同じミスをしないために!
ミスはスイング軸のずれやボールのライ、番手など、ラウンド中に何度かあります。そのときどう考えどう対処するかで、大叩きを防ぐことができます。
トラブルは仕方がないと受け入れ、何がベストか(救済を受ける、横に出す、番手を変えるなど)を考え、無理をしないことが連続ミスを防止する近道ではないでしょうか。
よくある癖
- リバースピボット:頭を動かさないイメージで、背骨を軸に上体を回すと胸が上を向き、リバースピボットになり右にスェイしダフる
体幹が使えず腰に負担がかかり、腰をかばうと手打ちになり手首や肘・肩が痛くなる
右膝を動かさず右ヒップを後ろに引きテイクバック、左手で右のものを取る感じで、胸は下向き、頭は動いても良い
上半身は力を抜く、入れるのは下半身、右手グリップもソフトに握ると曲がりが少ない - テイクバック:股関節のズボンのシワを意識しすぎてバックで腰が右、ダウンで左に動く、手を高く上げると腰が右に動く
踵体重になって、膝や頭がテイクバックで沈み、頭が下がっている - トップ:しっかり肩を回そうとしすぎて、トップの切り返しで一瞬伸び上がる
腰を回し過ぎると沈み込み、そのままスイングするとダフる、肩は正面まででよい
トップでの沈み込みは、伸び上がる気持ちでテイクバックすると良い - ダウンスイング・インパクト:ショット時に体重が右に残っているので、インパクト時に左に乗せて打つ
肩の回転が速いと胸が左を向き、フェースが開いて当たる振り遅れ
クラブは体の前で上下に動き、体は回転するので、ダウンスイングは袈裟懸のように下りる
腕を使わずゆっくりタイミングでインパクト
グリップがヘソから左でインパクトすればスライス、右は引っかけ
シャフトは常に立って降り、グリップが背中側がインサイド、ボール側がアウトサイドの違い - フォロー・フィニッシュ:フォローで左肘が出ているので伸ばす、体の幅で回転
当てようとトップが大きくフォローが小さいのは良くない
スイングはV字ではなく、L字の低いフォローで良い
スイングはインパクト前より、目標方向に振り抜くフォローが大事
フォローは目標方向に持っていく感じで、どのスイングもフィニッシュまで振り抜く
コントロールショットのトップは小さくてもフォローは大きく取るほうが良い
ショットは決めた目標方向に打ち、3割のミスは許容範囲 - パット:ショートパットはインパクト後カップ方向に体が動き外している、左体重で打つ
ミドルやロングパットはしっかり肩の上下でフォローを取り、体の回転ではない
パットとアプローチは左足体重が軸がずれない - アドレス:ラウンドでは肩が目標に向きやすいのでスパットに合わせ、平行に構える
アドレスはボールとの距離と前傾姿勢に注意、前傾姿勢が深くなり、ハンドダウンになるとダフリやすい
膝はあまり曲げない方がダフらない、少し曲がっていれば良い
アドレスはスクワットのように、股関節に体重を乗せて前傾し、お尻を突き出す
◆素ダボ対策(真ん中狙い)
- OBや池を避け2通り以上の打ち方を考える(最悪はOBとダフリ)
- クラブは短く持ち、肩から肩のパンチショットがそこそこ飛んで方向も良い
- ドライバーをミスしたときは、アイアンでフェアウェイの打ちやすいとこに運ぶ
- ラフはフェアウエイほど曲がらない、フェースを開きヘッドを浮し払い打ち、うまく打とうとせずダフルよりトップで狙った方向に飛ばす
- 沈んだラフはフェースを開きアイアンで確実にフェアウェイ狙い
- 残り170Y以上は、寄せワンが取れそうなグリーン手前で平らなライの良い場所狙い
(150Y以上はほぼ乗らない、ライが良くボギーオンの打ちやすい場所) - 林や傾斜面に行ったら、確率の高い得意クラブで狙えるフェアウェイに出す
(6Iで50Yに落とせば80Yは転がる、打てない時はアンプレアブルも可) - 残り40Yは、グリーンの傾斜を読み、グリーンに1バウンドさせ、ピン下を狙う
(吊るように短く持ち、肩の上下でパターの要領で打つとダフらない) - SWでのバンカーショットは、飛んでも30Y、それ以上はAW,PW
- アプローチ、パットは距離重視、ピン下まで寄れば、3パットしない
◆左への引っ掛け防止
- スタートホールは、関節が温まっていないので左に行きやすく、右を狙いゆっくり振る
- 左に行く時は、オープンスタンス、ウイークグリップ、腰をしっかり回す
- 1Wの左に行かない球は、ボールは左踵前、グリップを基準から右にずらしたハンドレイトでフェースが上を向く、ティが高いと捉まりが良く右曲がりが少ない
- スウェイして右にズレないよう、右足の角度を保ち(右ひざ固定)ゆっくりテイクバック
- スタンスがスクウェアでもフェースが被ると左に行く(1時位に開き、左に行かない玉)
◆右がOBや崖の時
- 1Wの右に行かない球は、ボールは左踵かボール1つ左、左脇を絞めるとフェースが左を向く、曲がりが大きいときはフェースをスクウェアに修正、スパイスは右手親指を人差し指側に置く
- 右足を半歩下げ、クローズスタンス、フェースを少し閉じるの組み合わせ
- グリップは短く持ちフェースを目標の左に向け、スタンスは打ち出し方向に回り込む
- 上体の力を抜きソフトにグリップ、腕の三角形が崩れないよう左肩を正面まで入れる
- ダウンスイングは、手を使わず背筋と腹筋を使い、右足をヒールアップせずべた足で振る
- 前傾姿勢のままインパクト(起き上がりが速いと体とフェースが開きスライス)
- スイング軸が左に突っ込まないようにビハインドザボールで打つ
◆ラインを出す
- ボール前方30~50cmに目印を見つけ、スタンスはボールと並行、肩が目標の左を差す
- クラブは短く持ち、アドレスから左足体重で軸を動かさない
- 左腕は伸ばし、左グリップはしっかり、右はフィンガーで緩く引っ掛けるように
- 両肘を胸に付け、両肩と腕の三角形を崩さず、グリップは常に身体の前
- テイクバックは両脇を締めてグリップを肩まで上げ、ダウンからグリップをアドレスの位置に戻してインパクト、ヘッドがグリップを追い越すまで前傾キープ、フィニッシュまで振り切る
- パターは吊るように持ち、目印を通すように縦に振ると曲がらない
- 八木一正著「小娘たちに飛距離で負けないための授業」 参照
※ 狙った方向にフォローを出せば方向性が高まる
◆ボールの方向が散る
練習場やフラットなコースでは真っすぐ飛ぶが、コースで右や左に行くのは、地面の傾斜やボール位置に原因がある。傾斜によるボール位置の変化、傾斜でのスイング軸の移動、本番で力が入りフェース方向がずれるなどです。練習場で方向が安定しない時は、ボールに対する軸がブレていないか、インパクト時のグリップ位置とフェース方向をチェックしましょう。
- 球の方向は、インパクト時のボール位置が最下点の右か左か、やフェース方向で決まる
- ボールのライ(球のある場所の状態)に合わせてクラブとスタンスを決め、ボール位置は素振りで最下点を確認
- インパクトまで脇を絞める、緩くグリップ、左体重がスウェイしない、フルショットしない
- 1Wがうまく当たらないときは、バックスイングのトップまで脱力、ダウンから右肘が脇に付いた時に力を入れ、低く目標にフォローを取る
- クラブは胸の前でフェース方向を確認してグリップ、ボール後方にソールしたら修正しない
- アドレスはスパットと平行に構え、左肩は目標の左を指す
- 左体重で、左腕を伸して両肘を胸に付け、グリップは短く持つ
- テイクバックは、右膝を動かさず、胸を下に向け、両脇を絞りゆっくり上げる
- インパクトは腰の回転でグリップをアドレスの位置に戻し、グリップがボール正面でインパクトし、ヘッドがグリップを追い越す、ヘッドの勢いで腕が上がり、フォローでクラブが立つ
- 傾斜地のテイクバックは腰が右に動かないよう右足を踏ん張り、ベタ足でコンパクトに打つ
- 突然曲がりだしたときは1グリップ短く持ち、前傾のまま両脇を絞めて体幹で振る
- トップで左足から頭まで真っすぐ伸び、正面から見て「入りの字」になっているか(腰が右にスエイし「トの字」はダメ)
「百聞は一見に如かず」(GDOの松山英樹プロのスイング参照) - ダウンスイングは、両脇を締め左手を伸ばしたままデンデン太鼓のように肩を水平に回す
※ (週間ゴルフダイジェスト2019 No.6「ひじから先をとにかく速く」参照) - 両脇を締めクラブを真後ろに引き、左手甲が折れないよう真っすぐ後ろに伸ばす
- バックスイングで右脇が開くと左手甲が折れ、フェースが開く
- 足はベタ足で下半身を動かさず、クラブを縦に振る
(トップで左かかとが上がるほど下半身(腰)を回さない) - インパクトまで前傾姿勢を保ち、体の近くを振り抜く
- フォローは両脇を締めて右腰を回し、右肩が目標方向まで振り切る
◆うまく当たらない
調子が悪いときは基本に帰る、スタンス、ボール位置、グリップ、腕の三角形を見直すといいかもしれません。
- 練習場でうまく打てるときは、ライの対応が問題、スタンスやボール位置、番手を見直す
- ボールの後ろに芝があり、打つと当たるのは悪いライ(基本アイアンでボール右寄り)
- 傾斜面ではボール位置がずれることがある、素振りで最下点を確認する
- クラブは短く握る、左腕は伸ばしてしっかり握り右手は脇を絞め軽く左手に添える
- スイング中、両肘は胸に付けたまま胸を下に向け前傾角をキープし、体幹で振る
- ダウンは左腰の回転から始め、脇を絞め、クラブの重さで腕をゆっくり下ろす
- 左手はトップで甲側に折れないよう真っすぐ伸ばす(ティペグを手袋の甲側に挟み練習)
- アイアンは地面にソールせず、ヘッドを浮かせたアドレスがダフらない
- 背骨を軸に回すと胸が上を向き、軸が左に傾いたリバースピボットになる
- ミート率アップは腰から腰の振り幅で打つ、脇にタオルを挟み落とさないように打つ、ティーアップしてゴムに当てずに打つのも良い
- 打ち急がない、打ち急ぐとヘッドが振り遅れる、インパクトまで右足を上げない
- 上手く当らないのは、上手く当てようとしすぎているから(満点を求めない)
素振りで最下点を確認し、ボール位置を決め
グリップはスクエアでゆるく握る
ベタ足で右ひざが流れないよう注意してテイクバックし
腰を左にスライドさせ左股関節に体重をのせ
前傾姿勢のままグリップが体の近くを通るようクラブを縦に引き下し
鞭でボールを打つ感じでクラブヘッドを狙った方向に振り抜く
力を入れえるのはインパクト直前だけ、クラブの遠心力で振る
◆連続OB対策
- 打ち直しは、短くグリップ、番手又は方向を変える(同じOBをしない)
- OBにならない距離のクラブで打つ(同じクラブで打たない、3打目は番手を変える)
- 左体重で左腕を伸ばし、両肘を胸に付け、クラブを短く持ちコンパクトなトップで振り切る
- 前傾姿勢のままインパクト(起き上がるとスライス)
- テイクバックで腰が右に動く(スウェイ)と引っかけが出る
◆林、ベアグランド対策
- 林の中からは、出すことを1番に考え、低いボール(7I位)で木に当たらないようフェアウェイに出す
- スイングできない時は、アンプレアブルを宣言(元の位置、後方延長線、2クラブレングス以内)
- 6Iを短く持ち、左足体重のまま50Yに落とすと80Yまで転がる
- 広い方向や途中にバンカー等がなければ、ウッド又はロングアイアンで転がすのが安全
- 傾斜面の林は、7I、8Iでコンパクトに打ち、フェアウェイに出す
- 打ち上げて出す場合、アイアンの打ち出し高さはフェースを踏むとグリップ方向にボールが上がる(木に当たらない球筋か確認)
- ベアグランドにあるボールは、ロフトの立ったクラブでボールを右寄りに置き、短く持って転がす
- ボールの赤道から下にヘッドが当たれば普通に飛ぶ
- ベアグランドからのアプローチは、クラブを吊るように持ち、トゥでパターのように打つ
◆ダフリ対策
ダフリとトップはシャフト重量の問題やライ角が合っていない、スイング中に「腰が左右に動く」や「頭が上下に動く」などアークの上下や左右移動など原因は多い。
- アドレス時にヘッドを地面にピッタリ付けるとダフる、トゥを浮かせる
- ボール位置はライにより変化し、素振りで芝を擦る場所を確認(その手前がボール位置)
(傾斜面で左下がりは右に、左上りは左にズレる) - 体重移動し右に重心が残るとダフる、アドレスは左6対右4の重心
- ターフはボールの先で取れる払い打ち、頭や腰の上下動を抑える
- ハンドファーストが強いとダフる、グリップは右股関節からセンターの間
- ボール位置は最下点の右、左足体重で両肘を胸に付け軸をブラさない、ヘッドはソールせず浮かすフェアウエイバンカーの打ち方
- アドレスは、左腕を伸ばし右肘は曲げて短くグリップ、ヘッドを地面から少し浮かせる
- 両脇は絞り込みインパクト、脇が開かないよう三角形を崩さない
- テイクバックは、右つま先を上げ腰をその場で回し、右に動かないよう踏ん張る又はベタ足
- ダウンスイングは力まない、力が入ると右肩が下がったり前かがみになり、また、右ひざが前に出てダフリの原因となる(前傾姿勢のまま肩を水平に回し、右肩が下がらないよう注意)
- 左足上りや高い目標を見ると、アドレスの右肩が下がりダフる、目の高さの方向を見る
- 重心を下げておくと、それ以上沈み込まない
- クラブフェースをボールと芝の間に入れようとしている
ヘッドはボールの赤道と芝の間2cmを払い打つくらいで良い(週間ゴルフダイジェスト2019 No.8「カチカチ芝からアイアンでナイスショット」参照) - アプローチのダフリは、ボールを左足前、左腕を伸ばしてクラブを吊るように持ち、右肘を脇に付けたまま身体の回転で掃くように打つ
ダフリやすい薄芝やベアグランドは、写真のように持ちテイクバックの大きさで距離を合わせ、打って終わりフォローは要らない。
ランは番手で調整し、PWや9Iが寄せやすい - 寄せでダフるときは、AWやPWで軸足の前にボールを置き、両肘を脇に付けヘッドで円を描くように、1本足でインサイドアウトに芝の上を滑らし、ヘッドを持ち上げない
◆トップ対策(ハーフトップは悪くない)
- シャフトが重いクラブから軽いクラブに変えると、トゥダウンが少なくなり、ハーフトップ
- バックスイングで腰が右に動いたり、飛ばそうとインパクトで伸び上がるとトップ
- 体重移動を意識し、ダウンスイングで腰が左に動くとトップ
- 左脇が開くとトップ(両脇を絞めたまま振る)
- 距離を出そうと腰を回しすぎたり、起き上がりが早いとトップ
- テイクバックで右膝を動かさない、リストターン時に左脇を絞る
- 右足体重になると、ダフリ、トップ、スライスがでる
◆シャンク(ソケット)対策
- 原因は、フェースが開く、クラブのネック、トウ、フェースが開いて当たるなどいろいろ
- シャンク:グリップを体の正面でヘッドをシャットに上げ、クラブが立つ
ダウンから右ひざが前に出て右に飛ぶときは、右ひざを左ひざに寄せ、左腰は後ろに回す
ヘッドをアウト上げると止まる、インに上げるとシャンクが出る
(手打ちは出ない、身体を回すと出る) - 左にスエイやダウンで右膝が出るとシャンク
- 体重移動を意識し、ダウンスイングで腰が左にスライドしている
(レイトヒットのやりすぎ) - インパクトで脇が締り、ボールとの距離が遠くなりトゥに当たる
- フェースのセンターにボールを置き、両肩の真下にグリップがくる
(ボール位置が近すぎたり遠すぎるとシャンク) - つま先下がりではシャンクは出にくいので素振り練習する
- アプローチはアウトサイドインに抜く
- シャフトをカーボンからスチールに替えると出るようになった
- クラブを変えてシャンクが出るのはシャフトが合っていない
◆アプローチセオリー
アプローチの考え方
アプローチは、1ピンによれば最高、グリーンに乗れば良し、乗らなくてもパターで打てれば良い。無理をしないでここから集中力を高め、3打又は2打で上がると上手いと言われる。ミスが多いときは基本に帰る
- グリーンはエッジまで行って傾斜を確認、距離や風、カップ際の曲がりから落とし所を決め、カップインの確率が高いラインを読む、アプローチは落とし所の距離(エッジから数ヤード先のグリーンに落とし転がる番手)で打ち、受けグリーン・アゲンスト・逆目はピン寄りに落とし、転がらない、下り・フォロー・順目は手前に落とし転がす
- アプローチの転がす、上げる、止めるは、ボールが芝の上に浮いているか、土の上か、ボールに芝がかかる逆目かなどボールのライで決まる、順目の花道はどの打ち方もできる、逆目の花道であればランニングが優しい、逆目の下り傾斜は半ロブ、次のホールに行く逆目のラフは芝を起こすように打つ、奥の法面の下り傾斜はフェースを開き低く振り抜く、グリーン奥の逆目のラフはヒールを浮かせたトゥ打ちなど状況に合わせた打ち方
- アプローチ:ピンを狙わない、但し距離があってもライが良ければグリーンを狙い、ライが悪ければ寄せやすい所に刻みボギーオン狙い
チップショット(転がし)は首の後ろが支点、パターのように肩の上下動で打つ
チップ以外は腕の三角形を崩さず、フォローで左脇を締め、背骨を軸に体の回転で打つ
アプローチはフォローで距離と方向を出す - 左体重でスタンスは狭く、クラブを吊るように持ってパターのようにトゥ打ち、ボールを右に置きポンとグリーンに落とすランニングは失敗が少ない、ランの距離でクラブを変える
- ダフる時:両足をそろえた左体重でグリップは体の正面キープ、両肘を脇に付け、体の回転で打つ
UTで真っすぐ後ろに低く引き、ポーンと当てて転がす
(テイクバックを上にあげず、低く払い打ちもよい)
ボールを右足前に置き、ワイパーのようにヘッドで円を描き、ボールを包むように転がす
バックスイングをインサイドに上げるとバンスが使えダフらない
(外に上げるとクラブが上から鋭角に入り芝に刺さりやすい)
打ち上げのランニングは、払うのではなく打ち込むとダフらない - 薄芝や冬芝は、バンスでヘッドが跳ねミスしやすいので、バンスの少ないAW等でインサイドアウトにU字に振る(ヘッドが常にグリップの外)、SWは使わない
- ラフからショートするのは芝の抵抗が見た目より強いから
(フェースは開く、深いラフの30Yはフェアウェイの50Yと同じ振り幅) - 雨の日や重いグリーンは上げるアプローチが距離が合う
- ラフも浮いていれば普通に打てる、芝が噛めばスピンが効かないので転がし
- 大きいグリーンやアンジュレーションのあるラインは、上げてピン手前に落とす
- アプローチの時にボールの転がりを見ておくと、次のパットラインが読みやすい
- コックを使うと球筋にバラツキが出て、イメージした距離が出ない
- 短い距離もしっかり打ち込むと逆目芝に負けない
- 左足下がりのアプローチは、斜面なりにアウトからイン側に振り抜く
- 距離感は、SW、AW、PW、9Iを10Y刻みに60Yまで打ち分ける練習
(飛距離は同じでランが異なる)
どう打つか
ボールのライでどのクラブが使えるか決まる、そのクラブでどのような球を打つかで、落としどころが決まる。球筋と落としどころから振り幅や打ち方が決まる。ライが良ければグリーンに直接落し転がすのが簡単、番手毎の距離やミス対策は、ショートアプローチにあります。
- 短い距離やアンジュレーションの影響が少ない場合の転がしはグリーンの2、3Y先に落としピンまで転がる番手、キャリーが同じでも番手により転がる距離は異なる、目標は落とし所の距離で打ち、アドレスはクローズスタンスがダフらない(左足上がりはインサイドアウト)
- 順目の花道から左上りのアプローチは、カラーから2m以上先のグリーンに落とし場所を決め、左上がりのエッジは5度くらいの傾斜があるのでPW(1:1)や9I(1:2)で脇を締め腰の回転でグリーンに落とす(転がる距離は番手で調節)
- ベアグランド等の悪いライは、ボールを最下点、左足体重でクラブを吊るように持ち、首の後ろを支点に肩の上下動で、パターの打ち方でトゥで打つと落ちて転がらない
- 左足上がりでダフるときは、軸足の前にボールを置き、両肘を脇に付け1本足でヘッドで円を描くように、芝の上をインサイドアウトに滑らし、ヘッドを持ち上げない
- カラーや枯芝はパターで転がすのが寄る(パター練習場で芝から打ち確認)
- ディポットに沈んだボールや後方に芝がかかる状態では、ボールを右に置き、ポンと打ちフォローを取らない(取れないので失敗したように見える)
- グリーンに近い逆目の花道の登り傾斜は、芝に刺さりショートしやすいので、刺さらない(鋭角にならない)7Iくらいのランニングアプローチで手首を使わずパット打ち
- 逆目の下り傾斜は、SWでオープンスタンス、左手ストロンググリップで手首を使わず回転で打ちグリーンかカラーに落とす半ロブ又はPWの転がしが寄る
- 次のホールへ行く踏まれて芝が寝た逆目のラフはショートしやすいので、インサイドアウトっぽく芝を起こすイメージで、体ごと持ち上げて払うように2倍の距離感で打つ
- 奥の法面から左足下がりのラフは、AWやSWのシャフト近くをかなり短く握り、左体重でフェースを開き少し右に向け、球は真ん中か少し右に置き、膝が動かないようアウトサイドインにコックをほどかず体の回転で低く振り抜き、柔らかい球で転がす
- グリーン奥の逆目のラフは、転がしが良いように見えるが、グリーン近くの出だしが逆目のラフに食われるので、AWをパターグリップで短く握り、ヒールを指が入るくらい浮かせ、パターのつもりで打ち柔らかい球で寄せる、死に玉を打つときはフェースの先でトゥ打ち
- ラフに潜っているときは、ハンドファーストの左重心でボールは右、フォローは取らず上からポンと打つ
- 上げる玉は、オープンスタンの左足体重、ボールは左寄り、フェースを開いて短く持ち、脇を絞め大きくゆっくり振り、U字を描くようにフォローでクラブが立つ
- ライが良く低く出て止まる玉は、オープンスタンスでボールを右足前に置き、フェースを開き少し強めにボールを運ぶように打ち、フォローはフェースが上を向く
- 傾斜面のボール位置は傾斜の高い方に置く(右に置き円を描くようにアウトに振る人もいる)
- 砲台グリーンの傾斜面はPWで平らなカラーに落とし転がす、ライが悪ければAWでピンの距離に上げる
- 2段グリーンの奥は転がして上の段に乗せる、SWはバックスピンで下の段に戻る
- ピン奥でもグリーン奥のライが良ければ、奥からの寄せも考える
- 木越えの高さはクラブのフェースを靴で踏み、グリップ方向に枝がないことを確認
(木に当たる場合は下を転がす、7Iで50Yに落とせば70から80Y転がる) - ラフでボールが浮いていれば払い打ちが可能、ボールが沈み手前に芝があるときはコックを使い払い打ちが良い
(芝の抵抗分振り幅を大きくし、30Yを50Yの振り幅等調節する)
アプローチスイング
- スイング:バックの大きさと腰の回転で距離を出し、転がし(チップショット)、ピッチエンドラン、スピン系(ピッチショット)を状況に合わせ落としどころの距離に打つ
(転がし:8I=1:3、9I=1:2でスクウェアに構え、ボールは右足の親指の前付近
ピッチエンドラン:PWかAWでボールセンター、フォローでヘッドが上を向く
ピッチショット:AWやSWでボールを左に置き、スイングはゆっくり大きく振る - 短いアプローチ:狭いスタンスでボールを真ん中に置き少し左足を開く、クラブを正面でヒールを浮かせ吊るように短く持ち、パターのようにゆっくり振ると高く上がり転がらないので失敗が少ない(キャリーとランは番手で調節)
- 転がる球:左体重で左手を掌屈してロフトを立てたハンドファースト、ボールを右足前に置き、手首の角度を変えずパターのように肩の上下動で等速度で打つと低く出て転がる
(コックを使うとスピンがかかる、手を使うとパンチが入る) - 上げる球:腰を左にずらし左足体重、ボールは最下点、下半身は動かさず、グリップを体の中心に保ち、肩の回転でアウトに上げ、コックを使い手はゆっくりヘッドは速く動かし、振子のようにゆっくり大きく振る、距離はバックとフォローの大きさで調整
- ボールを止めるときはフォローでフェースを上に向け、方向を出すときはトゥを上に向ける
- 旗を見ず地面を見る、旗を見てアドレスすると左肩上がりの右肩下がりで、ダフリやトップが出る(肩を水平に回し、ブランコのように遠心力で打つ)
- 澁野日向子プロが青木翔コーチと取り組むアプローチ
※ 2020 No29 週刊ゴルフダイジェスト
(しぶこのロブに挑戦だ)
◆ショートアプローチ
- グリーン周りバンカーの
10Yはカットに小さく速く振ると寄る、フェースを開いて大きくゆっくりは上がる
30Yは少し開きフルスイング、肩から肩で20Y、ハーフで10Y
40YはAWでSWの30Yと同じスイング
湿った砂は飛ぶ、ボールを右足前、左足に体重を乗せアプローチ感覚で打つ - 花道からのアプローチは
左足体重で腰から下は動かさず、腕の三角形を保ち、フォローも左脇を絞め開かない
10度から20度くらいアウトに引く感じでも肩が回ると真っすぐ後ろ(谷プロ)
ヘッドの重さで上下に縦振り、腹筋を使い体の回転でフェースを滑らせU字軌道に打つ
肩を回してゆっくり振り、フィニッシュは胸が正面、フェースが顔に向く(谷プロ) - ピッチエンドランは肩の回転で打ち、フォローでトゥを上に向けると方向が良い
- グリーン際のラフは、パターをハンドレイトに持ちロフトを寝させて打つとラフを飛び越え転がる
- カラーとラフの境は、ウェッジの刃でボールの赤道を打つとよく転がる
- ウェッジの刃で打つときは、オープンスタンスでフェースを寝かせ(フェースは開かずハンドレイト)、パターのように打つと刃に当たらなくても下のバンスに当たりまっすぐ飛ぶ
- 左足上がりの傾斜面は、斜面に垂直に立ちインサイドアウト、左足下がりはアウトサイドイン、逆目は引っかかるのでほうきで掃くように払い打ち、打ち込まない
- ダフるときは左腕を伸ばし左体重、ハンドファーストで最下点を左に、両足をそろえると軸が動かない
- 下の表のキャリーとランの比率は目安であり、当日のグリーンの速さによりランは変化する
(コンパクションとスティンプメーターの表示があれば確認する) - キャリーとランの関係
アプローチは頭で寄せよう(週間ゴルフダイジェスト2014 No9参照)
- ピンまでの距離別クラブ別のキャリー地点(30Yは8Iなら9Y,PWなら15Yに落とす)
※傾斜の強さやグリーンの速さで調整する必要があります
区分 30Y 25Y 20Y 15Y 10Y 5Y 比率 8I 9 7 5 3 1.5 - 1:3 9I 12 9 7 5 2 - 1:2 PW 15 12 9 7 4 1 1:1強 AW 18 14 11 8 5 2 1:1弱 SW 21 17 13 9 6 3 3:2 - 練習場の芝で番手別転がしアプローチ(腰と肩からの振り幅でどこまで寄るか)
番手 30Y(腰から腰) 50Y(肩から肩) 6I 60Y(30Yに落ち) 80Y(50Yに落ち) 7I 55Y 〃 70Y 〃 8I 50Y 〃 60Y(40Yに落ち) 9I 45Y 〃 55Y 〃 PW 40Y 〃 50Y(35Yに落ち) AW 35Y(20Yに落ち) 45Y 〃 SW 30Y 〃 40Y 〃