CT透視下マルチアングル穿刺システム(スマートガイドシステム)の開発について

 初めに(このシステムは1999年に開発されました)
従来、超音波断層装置で確認出来ない肝臓癌に対しPEITRFAな どを行う場合CT下で穿刺を行ってきました。
しかしCT下における穿刺 はスライス面に平行な穿刺しか行うことが出来ませんでした。
また、体軸方向に距離を持つ穿刺の場合、ガントリー傾斜を行い傾斜に対し平行に穿刺を行う必要がありました。
これらの場合穿刺ルートに危険な部位がある場合穿刺によるリスクが考えられます。

kiken

スライス面に平行な穿刺では気胸になる恐れがあります。
anzen
安全な穿刺ルートを選択し計画を行った安全な穿刺ルートです。
そこでCT透視下で下図のように安全なルート を通り穿刺を行う方法が無いかを考えました.

keiro
しかし、上図のように体軸方向に距離があるCT透視下でのリアルタイムな穿刺においては、問題点が数点ほど見つかりました。
1点目は、穿刺針を刺しながらテーブルを移動するため危険性がありま す。
2点目は、XYZ軸方向に3次元的穿刺計画を立てなければいけません。
3点目は、3次元的な角度を保持できる穿刺補助器具が必要です。
4点目は、穿刺中XY軸方向はもちろんZ軸方向にも穿刺が正確に行われているのか  ガイドライ ンが必要です。
そこで、これらの問題を解決するために、スマートガイドという マルチアングル穿刺ナビゲーションソフトと専用の穿刺補助器具を考案しました。





next
home