
メッシーナ海峡

シチリア島に別れを告げて、メッシーナからカーフェリーで、メッシーナ海峡を渡り、イタリア本島へ。

ヴィラ・サンジョバンニから休憩をとりながら、なが〜いなが〜い(450km)
バスの旅です。 |
:::***:::***:::***:::***::: アルベロベッロ:***:::***:::***:::***:::
アルベロベッロにバスが近付くに連れて、トゥルッロ(複数形でトゥルッリ)がポツン、ポツンと見え始めます。その光景はまるでおとぎの世界に入り込んだのではないかと不思議な感覚に陥ってしまいます。 |
アルベロベッロ・モンティ地区の夜景

ホテルはアルベロベッロのトゥルリまで徒歩圏内。夕食を済ませてから、散歩がてら夜の街に出かけました。
屋根には太陽やハート、十字架の絵や、キリストを意味する”HIS”など家ごとに不思議な図像が描かれています。

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窓から灯りが漏れています。 |
トゥルッロはモンティアとアイア・ピッコラの二つの地区がありますが、アイア・ピッコラには約400件が残り多くは今も住居として使われているそうです。 |

今日も昨日に続き、アルベロベッロ⇒マテーラ⇒ナポリと約400kmのバスの旅です。1週間一人で運転しているドライバーさん、ほんとにご苦労さま。
おとぎの国のようなとんがり屋根の家々が立ち並ぶアルベロベッロ。 |
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アルベロベッロにはトゥルッロが約1,000軒あります。16世紀半ばに約40軒のトルッロが建てられ、以後100年の間に土地開墾のため集めた農民が住むのにこの家屋を作らせたそうです。
ガイドさんの説明によると、かつての領主が、家に課税しようとしたために、すぐに壊すことのできる石の家を建てた、ということですが、そのためにトゥルッリには漆喰は使われておらず、石の組み合わせだけで建てられているのだそうです。
トゥルッリが密集している地区は、土産物屋が軒を連ねるモンティ地区と、静かな
アイア・ピッコラ地区とに分かれています。 |
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そんな土産物屋さんの中に「陽子さんの店」というのがあって大勢の日本人客で賑わっていました。 |
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:::***:::***:::***:::***::: マテーラ :::***:::***:::***:::***:::
1993年に世界文化遺産に認定されたマテーラは、荒涼とした白石灰の岩山に築かれた、独特の洞窟住居群「サッシ」が密集する街として知られています。
マテーラの町に着くと、鉛色の空から今にも雨粒が落ちてきそうな雲行きでした。どんよりと曇り、重苦しい空気が満ち溢れています。しかし、やがて霧に包まれたマテーラの町が一番似つかわしいのではないかとさえ思えてきました。それくらい異様な雰囲気に圧倒されました。 |
霧のマテーラサッシ群
マテーラの洞窟に人々が住むようになったのは新石器時代に 遡るともいわれていますが、以降19世紀初め頃まで少しずつ形態を変化させながら、現在の壮観な町並みが形づくられました。
岩窟教会
マテーラのサッシには合計約130にもなる洞窟教会が点在するそうです。
ギリシャから多くの僧がイスラムなどの迫害を逃れここに住み着き始めた頃から徐々に増えていき、10〜13世紀に建築されたものが多いといいます。
サッシの内部

一時は人がいなくなったサッシですが、近年では修復して住居として利用したり、
ホテルやレストランとしてオープンさせるなど、官民共同で再開発が行われています。

下の家の屋根が、上の家のための通路になっていたり、密集する住居はまるで蜂の巣のよう。
新市街地

マテーラ市街はサッシ地区と、斜面の上の新市街があります。新市街のリドラ通りにある展望台からは住居が密集するサッシ群を見渡すことができます。
展望台周辺には博物館や教会も点在しています。
廃墟と化していた歴史を持つサッシ群は、観光地としての体制作りはまだまだこれからも続くのだろうなと思いました。
サッシは、見る場所、見る角度により、様々な顔を持ち、多様な印象を与えてくれます。
遠くから見ると雑然としたように見えても、近づいてみるときれいなサッソが思い思いに立ち並んでいたり。近くで見ると無秩序で雑然としているように見えても、遠くから見ると整然と見えたり。いくら見ていても飽きが来ない不思議な所です。
市内のレストランで昼食後、ナポリへ向かって400kmの道をバスは走ります。
ナポリ着18:00。夕食後、こわごわと近くのスーパーへ買い物に出かけました。 |
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