GTA溶接後の電極状態

12.電極表面形状の比較、ネオンシールド

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2%ThW(Normal)3.2mm Polished after 200A, Ne10 arcing for 30min.
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2%ThW(Normal)3.2mm Polished after 200A, Ne10 arcing for many times
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 ネオンシールドのアークを見たことがある人はほとんどいないと思います。参考のために100Aと70Aのアークを撮影した映像を掲載しておきます。
2%ThW(Normal)3.2mm Polished after 100A(left),70A(right), Ne25

 上の実験とは別な日の映像ですが、ネオンシールドのアークを紹介します。溶接条件は120A、12.5cm/min、ネオン10L/minです。左右の母材にはSSとSUS304を突合せています。 後方から撮影した動画前方から撮影した動画の2枚の動画が再生できます。シールドガスの特性としては、ヘリウムとアルゴンの中間的な特性になります。アルゴンではプラズマ中心部の電流が主に流れる領域からの発光が強すぎるために、周辺領域の発光は観察しにくくなります。ヘリウムはプラズマからの発光が弱く、ヘリウムからの発光よりも金属蒸気に起因する発光が強くなります。ネオンシールドではプラズマ中心領域の発光がある程度明瞭に観察でき、周辺に拡散して再結合するときの発光も明瞭に観察することが出来ます。溶融池中央からの金属の蒸発とその蒸発した金属の拡散によりネオンイオンが影響されてプラズマ周辺領域が変動する様子も確認でき、プラズマの熱速度とシールドガス流速との圧倒的な違いを考える良い教材の一つだと考えています。

次ページ 2017.05.19作成 2017.05.24改訂