日 程 アマルフィとシチリア島・南イタリア10日間の旅
写真紀行
第1日目 関空発。ローマフィウミチーノ空港着(16:20)
第2日目 アマルフィ/ティレニア海クルーズ
第3日目 パレルモ/モンレアーレ/アグリジェント
第4日目 カルタジローネ/タオルミーナ
第5日目 アルベロベッロ
第6日目 アルベロベッロ/マテーラ
第7日目 ナポリ/ポンペイ
第8日目 ローマ
第9日目 ローマフィウミチーノ空港発(6:55)。ドイツフランクフルト発(14:10)
第10日目 関空着(9:20)






ナポリから一泊クルーズでシチリア島パレルモにやってきました。

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パレルモ :::***:::***:::***:::***:::

シチリア島といえば、まず思い浮かぶのが、映画 「ゴッドファーザー」 ???マフィアを連想する人が多いと思いますが・・・。実は私もその位の知識しか持っていませんでした。

そうそう、もう一つ昔観た映画で・・・「ニュー・シネマ・パラダイス」。

イタリアのシチリアを舞台に、中年男性が、映画に取りつかれた少年時代と青年時代の恋愛を回想する物語で、切なくも美しいメロディに包まれて迎えるクライマックスは涙、涙で、30年たった今もその時の感動が胸に深く刻まれています。

添乗員さんによると、マフィアというのは旅行客などには手を出さず、もっぱら麻薬によって富を得るのだそうです。通常は素晴らしい紳士が多いそうです。

しかし、マフィアが起こるよりもずっと昔の 12世紀、地中海のこの島には、他のヨーロッパ諸国とはずいぶんと趣きの異なった、壮麗なロマネスク建築と美術が開花していたのです。

パレルモ市街地
まず・・・パレルモとは「良い港」という意味で、地中海の交易の要所として早くから開かれたシチリア州最大の都市であり、人工約500万人、面積は日本の四国とほぼ同じ位だそうです。

アラブ、アフリカなどの異民族から支配された歴史を物語る、エキゾチックな建物が並び、異文化の香りが今に色濃く残る町でした。

今にも泣きだしそうだった空からついに雨、あられが降り出しました。
しかし、10分後にはからりと晴れあがり、抜けるような青空。これがイタリアでは普通だそうです。

「クアットロ・カンティ」
パレルモには四つの地区が成立し、角のそれぞれの建物が地区を代表します。
各建物の二層目三層目にはそれぞれ4人のスペイン王と4人の守護聖人の像が象徴として置かれています。また、四つの建物の足元に設けられた噴水は、春夏秋冬の四季をそれぞれ表現しています。

直交する二本の道路はキリストの十字架を暗示し、さらに真四角で十字にクロスする道路を持つ都市は天国のエルサレムのイメージから由来しているといわれています。

17世紀の初頭によくぞこれほどの都市計画ができたものだと感心しました。

マッシモ劇場
シチリアで100年以上の歴史と共に発展し、ヨーロッパでは、
パリ・オペラ座、ウィーン国立歌劇場に次いで3番目に大きな名門歌劇場です。
前に立つだけで重みを感じます。





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モンレアーレ :::***:::***:::***:::***:::

輝くモザイクのドォモ
パレルモから南西に8km。1174年にグルエルモ2世によって建てられたものです。

左右に鐘楼を配する典型的な構成になっています。建つ塔の左右の高さ大きさが違っているのは、左の塔が未完成の為低くなっているそうです。

左右の塔を繋ぐように柱廊が有るのも珍しいものなのだそうです。


全体を覆う黄金のモザイク

大空間の隅から隅まで金地のモザイクで覆われ、主身廊には旧約聖書か
ら、側廊には新約聖書からの諸場面が描かれ、アプスには聖母子やパン
トクラトール (全能者キリスト) がアップで描かれています。

天井と壁の金色に輝くモザイク、そして床の石によるモザイクの装飾が建築
空間と一体化し、厳粛でいてかつ、華麗な豊かさを感じさせます。

これより130km先のアグリジェントへ向かいます。


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アグリジェント :::***:::***:::***:::***:::

アグリジェント神殿の谷

地中海を見下ろす標高326mの丘上に神殿の谷と呼ばれる古代追跡があり、20余りのギリシア神殿がずらりと一直線に並ぶ様は想像以上に迫力があり
ました。

ギリシャの遺跡が町の南部に当時のままの残るアグリジェントは、ギリシャの叙情詩人ピンダロスが’世界で最も美しい町’と詠んだ町と言われています。
ギリシアの植民都市として栄えた、紀元前6〜5世紀のわずか80年ぼどの間に、神殿が次々に建てられました。

紀元前440年頃のもの。前面6柱、側面13柱はほぼ完全な形で残されています。

初期キリスト教時代に、聖ペテロ・パウロ教会として転用されたために、高い保存状態が保たれたといます。

アテネのパルテノン神殿に行ったことはありませんが、写真で見るパンテノン神殿と形は似ていますが、こちらの方は色が赤いです。
                       ただし、夕陽のせいもありますが・・・。
ヘラ神殿から見た地中海

遺跡を後にする頃は夕陽がまさに沈まんとする頃。夕暮れの遺跡は本当に神秘的でした。




        

     

今日のホテルはアグリジェント新市街の中にあります。