マルチスライス穿刺方法
CT透視下で体軸方向に穿刺を行う施設は少ないと思います。CTのガントリー内で垂直に穿刺を行うとガントリーが邪魔になり穿刺を行い
にくいですが、 斜め方向の穿刺では穿刺針に力が加わりやすくガントリーが邪魔にならないため穿刺は行いやすいです。
64列CTになり、ガイドラインは3断面透視下段に表示されるXY方向の情報のみで、XY方向の穿刺針のずれは確認できますがZ軸方向に穿刺針がずれた時は分かりません。
しかし、現在6mm×3の3断面で透視しているおり3断面透視の真ん中の断面に穿刺針が常に見えるようにテーブルを移動しながら穿刺を行っているため安全性は確保されています。
3断面あるため穿刺針の行方を見失うことはありません。
穿刺方法ですが、まず 腫瘍位置で計画時と同じ息止めを行い計画時と同じ息止めであれば穿刺を行いますが、計画時と異なればもう一度息止めをやり直します。
計画時と同じ断面になれば、穿刺開始テーブル位置まで素早くテーブルを移動し
ます。
穿刺針の先端の動きに合わせて、常に3断面透視の真ん中の断面に針の先端が
見えるようにテーブル移動を行います。
計画された位置に針が到達すれば穿刺終了でもし曲れば曲った方向に角度を微調整し穿刺を再度行います。
穿刺を行っている画像とモニター画像をリンクした動画です。
上の動画のモニター画面のみの動画です。
透視中の10maの画像です。
肺野を通過しなけば難しい部位の穿刺ですが、安全なルートを通り穿刺が行えています。
腹水を溜めても超音波断層装置で確認できませんでしたが、 CT透視下で安全な経路で穿刺が行えました。
RFA後の造影CT画像です。
横隔膜下リピオドール貯留の周りが焼却されています。