国・・・台北から関空へ
台湾桃園国際空港
朝5時40分、ロビーに集合。バスで空港へ!空港では早朝から人が多い。ひっきりなしに日本行きのアナウンスがある。免税店で余った現地通貨を使い果たし、8時55分のチャイナ航空関空行きに搭乗する。

関空着12時15分(日本時間)。次々と台湾からの便がつくので、荷物をとるのに搭乗便の確認が大変だった。関空で日本蕎麦を食べて、ほっと一息ついた。

      


振り返って
ツアーの申込みをしてから約1ヶ月間、楽しみにしていた旅行はアッという間に終わった。日本が長く統治していたこともあるのだろうが、何となく親しみを覚えた。ガイドさんも日本人で、政治経済に詳しく、日本と台湾の歴史についても分りやすく解説して頂くことができた。

台湾を周遊して感じたことは、どこも清潔で、気持ちよく旅行客を迎えてくれること。観光客目当ての押し売りがないこと、だった。それだけ国が豊かなのだろう。

台湾という、近いようで遠かった国が、今回の旅行で随分近くなったような気がする。機会があれば故宮博物院をゆっくり訪れたい。
            

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