スイングを見直す
スイングの肝は「狙った所に飛ばす」ため、如何に「自分に合った打ち方」を見つけるかです。最近はボールやクラブが進化し、身体の回転で軸をブラさず打つ、前傾角を変えないことで曲がらず飛びます、逆に飛ばそうと力まないことです。
最近は、石垣島の川俣明プロのラウンド・レッスンが大変参考になりました。
◆スイングの基本
シニアが気を付けること
- ボール位置は素振りで芝が擦れたところ、そこがスイングの最下点
- スタンスは肩と膝のラインが目標の左を指す、右に飛ぶのは右を向きすぎ
- グリップは緩く握り、テイクバックは右足を踏ん張り膝を動かさない、トップは右脇が開かない高さで良い
- ダウンは手より腰を回し、体重を左に乗せ前傾のまま肩を回す
- インパクトのグリップはアドレスの位置、胸は下を向き、両脇が締まった前傾をキープ
- 距離を落とすときは、短くグリップ、振り幅をコンパクト、フォローで止めるの組み合わせ
- スイング修正は意識してやらないと元に戻る
気を付けるポイント
- クラブは腰の回転で振り、腕や上半身はリラックスして力まない、下半身は軸がぶれないようしっかり踏ん張る
- クラブは体の正面で握り、グリップは基本左股関節の前、両脇を絞めフェースを目標に、右手の人差し指と親指は力を抜く
- アドレスの左腕は伸ばし右腕は折れる、両腕の上腕部と肘は胸にピッタリと付け、両肘はできるだけお互いに絞り込んでおく、力はメリハリをつけダウンスイングまで脱力、インパクトから力を使う
- バックスイングは右腰を後ろに回す意識でその場回転、腰が右に動くとダフる
- 左腕は真っ直ぐ伸ばし、クラブが腰の高さから右肘を折ったらトップ
- ダウンは左腰を後ろに回し前傾のまま脇を絞め体重を左足に乗せインパクト、左への突っ込みや、前傾がほどけたり脇が開くとフェース方向が変わり球が曲がる
- 方向を出すときはインパクトまで前傾を保ち両肘を絞り込んで右足を上げない、腕や手を意識的に使うことは避け、打ち急がずグリップは体の正面でヘッドが追い越すのを待つくらいでよい
- 距離を落とすときは、スタンス幅を狭くし短くグリップ、スイング幅を小さくするなど
- 同じ距離を3種類のクラブで振り幅やスタンス幅、グリップ位置を変えて打てると攻め方が増える
- 足と肩はスプリットと平行、目標は左肩の右に見える(右に飛び出すときはチェック)
- スイング中に頭が右に移動しても腰はその場回転、腰が右に動くと引っかけ、左に突っ込むとスライス、頭の高さが変わればダフリやトップ、脇が開くと曲がる
- 打ち上げホールは、右に傾いた肩を水平に回すとトップや引っかけが減る
- 地面のボールはヘッドを土に付けず、浮かせて赤道の下を打つ、リーディングエッジがボールの下半分に当たれば良い
一般論
- スイングは肩幅の範囲内で回転、脇を絞め前傾角のまま腰の回転で振り、手を使わない
- スイングで大事なのは、ボールが止まっているので前傾角と腰の位置を保ちボールとの距離を一定に、また、インパクトでフェース面が目標に向いていれば良く、難しく考える必要はない
- スタンス方向は右を向きやすい、ボール前方の目印とボールに平行に立つ
- グリップの持ち方は、1Wはストロング、クラブを吊るように持ちパターのように打つときはパーム、ヘッドを使いたいときはフィンガーなど球筋や打ち易さで決めればよい
- 1Wは回転軸を右に傾けインパクト、ボールの右を見て打つ(ビハインドザボール)、アイアンは左足体重でインパクトはボールの左が見える(ダウンブロー)
- 地面から打つボール位置は最下点(素振りで芝が擦れる位置)、ティアップは最下点の左、傾斜面は最下点が高いほうにずれ打ち上げは左に、打ち下ろしは右に寄る、素振りで最下点を探す(傾斜面は斜面なりに立つ場合と垂直に立つ場合があり、ボールを右側に置く人もいる)
- テイクバックは腰と肩の回転で上げ手は使わない、トップは上がる範囲でよい、頭は動くもの腰が動かなければ良い
- ベタ足スイングはスウェイ防止によく、右に曲がるときは効果的(スタンスを狭くも良い)
- インパクトは払い打ち、練習場でティアップして打てばラフの浮いたボールも打てる
- アプローチは腰の回転でクラブを縦に振る、FWはソールを当てるように振ると良い
- 弾道はスイング方向とインパクト時のフェース方向で決まり、「どのような球を打つか」でスタンス方向やアドレスの姿勢、グリップ(パーム、フィンガー、フック、ウイーク等)、ボール位置(左、真ん中、右)が決まる
- ボール位置が、回転軸の右側なら右に、左側なら左に飛び出し、フェースが開いて当たればスライス、閉じて当たればフックする
- 低い球を打つときは、左股関節のグリップを左にずらしハンドファーストを強くする
- 高い球を打つときは、左股関節のグリップを右にずらしハンドレイト気味にする
- ボールがフェースの下に当たれば低く出て転がり、上に当たれば高く上がりショート
- テイクバックやダウンスイング中に回転軸が動くとインパクトのフェース方向とボールの相対位置が変わり、飛び出し方向や曲がり幅が変わる、特に傾斜地では低いほうに体重が移動しやすいので低い方に体重を乗せて打つ(スイングの軸は首の付け根、頭は動くもの:川俣プロ)
- 体重移動はせず左体重、ベタ足スイング、右膝を動かさない、1軸スイングなどが良い
- 真っすぐ飛ばないときは、インパクトまで両脇を締めて前傾を保ち、グリップは緩く握り、体の正面でインパクトしヘッドがグリップを追い越す、右手は特に緩く添える
- ダフるのは力みすぎ、左腕を伸ばして両肘を締め、前傾を保ち、ボールの赤道を打つ感じで、力はインパクトから入れる
- スイング中手はゆっくり、ヘッドを加速する(棒ではなくヌンチャクを振るイメージ)
- 傾斜面は斜面なりに立ち左足上がりはインサイドアウト、左足下がりはアウトサイドインがダフリにくい、傾斜が強いときは垂直に立つと安定する
- 強い前下がりは、トップや引っかけが出やすいので股を開きダフルくらい腰を落とし、番手を上げ目標の右に打つ
強い前上がりはダフリやすいのであまり前傾せず、短く持ちトップするくらいの感じで振る、軸が動きやすいので下半身を固定し8割ショット - 左中右、高低を組み合わせ、9つの球を打つ
- +5Y、-5Yのテクニック
- グリップはスクエアを基本とし、球筋によりフックやウイークにする
- スイング中は、前傾を保ち頭が上下に動かないよう注意
- スイングはスタンス幅の筒の中で回転するイメージ、腰は左右に動かない
- 始動はゆっくりフェースで芝をなでるよう後方に引き、腰や膝が動かないよう注意し、左肩を右股関節の前まで回す(個々の柔軟性による)
- トップは、グリップが肩から耳の間に上がれば良い(個々の柔軟性による)
- 上体は前傾のまま回転イスで右に回り、左に戻る感じ、背骨を軸にねじると胸が上を向くリバースピボット
- フォローは、両脇を締めたままフィニッシュまで狙った方向にしっかり振り切る
- 曲がるときは、右足で踏ん張り左べた足やトップでクラブが立つ、右手親指を浮かす
- ドライバーやロングアイアンで飛ばしたいときは、グリップをソフトに握る、スイングスピードを上げるのは、軽いものを早く振る
「百聞は一見に如かず」(GDOの森田理香子プロのスイング参照)
- ボールを最下点の左で打てばアッパーブロー、最下点右で打てばダウンブローと言う
- 1Wはボールの右側が見えるくらい軸が右に傾くアッパーブロー
- アイアンはボールの左上が見え、インパクトの後最下点の芝が取れるダウンブロー
- エクスプロージョンはボール下に最下点がある、バンカーやベアグランドの打ち方
スイングの勘違い
- 「頭を動かさず」と言われ身体を回すと腰が右にズレ、ダフリやスライスが出る
(腰はその場回転、首の付け根を軸にトップで頭と左肩は右に平行移動し、頭がボール右側のビハインドザボールが正解) - 背骨を軸に捻ると、トップで胸が上を向き軸が左に傾くリバースピボットになり、ダフったり腰痛や手首痛、ひじ痛の原因となる
- テイクバックは肩を回すのであって腰はほとんど回らない(アマチュアは一緒に回るか右にスウェイ)
- 人の体はねじってもばねのようには戻らない
(伸びた筋肉が縮むことで体は動く、テイクバックは息を吐き、筋肉の緊張を解き伸ばす) - 振り遅れといわれ、手元を速く振るほどヘッドは遅くなる、動かすは手ではなくヘッド
- ゆっくり振れは無視、リズムは人それぞれ、グリップがボールの正面でヒットすれば良い
- ダウンブローはヘッドが地面に付く前にボールを打つこと、打ち込むことではない
(最下点の手前にボールがあるのはダウンブロー、最下点の先はアッパーブロー) - 体重移動は腰は動かさず上体を回すと右に体重が乗ること、体を左右に移動することではない
- 左足体重は、腰を左にずらし体重を乗せることで、頭や軸(重心)を左にずらさない
- トップが大きければ飛ぶのではない、目いっぱい回すと回転軸がずれミート率が下がる
- プロの「フェースローティション」とアマの「こねる」は違う(手でこねない)
- プロのハンドファーストはロフトが立つが、アマはグリップが左に行きフェースが開く
- インパクトで開かないのは「肩のライン」であり、腰を開かないことではない
- 初心者ほどクローズスタンス(右向きで左に打つ)
(ボールの飛球線とスタンスの延長線は目標に平行、目標が近いほど左向きに見える) - 常にスクウェアスタンスが良いとは限らない(脳科学より)
効き目が左の人はスクウェアで良いが、右目の人はアプローチやパットはオープンスタンスが良い - ラウンドではボール位置は常に両足の真中ではない(平らな練習場とは違う)
(回転軸の移動やライの違いでスイングの最下点は変わる、ショット毎に素振りで確認) - クラブフェースはボールの赤道と芝の間に当たれば良く、ボールの下ではない
- 飛距離を伸ばすのは、ミート率を上げボール初速を速くするのであって、速く振ることではない(クラブの運動エネルギーがボールの運動エネルギーに移った分だけボール速度は速くなる)
- ギヤーの進化でゴルフ理論は変わる、体重移動や、アプローチやバンカーはオープンスタンスでフェースを開くは言わなくなった
◆スライスやプッシュアウト対策
- スライスやフックはスイング軌道とインパクト時のフェース方向で決まる、フェースが開いた状態で当たりアウトサイドインは引っかけスライス、インサイドアウトはプッシュスライス、閉じたり状態で当たればフックになる。気をつけるのは、インパクトまで軸がずれない、脇を締める、ボール位置は最下点、フェース方向は体の正面で合わす。
- スライスの要素は、フェースが開いて当たる、右手グリップを上から握る、アウトサイドインのカット軌道、オープンスタンス、体が開いてインパクト、左に突っ込みすぎなどがある
- スイングを変えたくないときはフェースを少し閉じ、インパクトまで両脇を絞める
- プッシュが出るときは、肩の回転を抑えた手打ち、抑え加減で左への球筋が変わる
- プッシュスライスは、ヘッドが内側から外に出る軌道で、インパクトでフェースが右向き
- 引っかけスライスは、ヘッドが外から入り、インパクトでフェースが右向き
- 左に突っ込むとフェースが開く、軸が左にズレる時は左足を軸に右ベタ足で振る
- ボールが最下点の右にあるとフェースが開いて当たる、ボールを左に寄せフェースを返す
- インパクトでヘッドがグリップを追い越すのを待つ、クラブを速く振ろうと手が先行するとヘッドが遅れる
- スイング中は胸が下を向いた前傾姿勢、体はフィニッシュで起きる、体が起きるとアウトインのカット軌道でこする
- アドレスは左腕を伸ばし、フェースは体の正面でスクウェアに合わせる、ソールしてスクウェアはスライス
- グリップはフックグリップ、右手は力を抜き親指を左手人差し指側に置く
- 回転軸を動かさず腰はその場回転、ヘッドをアウトに上げるとトップでループし、インサイドから降りる
- 左腕は伸ばし、トップで左手首が甲側に折れない、切り返しで力むと腰がズレる
- クラブは縦に下ろし、グリップがボール正面でインパクトを待つ
- インパクトでヘッドがグリップを追い越す(間違ったハンドファーストはフェースが開く)
- フォローは右腰を押し込みながらアウトサイドに振る、インサイドに振るとスライス
- 肘から手首にテープを巻いたように両肘はできるだけお互いに絞り込んでおく
(ベンホーガン:両肩と腕の三角形を保つ、左脇が開くとフェースが開く) - クラブのグリップがすり減ったり凹んでいるのは、右手の使いすぎ
(左手は小指、薬指でしっかり握り、親指と人差し指を浮かす、右手は添えるだけ) - スイング軌道以上にインパクト時のフェースの向きがスライスの原因
- アドレスはスタンス方向とフェースをスクウェアにセット
(右向きアドレスと、効き目の見え方でオープンフェースの時があり、フェースを開閉して球筋を確認) - 効き目が右の人は、スクウェアフェースはかぶって見え、反対の目でも見る
- 真っ直ぐ合わせても曲がるときは、アドレス時にフェースを閉じる(閉じる角度で飛ぶ方向が変わる)
- 肩が左に突っ込み、軸が左に傾くとアウトサイドインのカット軌道になる
- ボールが最下点の右にあり、フェースが開いて当たる
- グリップの回転が速くヘッドが「振り遅れ」てフェースが開くときは、ボールの正面でヘッドが追い越すのを待つ
- 腰は開くが肩はインパクトでスクウェア、飛ばそうと速く振ると腰も肩も開きヘッドが振り遅れる
- 飛んで行くボールは前傾姿勢のまま顔を左に向けヘッドアップしない
- 両ヒジが胸を押さえるようにアドレス、右手の力を抜き遠心力で振ると曲がらない
- 頭を動かさない意識が強く背骨を軸にねじると、リバースしたりダウンで右肩が下がり身体が開く、肩と腰を地面と平行(レベル)に回すイメージが良い
- インパクト前に右足かかとが上がると体が開きスライス(右足はかかとを上げずべた足)
- インパクト時に体重が左に寄りすぎ(右に残るとフック)
- グリップの右手親指と人差し指をゆるく握るとスライスが少なくなる
- 回転で打とうと速く回し、インパクトで肩が開く(目標の左を向く)とフェースも開く
- テイクバックで右脇を締めインサイドに引き、ダウンスイングがアウトサイドインになる
- 飛ばそうと左肩で引っ張っている
フェードを打つ(左に行かない玉)
- オープンスタンスでインサイドにフォロー、フェースを開くとスライス
- 少しボール位置を左にし、ウイークグリップ
- ティは低め、左足を半歩下げ、左手を主体にアウトからインサイドにクラブを引き込む
- フェースを1時に開く(練習場で飛びを確認して決める)
- フォローで左肘を外に向ける(左肘を抜く)
◆フックや引っかけ対策
- フックの要素は、アドレスのフェースがかぶっている、右グリップが下から握っている、インサイドアウトの軌道、クローズスタンス、胸が右に向いてクラブが下りる、ダウンで右肩が下がっている等がある
- インパクトでフェースが閉じているかインサイドアウトでサイドスピンがかかり、ボールが曲がる又はインパクトからの腰の回転が少なく振り切れない
- 出だしホールのフックはスイングの腰が止まり、上体だけで打っているので、しっかりフィニッシュを取る(左がダメな時、引っかけを嫌ってフック)
- 突然の引っ掛けはインパクトの瞬間に下半身が止まりヘッドが早く返っている、又は体重が右に残り引っ掛け
- ボールが右すぎたり打ち込む意識が強いと、インパクトで左肩が目標の右を向き、インサイドアウト軌道
- インパクトで体重が右足に残る時は、左足体重にしておくか右に動かないよう踏ん張る
- グリップをゆるく握ってもインパクトで左手に力が入るとフェースが閉じる
(逆に右手に力が入るとフェースが開く) - スタンスがターゲットの右を向き、狙った方向(左)に引っ張っている
- アドレス時にフェースが閉じている(フェースをスプリット方向に合わす)
- グリップがストロンググリップ(フックグリップ)の時はスクウェアにする
- 右脇を締め過ぎインサイド(背中側)にヘッドが上がっている(ヘッドを低く後方に引く)
- フェースローテーションを意識し手首の返しすぎ(手首は自然に返るもの)
- 左に行かない球はオープンスタンスでボールを1個分左に置き、アウトサイドインに振る
ドローを打つ(右に行かない球)
- クローズスタンスでボールを右に置きアウトにフォロー、フェースを閉じるとフック
- クローズスタンスで肩は目標に向け、ボールは右寄り、インサイドアウトに振る
- オープンスタンスで、インサイドアウトに振り、(卓球のラケットのように)フェースを返す(谷プロの打ち方)
- ストロンググリップで少しティを高め、右足を半歩下げ、目標の右にフォローを取る
- 狙った方向にフェースを合わせ、ボール位置が正面に来るよう打ち出し方向に回り込む
(打ち出し方向にアドレスし、狙った方向にフェースを向け、普通にスイングするのと同じ
アドレス方向に普通に振ればドロー、インサイドアウトに振ればフック系になる) - インパクトまで右足かかとが上がらないよう我慢する
- フォローで左肘を地面方向に向ける
◆低いボール
- インパクトで左にスエイした時(ビハインド・ザ・ボールで打つ)
- ティが低いためハーフトップしている
打ち方
- 番手を上げ、グリップを短く持つ
- ボールを2個右に置きハンドファーストの左足体重でフォローを低く取る
- コンパクトスイングでしっかり振り切る(アゲンスト対策)
- フェアウェイの障害物を避けるには、FWを短く持ち、ヘッドを滑らすように低く打つ
◆傾斜面からの打ち方
傾斜面も緩い傾斜であれば傾斜なりにアドレスできるが、きつくなると腰を落として垂直に立ち、肩を水平に回す。傾斜の影響で最下点が変わるので、素振りで最下点を確認してボール位置を決める。テイクバックやフォローで傾斜が障害になるときは、空間のあるほうにスイングする(右側が高いときはオープンスタンスでアウトサイドインに振る)。
- つま先上がり・左足上がりはフック、つま先下がり・左足下がりはスライスが出やすい
- アドレスは下半身は傾斜なり、肩は水平に構えると軸がぶれない
- 膝を曲げて腰を落として傾斜の度合いに対応し、上半身は地平線と垂直を保つ
- アドレス前に必ず素振りをし最下点(ボール位置)をチェック
- ボール位置は、最下点前にヒットできるようアドレスする
- スエイし軸が動くと最下点が移動するので、下半身を安定させる
- 下半身が不安定なので8割スイング、番手を上げコンパクトスイング
- 傾斜面は軸がぶれやすく、腰はあまり回さず低い方の足を踏ん張る
- きつい傾斜面、ラフはアイアンを使用する
- 傾斜のきつい左足上がりはインサイドアウト、左下がりはアウトサイドインに打つとダフらない
◆つま先上がり
- 左に出やすく、つま先体重でボールを少し右に置き、スタンスは目標のやや右向き
- 通常よりボールが高い位置にあり、傾斜分クラブを短く持つ
- 内股のつま先体重で下半身を安定させ、1クラブ上げて8割ショット
- 傾斜の強いつま先上りのラフは、飛ばそうと強く振ると右に飛ぶ
◆つま先下がり
- 右に出やすく、かかと体重で腰を落として短く持ち、やや左向きスタンスで、左に振り抜く
- アドレスはボールにヘッドを合わせ、打ちやすい位置を探る、スタンスは広げすぎない
- ライ角がフラットにならないようガニ股に足を開き腰を落とす
- かかとが高いとトップしやすいので、膝の高さをキープし、体重移動せずクォータショット
- つま先下がりでもラフは、フェースを開きオープンスタンスで目標の左に向く
- インパクトで体の回転が止まると左にひっかける、下半身を安定させ肩を水平に回す
- 左傾斜面からのショットは、左にひっかけやすいので、左OBに注意する
◆左足上がり(打ち上げ)
- 傾斜が緩いときは斜面なりに立てるが、きつくなると垂直に立つ
- 斜面なりに立つとロフトが寝て高く上がり、ショートするので1~2番手大きめを選択し、体重移動せず傾斜なりにスイング
- 左側が高いので、ヘッドをインサイドアウトに抜くと斜面に当たらない
- スイング軸が右に流れやすく、ボール位置がずれフックするので右一杯を狙う
- 低い方にスエイしやすいので、しっかり右足で踏ん張る(右にずれると左に引っ掛ける)
- 傾斜分だけ最下点が左にずれるので、素振りで最下点を確認し、フェースを目標に合わせる
- 砲台グリーンでは番手に注意(斜度に合わせクラブ選択SWー>AW、PW、9I、8I等)
◆左足下がり(打ち下ろし)
- 傾斜で右に出やすく、トップやダフリも出てボールが上がりにくいので、ロフトのあるクラブでコンパクトに打つ
- スライスを想定し左向きにスタンスを取り、クラブを短く持ち、斜面に当たらないようボールを右にセット、軸が動かないよう左足を踏ん張りべた足スイング
- 右が高いのでテイクバックをアウトサイドに上げると斜面に当たらない
- 傾斜で最下点が変わるので、素振りでボール位置を確認
- グリーン奥からは、オープンスタンスでフェースを開き、低いフォローで手前に1クッションさせ転がす
◆ラフ芝対策
- ラフは、残り距離で番手を決めない、打てるかどうかは、芝の種類や密度、芝目の方向、ボールの沈み具合で判断する(似たような芝で素振りをし、ヘッドが抜けるか確認)
- 浮いているボールは、つま先上がりと同じなのでティアップして打つ練習が良い
- ラフは芝が絡みフェースが閉じやすいので、基本フェースは開く、UTまたはアイアンで払い打ち、FWは使わない
- スピンがかからず、真っすぐ飛び転がるので、手前からピンが狙えるフェアウェイに打つ
- 芝の種類や密度の見極めは、ヘッドがスッと抜け突っかからないか確認、野芝や洋芝はどうにか打てるが、ティフトンは芝がねばくボールが沈みウェッジで出すだけ
- 順目は問題ないが、横目はどこに飛ぶかわからないので順目に近くなる方向に打つ、逆目はヘッドが潜り突っかかるのでフォローが取れない
- 芝の長さやボールの沈み具合の見極めは、短い芝は問題ないが長い芝の浮いた球はダルマ落としになりやすい、少し沈んだ球は普通に打てる、長い芝に沈んだ球は9IやPWでフェースを開きヘッドが抜けるか素振りで見極める
- ラフのボールは浮いているので、フェースを開きネックからカットに入れ、ゆっくり払い打つ(芝に負けないよう強く振ったり、打ち込んではいけない、芝を刈るように払い打ち)
- 沈んでいるときは、素振りでボールが沈んでいる高さまでヘッドが入っているか必ず確認し、重いクラブでフェースを開き少しオープンに立ちカット軌道で芝ごと持っていくよう、体の回転でフェースターンをせず打つ、手打ちの力ずくで打たない
- ボールの沈み具合でクラブを選ぶ
(UT:浮いている、8I:少し沈んでいる,9I、PW:すっぽり沈んでいる) - ボールは右足寄りに置き、短くグリップして、体の回転で芯に当てる
- 傾斜面も芝を噛みスピン量が減るため、あまり曲がらない
- 短いアプローチは、左体重でボールを左に置き、ゆっくり大きく振る、打ち込むと芝に負けショートしやすい
- ラフは芝の状態に合わせた打ち方 (週間ゴルフダイジェスト2015 No.38「もっと知ろうよ芝のこと」参照)
- 逆目のラフはフェースを開いてカット打ち(逆目の抵抗が強いのはティフトン、コーライ、ベント、野芝の順)
- 和芝はボールが浮いているが洋芝は葉がやわらかくボールが乗ると重みで沈む(ハンドレイトが良い)
- 雨の日は芝が水分を含んで柔らかくなりダフリやすい
◆バンカーショット
- 脱出を1番に(横や後ろアンプレアブルも考える、19年から2打罰で外からOK)
- 砂質で距離は変わり、薄い砂や固い砂は飛ぶ、柔らかく深い砂は飛ばない
- スタンスはスクウェアかクローズ、グリップとボールは正面、歯でボールを打つとバンスが使える
- 今どきのSWはフェースを開かなくても出る、ボールは距離を出すときは右寄り、短い距離は左寄りに置く(フェースは開く派とハンドレイトに寝かせる派がある)
- ガードバンカーでダフリやトップが出るときは、クローズスタンスでボールを左に置き、ハンドレイトで縦に振るとバンスが使える
- 高いアゴで距離がないときは、ヘッドをアウトから入れ、砂を多めに取り打って終わり、距離がある時は、インサイドから砂を薄く取り、フォローでクラブを立てる
- フェアウェイバンカーはボールを真ん中か右に置き、クラブを短く持ちアウトサイドにフォローを取り、砂より先にボールを打つ
- フェアウェイバンカーは1番手上げ足が砂に潜った分短く握り、肩を水平に回す
- 距離があるときは、AW、PWでボールを真ん中より右に置いて打つ(PWはキャリー1:ラン1)
- アゴが低いときは、パター転がしもよい
- アゴが低くカップが近くの時は、アウトサイドからフェースを開かず打ち込んで終わり
- アゴの高いバンカーは、腰を落としボールは左寄り、フォローを高く上げ、砂ごとボールを飛ばすようにフィニッシュを高く取る
- アゴの近く・すっぽり目玉クレータは、フェースを被せヘッドとシャフトの交点でボールを打つ
- 砂が薄い時は、フェースを開かずボールのすぐ手前に打ち込み、アプローチの様に打つ
(フェースを開くとトップ)