スコアがまとまらないときは基本に返る
人生に山や谷があるようにゴルフにも好不調の波があり、不調時にどう対処するかで、いかに早く脱出できるか決まります。 明確なビジョンを持ち、原因を見つけて改善し、現状に適切に対応することが重要です。
◆クラブと飛距離
- ボールは叩けば飛ぶという錯覚を捨てる、飛距離は遅れて降りるヘッドと腰の回転から
- スコアはボールを狙ったところに運べるかが重要、どれだけ飛ぶかではない
- 飛ぶと後が楽になるが曲がると難しくなる(難しいところから打てる技術が必要)
- 傾斜地では傾斜の強さで番手や振り幅、ボール位置、飛距離が決まる
- 飛距離はグリップ位置やトップとフォローの振り幅で決め、振り切ると曲がらない
◆ドライバーセオリー
- 一番グリップの力を抜いて打つクラブ、ライン出しのコントロールショットが曲がらず打てる人が一番強い。ドライバーは一番飛ぶクラブなので、セカンドが打てる場所に飛べばよい、OBが出やすいので、方向を重視する場合は短くグリップ、脇を絞めた前傾キープやFW、UTを使用
- スコアを作る競技ゴルフとドラコンを取るエンジョイゴルフは違う、どのゴルフか?
ラウンド中のフルショットはフェアウェイが広く、曲がっても良いホール2、3回くらい、ほとんどはコンパクトスイング - ライン出しは指3本短く持ち、ボールは1足分右寄り、トップは左肩を正面まで回して右腕を伸ばし肩の高さ、ダウンはヘッドを加速しながら下ろし、インパクトから右腕を伸ばし前傾のまま目標にフォロー、脇を締め高いフィニッシュ、手よりヘッドを速く振る工夫
- ティアップするドライバーは、若干左体重で回転軸が右に傾き右肩が下がるアドレス
- クラブは体の正面でフックグリップに緩く(左手はかぶせ気味、右手はスクウェアにして親指の力を抜く)握る、ヘッドをボール後方にセットするとフェースが上を向くように見え、地面に下ろすとボールがトウ寄りに見えるが修正しない
- ボール位置は個人差があり、左踵から真ん中の間で、真っすぐ飛ぶ位置に置く
- テイクバックは右足を踏ん張りスウェイ防止、腰はその場回転、左肩を右足の方に回しトップは肩まで(回転いすに座り左手で肩の高さにある右の物を取る感じ)、回転軸は右に傾きボールの右側が見える、トップはグリップが肩の高さに上げれば、惰性で耳まで上がる
- ダウンのタイミングは左踵に体重を乗せ左ヒップを後ろに引く回転からグリップが下がり始め、グリップが腰の位置からヘッドを加速、肩は開かず前傾のまま正面でインパクト、折りたたんだ右腕を伸ばし、脇を締め飛ばしたい方向にフォロー、卓球のラケットを返すようにフェースを返し、飛んで行くボールは前傾のまま目で追う(起き上がるとスライス)
- フォローでクラブを立てるとドロー、横に振るとフェードになりやすい
- フックや引っかけが出る時は、左足体重でダウンから腰と肩を回し、ヘッドを押し込む手打ちと振り遅れの中間が良い、テイクバックでは右足の角度を変えない、フェースが閉じたアドレス
- スライスする時は、フックグリップで右手親指を離し(チョキ)、脇を絞めフォローまで前傾キープ、又軸を右に傾け、ティは高め、両脇を絞め素振りのように振る
- 左に行かない球は、ボールを左踵か靴1足右、グリップを左股関節から正面まで右に寄せ、よりハンドレイトに、スクウェアに構えるとフェースは上を向く、ティが高いと捉まりが良く右曲がりが少ない、ティの高さとボール位置で球筋は変わる
- 右に行かない球は、ボールを左踵かボール1つ左、左脇を絞めるとフェースが立つ、曲がりはボール位置で修正、スパイスは右手親指を人差し指側に置く
簡単なのはティーを高くして手打ちで肩の回転を抑える、極端にすると引っかけが出る - 方向を出す玉は、ボールを中央寄りに置き、上げる球はボールを左踵に置く、脇が開くと右にも左にも行く
- スイングの中心は首の付け根、腰と首の軸がブレない左体重の一軸スイング、グリップ(手)よりヘッドを動かす
- 急に曲がりだしたときは、1インチ短く握り、両脇を締めた前傾キープでフォローを目標に取る
- タイガーも左重心、センターで構えたグリップが左体重で左股関節に
※ 「テークバック定期点検」週間ゴルフダイジェスト2020NO.45参照 - 男子のスクラッチゴルファーは250Y、ボギーゴルファーは200Y飛ぶ
(2オン可能距離はスクラッチゴルファー470Y、ボギーゴルファー370Y)
◆フェアウェイウッドセオリー
- フェアウェイウッドは運ぶクラブ、狭いホールや打ち上げ、ドライバーに自信がないときのティーショットに有効、悪いライはアイアンがミスが少ない
- FWを地面から打つ時は、軸(腰)をブラさず、8割ショットで、軽く振る
- ボール位置はティアップも最下点前後、肩を水平に回し掃くようにヘッドを低く滑らせる
- 3Wはライが良いとき、左足下がりやつま先下がりは5W、7W、UTを使う
- 3Wは短く持ってトップを大きく取り、ゆっくり大きく振るとタイミングが合う
- 5Wは打ち上げで威力を発揮、グリーン周りはヘッドを滑らせランニングアプローチも可能
- 5Wはラフでも浮いていれば使えるが、沈んでいるときはUTやアイアンを使う
- ウッドやアイアンは回転軸(腰)を動かさず、肩を水平に回すとダフらない
- バックスイングは、腰を落とし右ひざを固定し、下半身が右に動かないよう気を付ける
- インパクトはボールの右側に頭を残して肩を水平に回し、下手投げで芝を履くように払い打つ
- 軸(腰)が右に残るとダフリやトップ、引っ掛け、左に突っ込むとスライス
- 方向が悪いときは、スタンス方向、グリップ、肩を回すに注意して体の正面でインパクト
- 不調時は、左足かかとを上げずベタ足で、軸を動かさず打つ
◆ロングアイアンセオリー(ロフト30°以下)
アイアンはボールの下にヘッドを入れない。リーディングエッジがボールの下半分に当たれば良く、インパクト後にイン側にヘッドが抜けるので、ターフは左向きに取れる。
- ヘッドスピードが遅い人はボールが上がらず距離が出ないのでFWやUTが良い。また、林や木の下から転がすときに有効
- ラフに沈んだボールは、フェースを開きミドルアイアン以下を使う
- アイアンはボールの左上が見えるくらい左重心、最下点前にボールを打つ
- アイアンはインパクトでヘッドがグリップを追い越すように打つと方向が良い
- インパクトは体重を左足に乗せ、ボールを潰すように体重を乗せる
- フォローはヘッドの勢いでクラブが上がり、腰を回しヘッドを目標に縦に上げる
- 右肩が前に出るとダフるので肩を水平に回し、出る前のタイミングで打つ
- ロングアイアンはウッドと考え、サイドブローで遠心力を生かすゆったりスイング
- フェースは気持ちクローズが捕まりが良い(ウッドとアイアンはグリップが違う)
- クラブを鞭のように使いターフを取らない払い打ちで、ヘッドがボールの赤道より下に当たれば飛ぶ
◆ミドルアイアンセオリー(ロフト30°から40°)
- ボール位置はスイング最下点を知ることが大事、また、最下点は傾斜で変わる
(素振りでヘッドが芝に触れる前がボール位置、ヘッドが土に付く前に打つ) - グリーンを狙うのは7I以下のクラブでセンターの距離に打つ、ミスは扇扇形に散らばる
- ダウンブローは伸ばした左腕と手の角度をキープし、軸を動かさず左体重でスイング
- 左腕を伸ばして両脇を締め左肩を右股関節まで回し、トップは右耳の横でクラブを立てる
- 縦に降りたクラブヘッドがインパクトでグリップを追い越すライン出しショット
- 剣道の「袈裟懸け」の感じで左腕で引き下ろし、インパクトから腰の回転で押す
- アゲンストは番手を上げ、スイングを小さくし、コンパクトに(指2本は短く握る)
◆ショートアイアンセオリー(ロフト40°以上)
- 両脇を胸に付け8割ショットで方向を最優先、距離は振り幅で調整する
- ショートアイアンは捉まりが良いので右足をボールに少し近づけオープンスタンス
- 左体重でインパクトは体の正面、腕の三角形が崩れないよう両肘を締め、体の回転で打つ
- べた足で右足を踏ん張り、腰から下を動かさず脇を締め、左手甲が折れないよう注意
- バックでクラブを立てる(写真のようにトップで左手甲がフラット)
◆ウェッジセオリー
- ウェッジはグリーンに乗せるクラブ、距離を出す必要はないので、スタンス幅は狭め、ボール後方で素振りをし、芝の抵抗分距離を調整する
- 距離の打ち分けは、振り幅は10時2時、9時3時、8時4時、グリップ位置は普通、中間、シャフト際、振り幅とグリップ位置を組合せると9種類打てる
例:PWのグリップ位置と振り幅の違い区分 フルショット
10-2時ハーフショット
9-3時クォーターショット
8-4時普通グリップ 100 80 60 中間グリップ 90 70 50 短くグリップ 80 60 40 - スタンスは狭めのクローズ又はスクウェアで腰を左に寄せた左体重、グリップはシャフト際、バンスを使うときはフェースを開きグリップは体の正面、下半身を動かさず体の回転でヘッドをU字に動かす(左体重は最下点を左にずらし、地面より先にボールを打つ)
- テイクバックはヘッドを外に上げる(ボール後方)くらいのイメージでちょうど真っすぐ
- インパクトのグリップは腰の前をキープ、ボール手前からソールを滑らせ、フェースのヒールからトゥにボールを滑らせU字を描くようにゆっくり打つと、高く上がりスピンで止まる
- ギアの進化で最近はクローズスタンス、履くようにアウトサイドインに抜き、ヘッドを返さない(オープンに構えプレーンに振るとアウトに上げているように見える)
- 逆目や短い距離はうまく寄せようとするとダフるので、小さい振り幅でポンと打つ
◆パター・テクノロジー
- パターを選ぶときは、距離感を合わせやすいものを選ぶと間違いがない、同じパターもでも見え方が異なるものがある(使用ボールに合った打感でOKに寄せられるパター)
- ヘッドは、ストレートに動きやすいタイプ(フェースバランス:マレットタイプ等)と、イン・トウ・インに動きやすいタイプ(ノンフェースバランス:ピンタイプ等)がある
- パターは、ショットのように体の回転で打つタイプはピン型やL字、肩の上下動で真っすぐ振るタイプはマレットやネオマレットなど打ち方で選択する
打ち方等については、中井学著「ゴルフ パットシングルになる!」、 選び方については、パターの選び方9つのポイント、 どのようにすればパットが良くなるかの攻略法はパットお悩み解決道場が参考になります - ホーゼルタイプは、一般的に打点(インパクトエリア)が高め、ホーゼル無しは低め
- シャフト・オフセットの度合はネック形状により変わり、アドレスでボールをどこに置くか、どんなミスを防ぎたいかによって、 オフセットの度合を選ぶ
(フルシャフト・オフセットは、ボールを真ん中か右寄りに置くタイプ) - オフセットがあるパターのボール位置は右寄り、左目の下は引っ掛けやすい
- オフセットがないパターのボール位置は左寄り、真ん中あたりだと右に押し出しやい
- シャフト長は、短いとリストが使いやすくストロークが不安定になる。違和感がなければ、ある程度長さのあるものが安定する
- ソールした時、シャフトが左から入っているものは、ハンドファーストに構えやすく、つかまりが良くプッシュアウトが出にくい
- シャフトが右から入っているものは、手元をヘッドより中に入れて構えるのに適しており、引っかけを嫌う人に最適
- シャフトが真っすぐに入っているタイプは、スクエアに構えやすい
- フェース素材の硬さはボ-ルによって決め、硬いボールは樹脂製のやわらかいもの、やわらかいボールは金属の硬いフェースがフィーリングが合う
- フェースが固い(反発係数が大きい)程よく転がり、シャフトが長いほど、ヘッドが重いほど良く転がる
- パターヘッドの中心はボールを落としたとき、高く上がり振動が少ない位置が中心
- パターのマークがボール位置ではない、トゥやヒール寄りで打ち、真っすぐ転がる位置を探す(所有のニューポート2はマークの少しトゥ寄り、ミューレン2はマーク位置が真っすぐ転がる)
- パッティングは、頭・手首・下半身を動かさず、頚椎を支点とした肩の上下動又は胸椎を支点とした体の回転で打つ
運動量保存の法則
m1v1 + m2v2 =
m1v1' + m2v2'
355gのパターで止まっている45gのボールを反撥係数 e=1で打つ場合、
パターは、v1'=(m1-m2)/
(m1+m2)*v1で0.78の速度に減速し
ボールは、v2'=(2m1)/
(m1+m2)*v1で1.78の速度で転がりだす。
∴ 反発係数が同じものは、重いパターほど良く転がる

フェース面と出玉の関係 (週間ゴルフダイジェスト2015 No.38「ギヤ裁判」参照)
「フェースミーリング」はフェースの接地面が少ないため打感が柔らかく、ボールを点で押すためボールが凹み振った方向に転がる
「インサートタイプ」はボールを面で押すためボールが凹みにくく、フェースが向いた方向に転がる
フェース面をきれいに削っているが溝が入っていない「ファインミーリング」は球の伸びが良くとろとろと転がり最後のひと転がりでカップに入る球が打てる
パターはインサートの種類やミーリングの有り無し、溝の深さなど、フェース面の違いによって玉の転がりが違う
◆パットスイング(これが入ればスコアが変わる)
パットは方向を重視するので、他のクラブのスイングと異なり肩以外は動かず、首の付け根を支点に肩の上下動で、クラブを縦に動かします。
- ボールの直径は約42.67ミリ、パターフェースは約25ミリ、ヘッドを10ミリ浮かせて打つと中心に当たり、転がりが良い
- グリーン手前から全体の傾斜をつかみ、歩測しながら足裏でラインの傾斜を感じる
- 芝目を見るのはカップまわりだけ、1m以内は真直ぐ打つ
- スイングは首の付け根を軸に肩の上下動で打ち、下半身を安定させ振り幅で距離を出す
- 方向はカップを見ず、頭を動かさずに見える目印の上を転がす
- 標準的な「スティンプメーター=9フィート」のグリーンの速さの場合、上り(+30%)下り(―30%)の距離感
- 代表的グリップは、両手の生命線に沿って握り、左手のひらを支点、右手のひらを力点に右手のフィーリングで打つ逆オーバーラッピンググリップと
右手が上、左手を下に握り、右手指側を支点、左手指側を力点に右手の動き過ぎを抑制するクロスハンドグリップがある - グリップは体の正面、ボール位置はパターオフセットによる
- ボールを利き目の下に置き、アッパーに赤道を打つと直進性が良い
- 左体重か右体重の軸が動かないスタンスで、体重移動せず打つとミート率と方向が良い
- 短いパットは左体重、フォローで押し込むように打つ
- ショートパットの強さはカップ奥(30cm)までの距離で打ち、カップではない
- パットのバックは小さくフォローは大きく、押すようにフォローで距離と方向を出す
- スイング中下半身(腰)を動かさない(腰が動くと左右に散る)
- パットの距離や方向が合わなくなったときは、パットの距離感・方向性の向上を参照
◆ロングパット(2m以上はジャストタッチの距離重視)
パッティングラインの考え方
傾斜の強さに応じ、曲がる分だけ実カップ上方に仮想カップを設定し、そのカップ方向に打つ
距離感は、実カップと仮想カップの距離分を上に伸ばした位置に届く強さで打つ。
プロは「足の裏で傾斜を感じ取る」、景色に惑わされると傾斜や距離感を誤る。


区分 | 1歩 | 2歩 | 3歩 | 4歩 | エイムポイント |
---|---|---|---|---|---|
0.5度:曲がりそう | 3cm | 6cm | 9cm | 12cm | 指半分 |
1度:少し曲がる | 6cm | 12cm | 18cm | 24cm | 指1本 |
2度:だいぶ曲がる | 12cm | 24cm | 36cm | 48cm | 指2本 |
3度:大きく曲がる | 18cm | 36cm | 54cm | 72cm | 指3本 |
スティンプメーター9フィート位の標準的なグリーンで、カップ(直径108ミリ)まで2歩の距離から少し曲がる1度傾斜であれば、12㎝上が仮想カップ(エイムポイントでは指1本分)
- 歩測して距離を確認し、他のプレーヤの転がりを参考に速さを確認する
- カップ下1~2m以内に付ける距離感でラインを読む(カップの上と下からは強さ、左右は曲がり具合)
- ロングパットは距離感が重要、歩測した距離を傾斜に合わせて調整し、カップ下に寄せる
(ヘッドを振り子のように使い、
腰の高さから落とすと30Y、
その半分は15Y、
グリップが太ももは10Y、
靴幅3つで8歩、
靴幅2つで6歩、
靴幅2つで4歩、
マレットのヘッド幅で2Yくらい転がる)
ショートするのは、ボールが近いとき - カラーから転がすときは1割増し、ハンドレートで芝を越え転がす
- 下りは7割(傾斜大:50%、中:70%、小:85%)の距離感で打つ
- 上りは2割増し(傾斜大:130%、中:120%、小:110%)の距離感で打つ
- 逆目は2割(6mが5mに)ショートする
- 芝の種類による速さの違いは、同じ条件なら高麗が9フィートに対してベントが11フィートくらいになる
- 高麗グリーンは勾配がきついことが多く、上りと下りでタッチの差が大きくなる
- 高麗芝は、カップ際の芝目で曲がるのでベントより1歩強めに打つ
- 長い距離は手のフィーリングでイーチ、ニーのリズムでゆっくり大きく打つ
- 上りのグリップはしっかり持ち、オーバーは50cm以内(アマは、ジャストタッチが良い)
- 上りは速度が落ち止まる直前までほとんど曲がらない
- 下りの横傾斜は最初から曲がり、斜面の低い方向に転がる
- スイング中お尻が動かないよう下半身を固定し、左肩を上げカップの方に押すように肩の上下動で打つ
- グリーンの砂や小さい雨粒がボールに着くと転がりは重くなる、大きい雨はグリーンが柔らかくなりショットは止まるが、雨は染み込みパットの転がりは同じ
◆ショートパット(2mまでは30cmオーバー狙い)
ショートパットは方向が重要、パターを長く持てばフック気味に、短く持てばスライス気味の球になります。パッティングレールで、真っすぐ転がるグリップとボール位置を見つけておくと、自信を持って打てます。


- 打ち方は、ヘッドを吊るようにシャフト近くを持ち、左脇を締め左手首の角度を変えず左肩を上げる縦振りで低いフォロー、打った後もボールのあった場所を見て、頭を動かさない
- スパット(目印)は頭を動かさず目の動きで視野に入る範囲で見つけ、スパットから目を離さずボールがスパットの上を転がし、バックの倍のフォローを取る
- 上りラインの5時7時は真っすぐ、カップ奥の壁に当てる強さで読む(30cmオーバー)
(プレー後半はカップ際が曲がる、カップ周りはボールを拾うとき靴で踏み凸凹する) - 右か左に曲がる微妙なラインは真ん中狙い、横から入っても良い
- フックラインが苦手な人は、いつもよりボール1個右に置き、ハンドファースト強め
- スライスラインが苦手な人は、いつもよりボール1個左に置く
- お先パットもマークし、フェース方向を合わす、スタンスが悪いときはお先パットをしない
- ショートパットを外す時は、左体重で脇を締め、左手でクラブを吊るようソフトに持ち、ゆっくり引きポンと打ちフォローを取らない
- 押し出しや引っ掛けは腰や頭が動いているので、ソフトに握りヘッドの重みで振り子のようにポンと打つ(マットの上でも、お尻が動かない練習が大切)
- ボールを追って右肩が出る(カップを見る)と引っ掛ける
- 平らな場所で50センチ先のボールを狙って打つ、曲がるときは手首の角度をキープ、フォロースルーを低く出す
- バックを取らずフォロースルーだけで打つ練習はショートパットが入る
◆パットを左右に外す
パットが入らないのは、スタンス方向がずれ同じ方向に外す、インパクト時に手首が折れランダムに外す、ヘッドを体の回転で丸く振っている、入れようとして頭が左に移動(OKパットを外す)している、脇が開閉しフェース方向が変わる場合が多い。また、アドレスはカップに平行に構えても利き目の違いでずれているように感じることもある。
パットスイングは、方向を合わすだけでなく、体の正面でヘッドを少し浮かせフェースの中心(上下左右)をボールの中心に合わせ、首の付け根を支点にグリップの角度を変えず肩(肩甲骨)の上下動で打つと距離と方向が合う。
右にも左にも行く
- 目標方向よりボール先の目印(スプリット)を通すように打つ
- フェース方向を合わせて手首を固定し、左肩を上げるように肩の上下動で打ち、仮想カップにフォローを取る
- 特に短い距離は入れようとすると軸が動くので、左体重で打つのも良い
- 効き目が右でボールをラインを合わせ違和感があるときは、ラインを信じて打つ
- アンカーリングが禁止されたように、グリップエンドがへそを指すよう打つと曲がらない
- パターヘッドを少し上げ、ボールの赤道をアッパーに打つと直進性が良い
右に外す
- カップ(目標)に向かってアドレスし、ボールラインとスタンスラインがカップでクロス
(目標ラインに平行にスタンス) - スクウェアにアドレスしても違和感があるのは利き目で見ていないから
右が効き目の人はオープンスタンスが良い - 体の回転で打ち、インに引きアウトに出ている
(ボールはスイング方向に飛び出すので、肩の上下動で打ち、下半身(腰)は動かさない) - ボール位置が右に寄りすぎ又は遠すぎ(利目の下)
- 右脇を締めすぎている(左脇を軽く締める)
- つま先体重になっている
- 前かがみにならない(会釈と同じ角度)
- バックは小さくフォローは大きく
- ボールはセンター、グリップエンドがヘソを指すよう構え、左肩を上下させショルダーで打つ
- 左足体重でパターを吊るようにして方向を合わせ、真直ぐ引きヘッドの重さで打つ
- 左親指をグリップトップに合わす
- ピン型はハンドファースト
- ぶら下げたパターの垂直線をボールに合わせ、カップが右に見えればスライスライン
左に外す
- 距離を合わそうとインパクトで右肩が前に出ている
- ボールが遠く、トゥが立っている又はボールが目の下より内側でアウトサイドインになっている
- ボール位置が左に寄りすぎ又は近すぎ
- フォローが大きすぎ引っかけている(ポンと打ちフォローを取らない)
- 右足体重で、回転で打っている
- パターヘッドのトゥが浮いてハンドダウンになっている
- 左脇が閉まりすぎている(脇を軽く締める)
- ショートパットを手で送り込んでいる(短くてもしっかり打つ)
- 両手首が固定されフォローが出しやすく打ち損じが少ないクロスハンドグリップを試してみる
- 常にグリップエンドがへそを指すようにスイングする
- 手打ちになると距離や方向がバラける(肩の上下で打つ)
- 親指をグリップから浮かして打つ
◆パットの距離感が合わない
- パットの距離はグリーンの速さに合わせ、その日の自分の距離を作るもの
- 距離は振り幅で調節し、強さで合わさずヘッドの重さで振り子のように打つ
(テイクバックが靴幅で1ヤード、2個分で3ヤードとか) - 打つ速度は、バックとフォローは同じ速さが良い
- ディスタンス系、スピン系ボールを混在して使用すると、転がりが異なる
(同じブランドのボールで練習し、距離感を合わす) - スピン系のボールは、打感がソフトで、タッチを合わせやすい
- ハンドファーストがきついと、ボールの回転が悪い
(両手はボールよりも前か同じくらいの位置) - ボール位置(効き目の下)が悪く、ロフトどおりに打てていないため、回転が安定しない
- パター重量がストロークイメージとマッチしていない(速い人は軽いクラブ)
- 練習グリーン等で、同じ距離を2、3回往復し、上りと下りの転がりを比べる
- ラウンドではボール側、カップ側、横からの3方向から傾斜を読む
- 芝目は、水が流れる方向、太陽の方向、歩く方向に順目で速い
- 風によるフォローライン、アゲンストラインがあり、順目と逆目くらい距離が変わる
- 5Y、10Y、15Yの自分なりの振り幅の基準を作る
◆パットのイップス
- ボールの近くに立ってパターをソフトにぶら下げ、振り幅分ヘッドを後ろに引きヘッドの自由落下で打つ
(トゥが芝に付く位でフェースセンターは10ミリ浮き、振り子のように縦に振ると曲がらない) - 少しハンドファースト(みんゴルより)に持ち、腰から下を動かさず打つ
- アドレスの時(両手はボールよりも前か同じ位の位置)にできた手の甲の角度を変えずにフォロースルー
- 距離は振り幅で調整し、ヘッドの重さを感じて打つ
(大きい振り幅ほど微妙な距離の調節が可能) - 体重移動しないようお尻を動かさず打つ
- 短い登りは壁に当てて入れる
◆グリーンの基本
- 日本のベント芝は7割がペンクロスで10度から25度で成長し、寒さに強く回復力も旺盛
- 芝の成長が止まる冬が1年で一番速い(冬10フィート、春9フィート、夏8.5フィート、秋9.5フィート)
- 芝目は水の流れる方向(山から谷)、太陽の方向、人が歩く方向に向きやすい
桜のころまでは短く刈り込まないので芝目があることも - コース側は芝目が出来ないよう日替わりで違う方向から刈り込み、短くして立たせている
- ベント芝は順目と逆目はあるが、傾斜が最優先
傾斜と芝目が逆方向ならショートパットはカップ内側を狙う - 午後からのグリーンはピッチマークや足跡でグリーン面が荒れるので少し強いタッチが必要
- 雨の日のグリーンは重く曲がり幅が小さくなる
◆パット格言
- 道具はむやみに替えない、クラブを大事にする
- 迷いこそが最大の敵、一度決めたら信じて打つ
- 届かなければ入らない
- 1パットを狙うなら3パットを恐れるな
- 5mが入るのは少しの運かまぐれである