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視察目的
視察内容
こどもに対する政策を中心にして、 市の政策が行われている
こどもの街宣言について

佐野市の『こどもの街宣言』について
 先日、佐野市こどもの街推進会議が出している「21世紀へ夢をのせて『こどもの街宣言』こどもの街基本構想」を見る機会があった。
 そこには、日本一のこどもの街をつくるために、として、これからの佐野市の目指すべき理念が書かれている。
 その理念とは、
 ・こどもの街基本構想
 ・高齢者保健福祉計画
 ・生涯学習推進基本構想

 この3つの理念をリンクさせて、優しさあふれ、文化の薫り高い佐野市をつくるため、全市民の英知を結集して、日本一こどもを大切にするこどもの街づくりを推進していく、となっている。
 そこで思った。なぜ今、佐野市においては、こどもの街づくりなのだろうか?
 最近、多くの地方自治体が、子どもに関する深刻な問題を抱えている。
 すなわち、児童数の減少と高齢化、都市化の進行による核家族化、遊び場や遊び仲間の不足などであり、これらは子どもの人格形成上、深刻な問題となっている。
 加えて、青少年の性の商品化、暴力の容認、命の尊さの否定など、社会環境の悪化によって、子どもたちを健全に育成していこうとする精神的・物理的・社会的基盤を危うくしている。
 今こそ、21世紀の佐野市を創りあげるこどもたちを日本一大切にする、そのような街づくりをめざし「こどもの街宣言」が生まれた。
 宣言には、こどもと、こどもの心を大切にする地域社会は、必ずやお年寄りや障害を持つ人にも優しい、物よりもまず心から始まるのです、と宣言している。
 めざすものは、
 ・こどもたちがこの街に生れ育ってよかったと思える、誇れる街づくり
 ・こどもたちが豊かで美しい自然と親しめる美しい街づくり
 ・こどもたちと高齢者がともに未来を語れる街づくり
 ・こどもたちが生涯学習をとおして歴史・文化とふれあえる街づくり
 ・こどもたちが希望に燃える活力ある豊かな街づくり

 こどもの未来と、すべての市民の生活に何が大切なのかをみんなで考え、この気持ちを結集しよう、と言っている。


+++感想と提言+++
 平成7年度、佐野市こどもの街推進会議の予算額は、16,533千円である。驚くべき金額である。なぜこのような高額の交付金が市から出るのか?
 推進会議の会長である毛塚市長にお聞きしたが、ニコニコと笑うだけで教えてもらえなかった。これでもまだまだ少ないんだ、そんな愚問をしなさんな、そんな笑顔のようであった。
 こどもに関する施策を、街づくりの中心に据えている。基本理念に置いている。素晴らしい。
 「こどもの街宣言」は、自然環境を守ること、伝統文化を引き継いでいくこと、世代間で親しい交流を続けること、障害者との共生を図っていくことなど、それらすべてを統合した理念として、打ち立てられている。
 そして、その根本には、我々大人たちの深くて厳しい反省を込められている。これからの子どもたちのために、このままの社会でいいのか、我々大人の今までの社会づくりは間違ってなかったのか、懺悔にも匹敵するような反省を込めて、もう一度、未来のこどもたちのために、街づくりを始めよう。
 鳴門市にも「子どもの街宣言」が欲しい。子どもの街をつくりたい。

平成7年(1995年)9月5日〜9月6日栃木県・佐野市視察にて

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