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こだわり


一般的に、柚子栽培農家でも省力化の為、
除草剤を使用していますが、除草剤は根から
吸収されるようで気になるため、当園では
植付け以来50年以上、除草剤は一切
使用せずに草刈りに汗を流しています。
年間を通し好天の日が多く、一方でメリハリ
のある雨も降り、山深く空気も澄み渡る海川
地区は植物に絶好の環境で、当園では
春夏は1ヶ月もすればこの通り草が生い茂ります。
もちろん化学肥料も一切使っていません。
除草剤に限らず農薬は一切使用していない
ため、時々「雉(キジ)」が巣を作っている
事もあり、草刈りで急に巣が白日の下に
さらされ、気の毒な結果になることもあります。
キジさん、ごめんなさい。


一般的な草刈り機は草の根元から一回で切り倒し
ますが、我が家では右のような草刈り機を使って
います。この機械で刈った草は右下の写真のように
小さく刻んだように刈る事ができます。

また秋に果汁を搾ったあとの柚子の皮は、搾汁後、
下の写真のように、ゆず畑に掘った穴に入れ、
有機JAS適合の有機石灰を混ぜながら土をかけて
寝かせておき、春からの草刈り後に畑全体に
肥料としてふります。
強い生命力をもつ下草を自然のま
まに成長させ、
それを50年以上にわたる年間7回ほどの草刈りで
土地の栄養として取り入れてきた畑は、
ふかふかの腐葉土が分厚く堆積し、
少し掘れば大きく元気なミミズが出てきます。
また、ばあちゃんが移植してきた「うど、フキ、
こんにゃく,、ミョウガ」なども柚子の木の下で
育っています。






当園では果実の鮮度が落ちないうちに、収穫した翌日、
翌々日には搾るようにしています。
柚子の木には硬いトゲがあるため、風などの影響で
果実に傷がついているものもあり、当園では一つ一つ
確認しながら、このような昔ながらの木製の搾り機で
丁寧に手搾りしています。
 一般的に手搾りは機械搾りに比べ、同じ数の柚子玉から
とれる果汁が少なくなりますが、人の力で優しく搾汁する
ので苦みなどの雑味が少なく、レモンのように、
色々な料理や飲み物にさわやかな柚子の酸味と香りが
お楽しみいただけます。

追記
以前放送されたNHK「ためしてガッテン」(2008年
11月26日)では、このような搾り方をすると、
香り成分「ユズノン」がたくさん入り、香りが良い
という事でした。



                    Kaino Yuzu