4.13 メガフロート水中ガス切断の動画
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洋上に浮かぶ空港などを実現させるためにメガフロート技術研究組合が横須賀沖に全長1000mの実証実験用の浮体構造物を建造しました。実験終了時に自動水中ガス切断装置を用いて1000m以上の経済的な切断を実施しました。切断開始時には内部には水が無いが、切断開始とともに内部に海水が浸入してくること、浮体底面裏側には貝や藻などの生物が付着していることなど、陸上とは異なる悪条件がありました。それらの問題点を慎重に検討し、現場海域の海中で水中ガス切断により、陸上での切断と同等の品質で安定な切断を1000m以上実施することできました。
現場での海洋構造物の解体は、爆破切断や酸素アーク切断があります。メガフロート解体の場合には、経費の節約が重要課題でしたから、解体後のミニフロートを海釣り公園などに再利用することになっていました。メガフロートが箱型構造で、(1)直線切断区間が非常に長いこと、(2)切断前にミニフロートの海水に接する領域にペイント処理ができること、(3)近隣の造船所にあるガス切断装置が利用可能なこと、など、後利用も含めた経費節減に最も適した水中ガス切断を主体に解体されました。
ガス切断に適していない区間の切断には、無理にガス切断を試みることはせずに、手動の水中酸素アーク切断を実施して、全体の経費を削減しています。
(メガフロート技術研究組合提供の映像を加工して公開しています。)
1.メガフロート解体に用いた自動水中ガス切断) |
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(1)gasmfc1 |
(2)gasmfc01 |
(3)gasmfc02 |
(4)gasmfc03 |
(5)gasmfc04 |
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(6)gasmfc05 |
(7)gasmfc06 |
(8)gasmfc07 |
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画像もしくは下段のキャプションをクリックすると、別タブで映像が再生されます。
以上の動画の簡単な説明を以下に示します。
(1)gasmfc1:重要な映像を編集してひとまとめにした動画
(2)gasmfc01:切断状況を腰まで海水に遣って、自作観察装置でチェックしている映像
(3)gasmfc02:切断部が貝殻に覆われた裏面まで貫通し、切断走行に移動している映像
(4)gasmfc03:貝殻に覆われた裏面切断中の映像
(5)gasmfc04:貝殻に覆われた裏面切断中の映像
(6)gasmfc05:貝殻に覆われた裏面切断中の映像
(7)gasmfc06:貝殻に覆われた裏面切断中の映像
(8)gasmfc07:浮体内部から撮影した切断中の状況
(9)gasmfc08:浮体内部から撮影した切断中の状況
次ページ(5.0 酸素アーク切断技術の原理) 2015.11.215作成 2017.11.11改定