短編
■ 雪 (ザイン視点)
フォードの少年時代。14歳頃。
「暗殺人形」という通り名を持つ優秀な暗殺者フォード。淡々と仕事をこなしていくその姿を傍で見つめてきたザイン。これ以上フォードに仕事をさせたくない。ザインの想いは強くなっていく……。
■ 笑顔の理由(わけ) (ロイ視点)
エトゥス在住の情報屋フォード。23歳頃。
いつも人懐こい笑顔を浮かべるフォードその理由とは……?
■ 傷跡 (フォード視点) R-15
ジークとロイのために動き出したフォード。
忘れられない想い出が残るシーランスで、フォードは情報を得るためにザインを訪ねる。
■ 真実 (ハサード視点) R-15
カルハドールへ向けて出発することを決意した一同。フォードの条件に対し、ハサードは身体を要求するのだが……。ハサードxフォードの初H
■ 見詰め合った時 (フォード視点) R-15
邪神降臨を阻止した最後の戦いで、ハサードを庇い重傷を負ったフォード。目覚めたその場所は、崩壊したカルハドール王国の後宮の1つだった。
■ 声 (ハサード視点) R-15
重傷を負い、意識を失くしていたフォードを訪ねて来た人物がいた。その名前はザイン。その事実を告げるべきか否か。フォードの身体を激しく抱きながら、ハサードは……。
■ LOVE SONG (ザイン視点) R-15
ザインのことを聞き、フォードはシーランスの地下組織に戻った。何かを忘れようとするかのように身体を重ねるフォード。ザインの脳裏に夕刻見掛けた人物の姿が浮かぶ。
■ 突っぱねた腕の弱さ (ハサード視点) R-15
自治都市シーランス。ハサードは人混みの中、遂にフォードを発見する。いつもの食えない笑顔でハサードを迎えるフォード。だが、重ねたその身体にはひどい凌辱の跡があった。
■ 拘束 (フォード視点) R-15
意識を失くしたほんの僅かな間にハサードに拘束されたフォード。切なげに見つめてくるその瞳に、フォードは7年前の出来事を口にする。ザインが片目を失くした原因。フォードがただ1人殺せなかった人物。それは他ならぬ少年時代のハサードだった。
■ 賭ける額 (ヴィ視点)
俺にとって蜜月だったひと月は、クイドにとってゲームに過ぎなかった……。突然、賭け事の形に身体を売られたヴィ。ヴィを買ったのはザインという名の片目の男だった……。
■ 恋情 (ヴィ視点) R-15
盗賊ギルドの最奥へと連れて来られたヴィ。半ば自暴自棄に寝台へと向かうと、そこには既に先客がいた。その日から奇妙な軟禁生活が始まる。
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主要登場人物紹介
■ フォード=リンカスター
24歳。情報屋。ジークの飲み友達。
栗色のくせ毛。薄茶色の瞳。
実は暗殺者(アサシン)だったという過去の持ち主。
■ ハサード=リュイ=カハディム
22歳。カルハドール第9皇子。
褐色の肌に紅い髪。真紅と翡翠のオッドアイ。
母は砂漠の民で、優れた精霊使い。カルハドール王に無理矢理後宮に入れられ、ハサードを出産した後、死亡。
■ ザイン
31歳。シーランスの地下組織の長。
隻眼。黒髪。黒い瞳。
暗殺者で、昔フォードと組んでいた。
フォードを庇って片目を失くした後、フォードを地下組織から追い出した。
■ ヴィ
15歳。記憶喪失の少年。
茶色のくせ毛。蒼い瞳。
クイドに拾われ、名前をもらう。クイドを慕っていたが、突然賭け事の形にザインに売られた。
■ クイド
28歳。天才賭博師。
ヴィを拾い、ひと月間世話をする。
ザインとフォードの友人でもある。
ヴィをザインに売った後、死亡。
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