こんにちは 赤ちゃん!   不妊治療・妊娠から出産・産後ケアまで 
              徳島で不妊、不育症でお悩みの方、お気軽にご相談ください              
項目
  
1 妊娠しやすい身体つくり

2 妊娠中、月齢に応じて胎児を養う

3 妊娠中の諸症状(マイナートラブル)
 1)妊娠初期(着床から23週まで)
  ・つわり  ・月経様出血 ・頻尿 
 2)妊娠中期(24~36週)
  ・妊娠高血圧症(妊娠中毒症)・腰痛  ・おなかの痛み
 3)妊娠後期(37~41週)
  ・こむらがえり ・便秘 ・むくみ ・胸焼け ・逆子  ・予定日を過ぎてのお産

4 産後のケア
 ・産後のウツ
 ・乳腺炎、乳汁不足 

以上の内容を、東洋医学的・西洋医学的に説明し、鍼灸での考え方・対処法をご説明します。    

まず、着床してから出産までの変化をみてみましょう。
伝統東洋医学では、着床して出産するまでの10ヶ月の間、様々なツボの流れ(経絡)が胎児を養うと考えています。
2千年以上も続く伝統医術と最新の医学に共通点がみられることに驚きを感じます。 

 

しのはら鍼灸院では、最新の医学も参考に、伝統医術の技を現代に生かした治療を行っております。
不妊症や不育症、産後の諸症状でお悩みの方々のお役に立てれば幸いです。

まずはじめに、着床から出産までの胎児の成長とお母さんの変化について説明します。
          
 1ヶ月目
03週6日
 2ヶ月目
47週6日
 3ヶ月目
811週6日
 4ヶ月目
12
  
15週6日
 5ヶ月目
16
  19週6日
 6ヶ月目
20
  23週6日
 7ヶ月目
24
  27週6日
 8ヶ月目
28
  
31週6日
 9ヶ月目
32
  35週6日
 10ヶ月目
36~
  39週6日
                     
  名称  胎芽    ⇒  胎児     ⇒     ⇒     ⇒     ⇒     ⇒     ⇒      ⇒
 大きさ   7ミリ
  1g
 2センチ
  4g
 9センチ
  20g 
 18センチ
  120g
 25センチ
  300g
 30センチ
  650g
 35センチ
  1200g
 40センチ
  1500g
 45センチ
  2500g
 50センチ
  3200g
 母体の変化  自覚なし 基礎体温高温相が続く  乳房、腰
下腹部が  張る
 いくらか おなかが大きくなる  胎動を感じはじめる 大きくなった子宮の圧迫により頻尿  腰痛、痔が
でやすい
乳輪の色素が濃くなる 胃が子宮に圧迫され少量の食事 子宮が下り 頻尿
西洋医学的
 胎児の成長
着床
血液が流れ始める
胎嚢と胎芽、心拍音を確認 鼻、顎、頬骨、唇、指ができる  臍帯、胎盤完成、指しゃぶり 3頭身、骨格、筋肉発達、胎動感  脳にひだ、母の心音や話し声を聞く 目鼻しっかり
できる 
身体の位置が決まってくる  子宮の中いっぱいで身動きできない
東洋医学的 
 胎児の成長
 胚ができ  はじめる 胞裏に児精ができる  胎ができ
 はじめる
胆、小腸、胃大腸、膀胱三焦 の六腑  手足が
  できる
 口や目が
   できる
 皮と毛が
   できる
鼻目口耳
大小便の9穴が通る
 六腑と節が完成し
 体中のツボの流れが
    つながる
 胎児を
 養う経絡
   肝    胆    心包   三焦    脾     胃     肺    大腸     腎   膀胱
注意事項 旅行や激しい運動は避ける                
マイナー
   トラブル
月経様出血                つわり          おなかの痛み/妊娠高血圧症候群(妊娠中毒症)
     頻尿                     頻尿  
                         腰痛      ※その他
 逆子の灸                               安産灸と併用して逆子の灸   
 妊婦体操                          妊婦体操
  安産灸                   安定期に入ったら安産灸!        



1.妊娠しやすい身体つくり

  妊娠するには、肝が蔵している血の働きが大切です。
  その1 血が少なく冷える。そのため子宮を充分養えないために妊娠しにくい。(血虚)
  その2 身体のどこかに流れが悪くなった血が滞る、そのため妊娠しにくい(瘀血)
  その3 血が少ないのと同時に、身体のどこかに流れが悪くなった血が滞り、妊娠しにくい(血虚+瘀血)
  妊娠しにくいのは、以上の3つのどれかが原因となっています。(不妊治療参照

  鍼灸治療で原因を改善し、妊娠しやすい身体づくりができます。

2.妊娠中、月齢に応じて胎児を養う
  
東洋医学では、着床してから出産まで、月齢に応じておかあさんのツボの流れ(経絡)が胎児を養います。
  妊娠しても決まった時期に流産してしまうのは、その時期盛んに胎児を養う経絡の働きが弱いのかもしれません。
  妊娠から出産は病気ではないので、順調な経過で無事出産することが大切です。
  当院では、母子に負担の掛からないような方法で、妊娠中の母子の原気を補い胎児を養います。
   ②  ③  ④
 
 写真① 胎児を養うのには刺さない鍼を使います。
 写真② ツボに鍼先をそっと当てます。このときの鍼を皮膚に当てる強さは鍼の重さほどで、強く押し付けることはありません。
 写真③ 鍼先にやさしく手を添えます.
 写真④ 母子ともに順調であれば安産灸。逆子や予定日を過ぎている場合にはお灸を施します。

3.妊娠中の諸症状
(マイナートラブル)
  妊娠は生理的現象で病気ではありません。マイナートラブルとは、妊娠による身体や心の変化によっておこる
  医学上問題の少ない症状をいいます。
  このマイナートラブルにうまく対処して快適なマタニティライフを過ごせるよう願っております。
 
 1)妊娠初期(着床から23週まで)
  子宮に卵が着床し、胎盤が完成するまでの時期です。
  流産が起こりやすい時期でもあり、特に6~12週までは注意が必要です。
  15週を過ぎると安定している時期に入ります。
  この時期に起こりやすいマイナートラブル 
  ・つわり 
  ・月経様出血
  ・頻尿
                       「妊娠初期のマイナートラブル」のページへジャンプ

 2)妊娠中期(24~36週)
  
妊娠中期を迎えると、つわりなど妊娠初期にみられた不快な症状も軽くなり、精神的にも安定し、
  妊婦生活を楽しむ余裕が生まれてきます。
  胎盤も完成し、胎動を感じるなど赤ちゃんの存在を実感する時期でもあります。
  しかし一方で、妊娠高血圧症候群(妊娠中毒症)や妊娠貧血などの合併症も起こりやすい時期でもあり、
  健診をきちんと受診して異常の早期発見をすることが重要です。

  この時期に起こりやすいマイナートラブルは   
  ・妊娠高血圧症候群(妊娠中毒症)
  ・腰痛
  ・おなかの痛み                        
                        「妊娠中期のマイナートラブル」のページへジャンプ

 3)妊娠後期(37~41週)
  
お産を控え、赤ちゃんに逢える期待感・楽しみと、お産に対する不安が入り混じる時期です。
  子宮がさらに大きくなり胃を圧迫して胸焼けが起こるなど、マイナートラブルが多くなる時期でもあります。
  上手に対応して心地よく毎日を送り、お産に望みましょう。
  この時期に多いマイナートラブルは
  ・こむら返り
  ・便秘
  ・逆子
  ・予定日を過ぎてのお産
                       「妊娠後期のマイナートラブル」のページへジャンプ

4.産後のケア
 ・産後の鬱
  お産は正常分娩でも多くの血を消耗します。また、物事を考えたり気を使うと血を消耗します。
  血が少なくなると眠れなくなったり、考えがまとまらなくなったり、人と会うのが嫌になったりして、ため息ばかり
  出たりします。
  自分では「なんとかしたい」と頑張るのですが、その思いが強いほど身体は動かないことがあります。
  また、赤ちゃんは数時間ごとにお乳を欲しがるので、お母さんは熟睡できませんし昼は家事もあります。
  
  産後の血が不足している状態で、血が回復するより消耗する度合いが高ければ体力も精神力も低下してきます。
  そんなときは、血を増やして身体の中を潤し母体の回復力を高め、上半身に停滞した熱を巡らせると、呼吸が楽になり、
  短い時間でも安眠できるようになります。
  実際の治療は、産後すぐのお灸は使用せず、鍼のみの治療となります。
  血を増やすツボを優しく補い、上半身や頭に軽く鍼をします。
  手足のツボも使い全身に気が巡るようにすると疲れがとれて気分がよくなります。
  
  産後すぐお灸をしないのは、子宮に熱がこもらないようにするためです。
  子宮に熱がこもると煩躁状態になり、俗に言う血の道症候群によく似た症状を現すことがあるためです。

  治療のポイント
  上半身の背骨の上と背骨の際に反応がでます。
  ここには督脈というツボの流れがあり、身体から溢れた気が集まるところです。
  例えていうなら、大雨で洪水が起きそうなとき、溢れそうな水をを流す非常用水路のような働きをするのです。
  督脈に溜まった熱によって鬱症状がでてきますので、その熱を程よく巡らせると症状は軽くなってきます。
 
  治療院では、この部位のコリをとっていきます。
  血の不足があるので刺激が強すぎると逆効果ですので、
  身体全体のバランスを調整しながら治療します。 

  やり過ぎに注意して、ご家族に指で押さえてもらうのもよいでしょう。 
 
  乳腺炎、乳汁分泌不足 
  東洋医学では月経と母乳は「心」と「小腸」が関係しています。
  特に小腸のツボの流れは乳房の傍を通り心に繋がり、胃腸に連絡しています。
  鍼や手技を用いて、手にある小腸のツボの流れを整え、胸の熱を少なくし、乳腺炎や乳汁不足を解消します。