CT-colonography(大腸CT)

 2010インナービジョン3月号大腸CT特集号に掲載しています。
 2011インナービジョン6月号AZE大腸CT解析に掲載しています。

 2014インナービジョン7月号にCT colonographyにおける炭酸ガス低速注入法が掲載されています。

 2014日本放射線技術学会雑誌第70巻第7号に「CTColonographyにおける腸管洗浄剤低用量分割飲用法の経験」が掲載されています。 

AZE展2014発表動画サイトに特別講演「CT colonography 前処置から画像解析まで」が公開されました。

2015インナービジョン5月号に「大腸解析ソフトウェアによる2体位比較の有用性」が掲載されました.

消化管先進画像診断研究会GAIAの四国地区世話人となりました.

消化管先進画像診断研究会GAIAから大腸CTの教科書「症例で学ぶ大腸CT診断」「大腸CTテキスト」が出版されています.

2015.10.16監修:杉本英治(自治医科大学)編集:永田浩一(国立がん研究センターがん予防・検診研究センター、自治医科大学)
大腸CT単行本「
これ1冊でわかる!大腸CTプロフェッショナル100 のレシピ」がメディカルアイより発売されました

2015.10.16インナービジョン10月号に
「炭酸ガス低速注入法における4種類の注入圧変動パターン」が掲載されました.

2015.10.16中四国スクリーニングCTC研究会世話人になりました

2015.12.16中四国スクリーニングCTC研究会COLOSSEO案内パンフレットUPしました
2016.8大腸CT前処置をCTC用バリウム(コロンフォート)を使用した前処置に変更しました

 


 
 近年、大腸癌のスクリーニング検査及び精査目的で大腸CT検査(仮想内視鏡検査,大腸3D-CT検査)が急速に広まってきています。当院では、2009年より大腸CT検査を開始しました。当院での大腸CT検査の特徴としてCT室にモバイルDSA装置を備えているため、大腸がん、クローン病などの狭窄病変が疑われる場合、透視により大腸の拡張状態を確認することが可能なため、安全に検査を行うことが可能です.また,大腸CT検査は受診者にとって楽な検査ですが、検査を行うための前処置は内視鏡検査と同じように大量の下剤(1800ml〜2000ml)を飲用しなければいけないので苦痛があります。そこで,当院では、従来の方法に比べ、腸の洗浄力は低下させないで、飲用量を800mlに減らす前処置(腸管洗浄剤低用量分割飲用法)を開発しました。また、飲用は2回に分け1回の飲用量を400mlまで削減し受容性を大幅に向上しました。検査当日にも飲用するため腸液による影響がなくCT値が安定します。当院では、現在9割の受診者がこの前処置を使用して検査を行っています。アンケートでは受診者の75%が前処置に苦痛が無かったと答えていただけました。この前処置におけるポリープ切除対象である5mm以上の隆起病変検出率の感度は従来からの前処置とほぼ同等の95%以上の結果を得ています.また,2012年日本放射線技術学会において分割飲用法が座長推薦優秀演題に指定されました。2016年8月からはこの前処置に下記前処置表にあるようにCTC用バリウム(コロンフォート)を使用した前処置に変更しました.この変更により前処置が簡単となり受診者がわかりやすくなりました.また残液量がより減少し,小さな残渣へのタギング力がUPしポリープと残渣の間違いがより少なくなると思われます.その他の前処置として、大腸内視鏡検査とほぼ同じ前処置と高齢者や下剤が飲めない受診者のために下剤を使用しない前処置を用意しています。また2013年より炭酸ガス注入器(堀井薬品)ENIMA CO2 を導入し受診者の腸管内圧に応じた注入が可能で安定した拡張が可能な炭酸ガス低速注入法で行っています。


当院での大腸CTの特徴
ctctokucyou

 

送気は下図のように炭酸ガス注入器を使用します。炭酸ガスは腸管からの吸収が空気の130倍早いため検査後の腹満感が早期に解消されます。この炭酸ガス注入器の特徴は、炭酸ガス注入圧のリアルタイムの調整と注入スピードが3段階に調整できる点です。このスピードの調整により大腸内に低速で安定して炭酸ガスを送気することが可能です.


 
 enimaco2


低用量腸管洗浄剤分割飲用法(院内では大腸CT2日法と呼ばれています。)


コロンフォート


特徴
1,高齢の方も飲むことが出来ます。2,家庭で可能です。3,残渣が少ないです。4,大腸から水分が吸収されないため、CT値が安定しています。5,当日の朝も飲用するため腸液の影響を受けません。
欠点

夜中に便意のため起きることがあります。

検査は以下の手順で行います。

当院の前処置は残液が少なく残液が腸管拡張の妨げとならないため大腸拡張中の体位変換を必要としません。体位変換なしで十分な拡張が得られます。

low 
matto
腹臥位用マットを使って腹部の圧迫を無くしています。

炭酸ガス低速注入法について

下の動画は炭酸ガスを低速0.5l/minで挿入した時の動画です。低速で注入するため、注入中の圧力はほぼ腸管内圧を反映しています。注入中の圧力が非常に安定しており600ml注入時の圧力に+2mmhgとすることで受診者の腸管内圧に合わせた易しい注入が可能です。ただし、下の動画はブスコパンを注射しており腸管抑制剤の注射が無い時は、腸の蠕動運動に合わせ注入圧は大きく変化します。

低速注入中動画(安定した注入圧)0.5L/min

600ml注入時の注入圧(個人ごとに異なる)設定圧は注入圧値+2mmHg

graph


画像解析方法(AZE Virtual Placeを使用)
kaiseki
解析は主に疑似内視鏡カット画像とオブリーク画像、竹割り画像が同時に動く上記の解析モード直交カット断面を使用しています。このモードは、大腸の屈曲が強い場所ハウストラの裏側でもポリープの存在が分かりやすいのが特徴です。ポリープがあれば、その部位のみの解析を行います。


上図を動画にて表示します。
屈曲が強くても解析が行いやすいモードです。


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