攻め方ひとつでスコアが変わる!
 ラウンドでは練習場とは違いフラットなライで打つことが少なく、傾斜面やラフからにいかに狙った所にボールを運ぶか、最善を目指さずのではなく、最悪を避けることです。
				  スコアメイクは「OBを打たない」、「アプローチは乗せる」と「パットの距離感」が攻略の鍵、グリーン周りから3打で上がれば100が切れます。
◆ラウンドセオリー
ラウンドは飛距離より方向性重視、狙った方向にボールを運ぶため、直進性の高いクラブで、スイングは基本コントロールショット、フルショットはしない。大きな番手でパーオン可能な距離も、ハザード越えは避け、寄せワン狙い。
- 打つ前に右か左かミスするならこっちと決め、うまく当たらなくてもその方向に飛べばよし
 - 狙いどころはフェアウェイの傾斜が少ないライ、OB、池、バンカー、木越えなどを避け、最悪ボールがペナルティエリア上を飛ばない、打てるところにあれば良い
 - ラウンドは8割ショットの方向出しで狙いを決め、セカンド以降は傾斜面が普通なので傾斜のライに合わせた球で攻める(ナイスショットは狙わない、ナイスミスで良い)
 - グリーン周りはチップショットの転がしが基本、乗れば良い、寄ればもっと良し
 - 方向ミスの殆どは肩が目標向き、正しくは左肩が目標の左を向く
 - 残り距離で番手を決めない、ボールのライを見て、どのクラブでどのような球を打つか、イメージが大事
特にラフはライの状態で使える番手が決まる、芝の種類は野芝かティフトンか、芝の長さや順目か横目か逆目か、浮いてるか沈んでいるか、フェースを開いてヘッドが抜けるクラブか等で打てる番手を決め、次に池やバンカーを避けどこを狙うかである
(花道が使えるか、木は邪魔にならないか、風はどうか) - スポーツ脳(右脳)は否定形を理解しない、「左はダメ」より「右に打つ」が良い
(目標を決め、3秒以内のイメージがあるうちに打つ) - グリーンを狙うときの目標はグリーンセンター、球は扇形の範囲に落ちる
 - グリーンを狙うときは、カップのある面と同じ高さに止める(外れても寄せやすい)
 - アプローチも傾斜を読みチップイン狙い(薄芝は歩測距離をパターで打つ)
 - アプローチは小さいグリーンは転がし、30Y以上は上げるのが寄りやすい
 - アプローチとロングパットは傾斜を読み距離感重視(狙った範囲に運ぶ)
 - リラックスして集中力を高め、距離を出すより曲げない工夫(肩から肩のパンチショット)
 - 自信のあるクラブを使い、狙うのはライが良いときだけ
 - 夏場と冬場は攻略ルートが違う(冬は斜面が使える、凍ったグリーンは跳ねる)
 - 雨降りは芝が濡れてクラブの抜けが悪く、また、ランが少ないので番手を上げて止める
 - ラフはフェースを開く、芝の抵抗で距離は落ちるが、スピン量は少なく曲がらない
 
◆ラウンド時に気を付けること
- ラウンドでは「スタンス方向が違う、クラブの選択ミス、強く打ちすぎ、ヘッドアップしてボールを見ず」が目立つ
スイングでは足、腰(その場で回転)、グリップ(左甲は縦に真っ直ぐ)に注意する - ベストを求めずプラス思考:ミスは出るものと笑ってラウンド、感情が出るとスコアを崩す、メンタルで±5打は異なる
 - 欲との闘い:飛ばしたい、うまく打ちたい、寄せたい、入れたい心を抑え、冷静に判断
 - 球筋はライで決まる、ティーイングエリアもコース管理の排水のため、わずかな傾斜がある
左側はつま先上がりでフックが、
右側はつま先下がりでスライスが、
前方は左足下がりでトップやスライスが出やすい
ことを知った上で、落とし所を設定する - アドレスはスパットなど方向を確かめて構える
(構えた後、足をパタパタすると、方向が変わってもわからない) - セカンド以降は平らなライが少なく曲がることを念頭に、ボール位置は素振りで最下点を確認してアドレス、傾斜面も肩は水平に回し、ダフらないよう斜面を斜めに使い、左足上がりはインサイドアウト、左足下がりはアウトサイドインに振る
 - 谷越え、池越えは、1番手上げ短く持って普通に打つ(水の上は飛距離が落ちる)
 - 打ち下ろしは突っ込みやすいので、スライス注意、打ち上げはその逆
 - クラブは短く持ち飛距離は練習場の1割減で計算、練習場ほどライが良くないのでコントロールショットになる
 - 「フル」「カット」「スリークォーター」でプラス・マイナス5ヤードを打つ
		
		「5ヤード刻みのアイアンテクニック」月刊ゴルフダイジェスト 2020 6月号参照  - チャンスの後にピンチあり、良いショットは続かないことを念頭に、ナイスショットが出ても平常心
 - ショットが安定しない時は、肩から肩のパンチショットでフェアウェイキープ
 - ティーショットはゆったり、ショートパットは細心に(カップに近づくにつれ集中力を高める)
 - 迷いながら打つとミスが出やすい、風が変わったり、気になる時は仕切り直す
 - 始めと終わりの1番9番10番18番ホールは大たたきしやすい、8割ショットでフェアウェイ狙い
 - ピンを狙うのは1パット圏に打てるようになってから、それ以外はピン手前の低いエリアが安全(距離の前後左右10%はミスと思わない)
 - グリーンを狙うときは8割スイング、ナイスショットでグリーン奥、ダフってグリーン手前の安全策
 - アプローチのクラブは、偶数または奇数番手を持って行く(連続番手ではそんなに変わらない)
 - 奥ピンは手前からの転がしがミスしても安全、手前ピンはセンター狙いで良い
 - ラウンド時のチェックポイントは3つまで、多すぎると集中できない
 - 昼は軽食で(食べ過ぎはスイングに影響する)
 
◆ラウンド前にパット練習場ですること
- 最初に得意な振り幅で打ち、3球とも同じ位置に止まるか調整する
 - フラットな場所でいろいろな振り幅で転がる距離を歩測し、転がる距離(いつもは6歩が8歩とか)を確認、芝は時間がたてば伸びて遅くなる
 - 靴幅1つ、2つ、3つの振り幅での距離や10Y、15Yの振り幅又は練習グリーンの端から端のロングパットの振り幅を確認する
(カラーからの転がりや、グリーンの速さにタッチを調整し自分の距離を作る) - フラットなところでボール位置、2歩、4歩、5歩にティを指し、そのティをオーバーするように打つ、逆方向から打つと1歩、3歩、5歩の距離練習になる
 - パットライン上の30から40センチのところにボールマーカーを指し、マーカーの上を通す練習
 - 上りと下り、順目と逆目のラインを打ち、何割ショートするか歩測
 - カップに向かって打ち、右に外しやすいか左に外しやすいかその日の傾向をつかむ
 - ボール1個であちこちのカップにロングパットを打ち、距離感と曲がりを調整
 - アプローチもグリーンの速さによりランの距離が変わるので番手毎の距離を作る
 
◆パー3ホール
- グリーンのセンターに着弾すれば、ピンがどこにあっても15Y以内くらいのパット、乗らなくても上手く寄ればパーが取れる
 - 二段グリーンは同じ段に乗せ、上の段はライが良ければ奥からもOK
 - ベントと高麗の2グリーンは、本グリーンとサブグリーンの間がミスをしても寄せやすい
 - アプローチは、パーパットが打てる位置(最悪カラー)に寄れば良い
 - 150Y以上は乗らないことを前提に、グリーン手前やサブグリーンのピンまで障害物がなくグリーンを長く使えるポジションに運ぶ
 - グリーン手前がバンカーや池のときは、1クラブ上げてラインを出し、ショートはしない
 - ライン出しは、クラブを左股関節方向に縦に下ろし、インパクトでヘッドがグリップを追い越す、フォローはヘッドの勢いで手が上がり、腕で上げない
 - アイアンはティが高いと飛距離をロスするので、芝を噛まないくらいの高さでよい
 - ウッドはティを高めに(フェースの真ん中やや上)
 - ティーイングエリアのボール位置は、地面に水平に立てる位置
(左側はつま先上がりでフック、前は左足下がりでスライス、右側はつま先下がりでスライスが出やすい) - グリーン周りからのアプローチは、ピン下に寄ればよい(上からは半分も入らない)
 - ラフは芝の状態とボールの沈み具合で距離感や打ち方が変わる
(芝に負けショートしないようセンターの距離) - バンカーは脱出優先、高くフォローを取りセンターに落とす
 - グリーンの傾斜を確認して打つ(得意ラインを残し、奥が下っている場合もある)
 - グリーンの速さと転がり(すぐ止まる、よく転がる)、カップ際の曲がり(曲がらない、最後に切れる)など先に打つ人を見ておく
 - ロングパットは上りが残るカップ際に寄せる距離で打つ(1ピンは半分も入らない)
 - ショートパットはカップ際の傾斜を読む、カップ周りはカップインしたボールを取るため周りがへこんでいて、カップ際で曲がる(ドーナツ現象?)
 - ショートパットは方向性重視、フェース方向を合わせゆっくりポンと打つ
カップ奥までの距離で打つ、ジャストタッチはカップ際で切れる

 
◆パー4ホール
- 飛ぶ人と飛ばない人では攻め方が違う(飛ばない人は得意距離に刻んで寄せワン狙い)
 - 距離(380Y以上)のあるホールやトリッキーなホールはボギーオン1パットで考える
 - 短いサービスホールは罠がある、ティーショットはドライバーでなくて良い
 - ティーショットは2打目でピン方向に打てる、ライの良さそうなフェアウェイに運ぶ
 - スタートホールのティショットは、ボール位置を真ん中、低めの球で方向重視
 - ドッグレッグホールはコーナー側より2打目でグリーンが狙える外側狙い
 - ミスしたときは、グリーンやバンカー手前の寄せやすい場所に運ぶ
 - 2打目は、ライにより狙うか乗せるか刻むかが決まる
フェアウエイの平らなライでショートアイアンで打てるときもセンターが安全
ラフは縦のばらつきが大きいので、バンカーを避け乗せに行く
斜面は横のばらつきが大きいので、グリーンの幅を使って乗せに行く
ピンが見えないときや距離があるときは、寄せやすいフェアウェイにレイアップ - リカバリーショットは安全な木の枝やラフのない方向に出す(木の枝に当たるとOBもあり)
 - 150Y前後のフェアウェイにあれば大きめのクラブでグリーンセンター狙い
 - 両サイドにガードバンカーがあったり、木の枝に当たりそうなときは、グリーン手前に刻む
 - 大きいワングリーンはロングパットが残ると3パットがあるので、無理に乗せようとせず上げるアプローチで寄せワン狙い
 - 3打目は、ライによりピンを狙うか乗せに行くか決まる
狙いに行くのは、ショートアイアンでナイスショットできるフェアウエイの平らなライ
バンカーが無ければ転がしが一番寄る
落としどころを明確にし、バンカーは徹底して避ける - ライが悪いときは、小さいグリーンでもセンター狙い(ピンまで15Y前後に寄る)
 - 傾斜が読みにくいポテトチップスグリーンは上げて止めるアプローチ
 - バンカーやクリークなどペナルティエリアのない側から攻める
 - アプローチは、自分の得意なパットラインが残る位置に転がす
 - 小さなグリーンやグリーン手前からのアプローチは、ランニングでチップイン狙い、外してもお先パーの距離を残す
 - 上からのパットは、カップをオーバーする強さでラインを読む
 - グリーンの傾斜を読み、ピン下(2m以内)が理想

 
 ピンを狙うショットは、バンカーの位置やグリーンの傾斜で補正した位置をターゲットに定める。バンカーは入れた時点でダボが確定するので徹底的に避ける。
◆パー5ホール
- ティーショットのボール位置は、コースが広く見える場所に置く
 - ティーショットはフェアウェイにあれば良く、2オンが狙えないホールは飛ばそうとしない
 - ガードバンカーや池を避け、次打が打ちやすいとこに運ぶ
 - OBや木の無い方向であれば バンカーでも打てれば良い
 - 過去にティーショットでOBが出たことがあるホールは、クラブやアドレス方向を変える
 - 2打目以降はライの状況とグリーン形状を見てパー4の攻め方で判断(無理に距離を求めない)
 - 3打目は乗る確率が高ければグリーンセンター狙い(パー3の攻め方で判断)
 - グリーン周りから近ければチップイン、遠ければ得意なパットラインが残る場所に転がす
 - カラーから3歩以内はパターでグリーン上の距離感で打つのが一番失敗が少ない
 - パットはピン下からの上りのストレートが一番入りやすい
 - 左ペナルティエリアはティアップを低め
 - アゲンストはティアップを高め(スピンが減り風に流されない)
 - フォローや右ペナルティエリアは、ティアップを高め(つかまりが良く右に行きにくい)
 - 500Y以下のホールでは、セカンドショットはアイアンでライのよいフェアウェイに運び、無理にウッドを使わない(200Y+150Y+150Y)
 - 520Y以上は、4打目で40Y前後のアプローチが残るよう2打目、3打目を打つ
(ロングパットよりショートアプローチが距離が合う) - 残り230Yは130Y+100Yで攻め、無理にピンを狙わない
 - トラブルショットは無理をせず出す。(アンプレアブルもありでボギーオン狙いが大叩きしない)
 - 自分で打てる確率の高い所にボールを運び、無理に飛ばしたり、ピンを狙わない
 - サブグリーンがある場合は、サブグリーン側からの寄せワンもあり
 - バンカーが無ければ、手前から転がす

 
◆風の読み方
- 風は地上付近と上空では全く方向が違うことがあり、梢の動きやピンフラッグなど全体を見て判断する
 - 風向きと球筋で飛びが変わる、フェードは左後方からは飛ぶ、右前方からは大きくダウンする、ドローはフェードの逆になる
 - 冬の8m/sのフォローは8Iで20~30Yオーバーする、番手を上げて短く持ち、低い球で手前狙い
 - グリーンを狙う時はアゲンストはセンター+10Y、フォローはセンターー10Yの距離
 - 花道が使えるときはランニングアプローチの延長の間隔で、転がして乗せるイメージ
 - 風力1から2の木の葉がかすかにざわめく程度であれば、ピッチショット以外は影響なし
 - 風力3の顔にはっきり風を感じフラッグがはためくときは、クラブ1本影響がある
 - 風力4のピンが揺れ池に波頭が立つときは、クラブ2,3本分の影響がある
 - フォローは高く上がるピッチショットが影響を受けやすく、1,2番手小さめのクラブで風に乗せる
 - サイド・ウインドは風を利用し、風上から流す
 - アゲンストはスライスもフックも大きく曲がるので、2番手上げ低いボールで距離より方向重視
 
◆ドラコンホール
最近ドライバーの飛距離が30Y位伸びたので、その時の備忘録です。
- 体の正面でフェースをスクウェアに合わせ、グリップはフックグリップ
 - 方向を出すため、インパクトまで胸が下を向いた前傾を保ち、力は腰から使いフェアウェイ方向にフォローを取る縦振り(横振りや起き上がりが早いとスライス)
 - ボールは、フェースセンターから少しトゥ寄りにセット
 - テイクバックは息を吐きながら上げると力みが取れる
 - ゆっくりスイングし、インパクトのタイミングを合わす(ミート率が勝負)
 - 距離を出すポイントは、トップでコックを入れ腰からリリース、インパクトは左膝を伸ばす
 
◆ニアピンホール
スクールのライン出しショットでホールインワンが出たので、備忘録です。
- ライン出しショットは、ダウンから立って降りるヘッドが、インパクトでグリップを追い越し、腕はヘッドに引かれて上がる、ヘッドはフォローで立つ
 - フォローは左肘が出ないよう伸ばし、体の幅で回転
 - アドレスは、足と肩を目標に合わす
 - 長いクラブはグリーンエッジに落とし、転がしてグリーンに乗せる
 - 短いクラブは低めの球筋でグリーンセンターに止まる番手で打つ
 - 打ち下ろしは1番手上げスリークォーターでグリーンエッジ狙い
 - 打ち上げ砲台グリーンは旗の先狙い、手前の傾斜面に落ちると受けているので乗らない
 - 風の影響を十分考慮する
 - 方向性を出すときは番手を上げゆっくり8割スイングが良い
 - フィニッシュまで振り切ると方向性が良い
 - 固いグリーンは転がりを考慮する
 
◆ラウンドのチェックポイント
ラウンド時は、
- OBや池、バンカーに捕まらない方向に打てているか
 - 曲がり幅は想定内か
 - 距離のばらつきは想定内か(平均飛距離±20Y)
 - 狙った所に落せているか
 - ロングパットはピン下の1パット圏内に寄っているか
 - ショートパットのフェース方向は良いか
 - お先パットを外していないか
 
などに気を付けます。また、ラウンドでうまくいったこと(気付き)をメモしておくと、次のラウンドに役立ちます(ミスは次の練習時に克服)。
スコアをまとめる近道は、
- パットの距離感(5Y、10Y、15Y、20Yの振り幅)
 - ラフからの短いアプローチは、芝の抵抗分大きく打てるか
 - 8I、PW等アプローチの距離感(30Y、50Yはどこに落とせば狙ったとこまで転がるか)
 - 130Y位の得意なミドルアイアンを作る
 - OB(2打)や池(1打)、バンカー(0.5打)などペナルティエリアを避ける
 
だと思います。
 パットがピンそばに寄ればお先パットでホールアウトできます。グリーンに乗せるだけであれば、アプローチは30Yか50Y転がせばOKでしょう。
		ロングホールもミドルアイアンで4打(130Y*4=520Y)も打てばグリーン周りまで行けそうで、OBや池ポチャも回避できます。
		 そう考えると、パットとアプローチの距離感を練習すれば、ティーショットやセカンドがすごく楽になり、スコアもまとまります。
