1尺8寸管の場合
全長一尺八寸管の場合(54.5cm)の2割をだして54.5×0.2=10.9cm
(裏手孔の位置は流派によって違いがあるようです)
昔の言い伝えでは手孔の割り出しは十割り四分上がりと言って全長の二割(1.3cm)に四分を加えた長さを言っているので管尻から一孔の中心までの長さを求めると10.9cm+1.3cm=12.2cmを基準の長さとして、指穴の間隔をきめていたようです。
1分=0.3cmであるのに四分は1.2cmではなく1.3cmで計算するのはゴロであるように思われる。
第五孔(裏穴)は流派によっても違いがあり、また製管師によっても違いがあるように思われます。
十割りで計算すると一尺八寸管の場合54.50cm
以上述べて参りましたが、まだまだ深く考えれば手孔の位置だけでなく奏法によっても音程が異なる様に思われます。製作者がそれぞれに研究し努力され洋楽に合わせた平均率で調律されているように推察します。当校では手孔位置決めに、地づけ並びに吹奏をかね思考錯誤し得た関係曲線をパソコンに取り入れ値を求めそれを基に製作に入っています。